幻のUFO画像「カルヴァインUFO」が32年の時を経て紛糾!/遠野そら・MYSTERYPRESS
スコットランド上空で撮影されたUFO写真が“世界最高”と話題になっている。通称「カルヴァインUFO」と呼ばれるこの写真。実は約30年もの間、行方がわからなくなっていた幻の写真であった。 しかし、ある人
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謎の写真「カルヴァインUFO」の撮影者が判明した。しかし当事者はやはり事態に向き合おうとしない……。なぜか?
UFO史上、最も謎が多い事件のひとつとされる「カルヴァインUFO事件」。これまで行方不明とされていた写真のコピーが公開されるやいなや、「史上最高のUFO写真」として注目を集めたのは記憶に新しいだろう。先日、目撃者と思われる男性が特定されたことはお伝えしたとおりだ。
今回さらに「撮影者の名前が特定された」として「Daily Record」が、その続報を伝えている。
Daily Recordが報じたところによると、カルヴァインUFO写真を撮影したのは「ケヴィン・ラッセル」という人物だという。当時、イギリス空軍の報道官であったクレイグ・リンゼイ氏が、写真の裏面に「Kevin Russell」と書き残していたというのだ。昨年、カルヴァインUFO写真が公開され、撮影者(に少なくとも深い関連がある)名前として明らかになった。
現在はイギリスのみならずアメリカ、カナダ、オーストラリアでもケヴィン・ラッセル氏の行方が捜索されているというが、今のところ本人と思わしき人物は見つかっていない。スコットランドのUFO研究家マシュー・イルズリー氏は、1990年当時、ラッセルがハイランド地方パースシャー、ピトロッホリーにある三ツ星ホテル「The Pitlochry Hydro Hotel」でシェフ見習いをしていたことを突き止め、当時の同僚から本人らしき写真を入手し、公開しているが、真相はいまだ謎のままだ。
しかしながら、ここまで大々的に捜索されながらも、なぜ本人にたどり着けないのか。
これはあくまでも著者の想像だが、たどり着けないのではなく、たどり着けないよう身を隠しているように感じてならない。
というのもイギリスBBCで『Horizon』という科学番組のプロデューサーであったサイモン・ホランド博士は「ケヴィン・ラッセルの証言がカルヴァインUFO事件の謎を解くキーパンである」と述べている一方で、この件にイギリス国防省(MOD)が深く関わっている点を指摘している。
ホランド博士によると、写真の戦闘機が「トルネード」や「ハリアー」などが推測されているが、これはまったくの別物であり、これは新たに開発された軍用機だと断言しているのだ。
当時イギリスにとって、世界最速のスパイ機と言われたアメリカのSR-71、通称ブラックバードはまさに脅威であった。世界各地が戦闘機の開発にしのぎを削る中、イギリスでも防衛・航空宇宙大手のブリティッシュ・エアロスペース(BAe)傘下のマルコーニ電子システムが、ステルス機の製造・開発に取り組んでいたことが明らかになっている。
ホランド博士はそれらの状況や当時の記録から、写真の戦闘機はBAeが新たに開発したスパイ機であり、スコットランド西海岸のマクリハニッシュ空軍基地へ向かった可能性が高いと結論づけたのだ。
事実、過去にBAe でステルス・プログラムを担当していた人物も1980年代後半、航空機をレーダーから隠す「メタマテリアル」の開発に注力していたことを明かしていることから、イギリスがスパイ機を開発していたとしてもなんらおかしくはないだろう。
となると気になるのは、一緒に写っているひし形の飛行体の正体である。
地球製UFO「オーロラ」である可能性も指摘されているが、これが事実であればアメリカはイギリスが極秘に開発していたスパイ機の偵察に訪れていたのだろうか。
水面下で何が起きているのか。その答えが、ケヴィン・ラッセル氏が名乗り出ない理由の中にあるのかもしれない。
【参考】
https://www.dailyrecord.co.uk/news/scottish-news/scots-hotel-porter-could-hold-29380068
https://ja.wikipedia.org/wiki/SR-71_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
https://www.tripadvisor.co.uk/Hotel_Review-g186566-d596255-Reviews-The_Pitlochry_Hydro_Hotel-Pitlochry_Perth_and_Kinross_Scotland.html
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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