宗教学者が事実のみを指摘「世界を支配するディープステート2500年の興亡 陰謀論の世界史」/ムー民のためのブックガイド
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
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西森マリー
徹頭徹尾Q側の視点に立ち、世界の裏側を読み解く
標題にあるカバールとは、「ロスチャイルドなどの大銀行家と彼らに与したヨーロッパの王族」であり、世界を牛耳る闇の勢力。その最終目標は、「地球全体を1つの政府の支配下に置いて、全人類を奴隷化すること」にある。そして「少なくとも中世以降、世界中の人々は、カバールが構築したフェイク・リアリティの中で生きてき」たという。
一方、そんなカバールに対抗しているのが「Q」(一般的には「Qアノン」)。これは「愛国者の軍人が率いる正義の組織」であり、あのトランプ大統領もまた、このQの中心メンバーのひとりであるという。
本書は、徹頭徹尾Q側の視点に立ち、この世界の裏側を懇切丁寧に読み解く衝撃の書。著者によれば、実は「イランはカバールの支配下にあ」り、「2017年以降に起きていることはすべてQの筋書き通りのお芝居」。たとえばあの「エプスタイン・ファイル」の公開も、トランプ大統領とQの策略であったという。
実に痛快な話だが、ただ執筆時期が昨年ということで、今年始まったトランプ大統領の軍事行動などに関しては、何も触れられていない。一般的には、あれでトランプ氏の株は大暴落したようだが、それすらも「Qの筋書き通りのお芝居」に過ぎないのだろうか。だとしたら、ある意味ではありがたい限りなのだが……。
巻末の「特別対談」で、西森氏が盟友の副島隆彦氏から何やら批判を受けたりしているのも面白かった。

(月刊ムー 2026年06月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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