藪知らずに、迷い込む 「千葉の多層異界」深津さくら怪談／吉田悠軌・怪談連鎖
内容が似通っているわけでなくても、奇妙な関連性を感じてしまう怪談がある。怪異の連鎖は人だけでなく、土地、時間、道具、さまざまなモノにひもづいて起こっていくのだろうか。
#怪談連鎖の記事一覧
そこにないはずの、色の怪奇 宜月裕斗「病院の赤と黒」怪談／吉田悠軌・怪談連鎖
ふたつの病院でささやかれた別々の怪談に、なぜか不思議な共通点が見え隠れする。生と死が交差する病院という場所では、時空を超えて怪異も連鎖していくのだろうか。
かつての川底の残響を聞く……響洋平「渋谷のクラブ」怪談／吉田悠軌・怪談連鎖
怪談ＤＪが語る、渋谷のクラブにまつわる３つの怪談。それぞれ別個の怪異ながら、それらはオカルト探偵・吉田が主張するある説を裏づける、ひとつの共通点を持つものだった。
松原タニシ怪談「四谷の首ヒョコヒョコ女」／吉田悠軌・怪談連鎖
別々の人が遭遇した個別の体験なのに、なぜか奇妙な共通点がある。怪談には、ときたまそうしたものが現れる。その背景には何があるのか。やはり怪異は、連鎖するのか——。
受け継がれてしまう怪奇の記憶 ギンティ小林「首つり廃墟」怪談／吉田悠軌・怪談連鎖
事故物件、心霊スポットとよばれる建物がある。たとえ建物がなくなったとしても、そこで起きた怪の記憶は受け継がれ、連鎖していくことがある——。
崖に向かって、押しつづける者とは…… ヤースー「喜屋武岬の霊史継承」／吉田悠軌・怪談連鎖
今もなお戦争の傷跡を色濃く残す島、沖縄。激戦地跡で、ユタの血を引く霊感芸人が体験した怪異とは。その記憶は世代を超えて受け継がれ、連鎖していく——。
チビル松村「深川の地霊巡り」／吉田悠軌・怪談連鎖
今なお戦争の記憶が語りつづけられる場所、東京の下町深川。そこではどんな怪談がつむがれているのか。土地柄を強く感じさせる、ふたつの怪異が連鎖していく。
川奈まり子怪談「四谷で消えた女」／吉田悠軌・怪談連鎖
今回は、まさにこの連載にふさわしい怪異が連鎖する場所、連鎖する事件にまつわる一題。
消えた友達と、残った穴と。伊山亮吉「瀬谷のお菓子の家」怪談／吉田悠軌
怪談師の珠玉の一話を、オカルト探偵が考察する「怪談連鎖」。今月は、夢と現実、異界と現世の境界をさまようような奇妙な思い出にまつわる怪を追う。
石こうに包まれた死体の怪談と事件 村上ロック「石こう詰め」／吉田悠軌・怪談連鎖
怪をつむぎ、ひもとき、結びつけていく「怪談連鎖」。歌舞伎町で夜ごと怪談を語り続ける怪の伝道者から、「匂い」にまつわる不可解な話が披露される。