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虹彩の無い黒い目に青白い肌をした無気味な子供たちーー「Black Eyed Kids(通称BEK)」は、正体不明ながらも、1980年代より今なお目撃が続いている。様々な目撃情報、そこから見えてくるBEKについて考察する。
1980年代から目撃が報告されている「Black Eyed Kids(通称BEK)」。これは欧米を中心に報告されている黒い目をした子供たちのことである。その姿は、一見すると普通の子供。だが肌は死人のように青白く、虹彩の無い真っ黒な目をしているのだそうだ。悪魔の化身、異星人と人間のハイブリッド、幽霊など、様々な説が囁かれているが、その正体は謎のまま。目撃者によると年齢は6歳から16歳前後が多く、「家まで車で送って欲しいと懇願された」「夜中に家のドアをノックされた」など、言葉巧みに他人の家の中に入り込もうとするのだという。
しかしながら、BEKが人間に危害を加えたという事例はなく、その存在を証明づける手がかりも残されていない。このことからBEKが『口裂け女』のような都市伝説と化している地域もあるというが、スコットランド、スタッフォードシャー州のキャノック・チェイスでは、今なおBEKの目撃が相次いでいるというのだ。
2011年には、キャノック・チェイス上空を飛行していたドローンがBEKらしき人影を捉え、話題になっている。捏造などの痕跡がないことからBEKを動画で捉えた数少ない事例のひとつとされ、注目を集めた。
実際に動画を観てみると、木々の隙間からじっとこちらを覗う人影がはっきりと映っている。性別、年齢まではわからないが、白いローブのようなものを羽織っているようだ。そしてドローンが近づくやいなや、顔を隠すかのようフードを被り、森の奥へと逃げ去っている。その正体については、「迷子」や「演出」といった説も少なくないが、地元ではBEKがこの地を徘徊している証拠だと信じられているようだ。
当地出身の超常現象研究家リー・ブリックリーによると、キャノック・チェイスは古くから幽霊やモンスターなど奇々怪々な目撃が後を絶たない曰くつきの土地として知られており、1980年ごろから真っ黒な目をした少女の姿が度々目撃されているという。
また直近では2021年6月にも森でキャンプを楽しんでいたカップルが、2回もBEKに遭遇する事件も起きているそうだ。
1回目は、真夜中のこと。奇妙な足音で目を覚ましたふたりが懐中電灯でテントの外を照らすと、無気味な生命体が少女のような笑い声を上げながら、木から木へ、まるで瞬間移動するかのようにして近づいてきたのだという。
ふたりは慌ててテントの中へと戻り、そのまま一睡もできずに夜を明かしたそうだが、翌朝さらなる恐怖が彼らを襲う。なんと、テントをぐるりと囲むようにして小石の山が置いてあり、木の陰から真っ黒な目をした少女が彼らをジッと見つめていたのだそうだ。
この遭遇事件については、ブリックリーが自身の著書でその内容を伝えているが、彼らが目撃したBEKと、1980年ごろから目撃が報告されている黒い目の少女は同一の可能性が非常に高いと証言している。実際、氏自身も、過去、森の中でBEKに遭遇しているが、どれも特徴が酷似しているのだそうだ。
だとすれば、BEKはこの地に取り憑いているのだろうか。
ブリックリーは、ドイツ戦没者墓地へと入っていく古い兵服を着た霊も目撃していることから、BEKだけでなく、多くの死者の霊がさまよっていることは間違いないと断言している。他にもUMAのようなモンスターも多く目撃されていることから、異界へ繋がるポータルのようなものがこの森のどこかにあると考えているようだ。
BEKの正体についてはイタズラや見間違いといった説もあるが、その存在自体が謎に包まれている今は、これからの目撃情報に期待するしかないだろう。キャノック・チェイスに何があるのか。続報を待ちたいと思う。
【参考】
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/walkers-popular-beauty-spot-stalked-29132305
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/black-eyed-ghost-child-first-28338291
https://www.birminghammail.co.uk/black-country/teens-terrifying-encounter-cannock-chases-25279675
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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