カタカムナ研究の最先端「マノスベの奥義」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    マノスベの奥義

    板野肯三 著

    カタカムナに関する研究・思索の最先端

     いきなり「マノスベ」といわれても、ほとんどの人にとっては、まったく聞き覚えのない言葉であろう。実はこれは、「カタカムナ」でいう「目に見えない世界の中にある〈スジ〉というか〈軸〉のようなもの」であり、「超宗教的な宇宙的な真理」「宇宙の力そのもの」を意味する言葉であるらしい。
     そしてこの「カタカムナ」こそ、日本人の精神性や霊性の根源であり、宇宙や生命の摂理を解明する鍵でもあるというのだ。
     著者の板野肯三氏は、東京大学で物理学を専攻後、筑波大学に奉職した理学博士。専門はコンピューター工学で、現在は筑波大学名誉教授。この経歴だけを見れば「まともなバリバリの研究者」そのものだが、実は著者には「二面性」があり、科学者であると同時に「スピリチュアルなことにも関心を持」ち、それで「バランス」をとっているという(そういえば、「カタカムナ」の発見者として知られる楢崎皐月もまた、本業は物理学者であり電気技術者であった。
    このあたり、何か相通ずるものがあるのかもしれぬ)。
     そもそも本書を理解するためには、カタカムナ自体の知識がなければどうしようもないのだが、今の時代、ネットでちょこっと検索すればどうとでもなる。その上で本書には、ネットではお目にかれないカタカムナに関する研究・思索の最先端がふんだんに盛り込まれているのだ。
     まさに科学と神秘の統合を高い次元で実現した、稀有の書物である。

    ヒカルランド/2530円(税込)

    (月刊ムー 2026年09月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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