生でも死でもない“第3の状態”が存在する!? あらゆる細胞に意識が宿る「CBC理論」の可能性
この世に生まれた命には必ず死が待っているが、驚くべきことに生でも死でもいない“第3の状態”があることが示唆されている。死んだ後でも、細胞は自律的に活動できるのだ。
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われわれの脳は、別の宇宙から届いた信号を処理する変換器なのか――!? 先鋭的な神経科学の理論が、5万年前に人間の脳が初めて“向こう側”と同期し、知能が飛躍的に向上したとする新説を提唱している。
過去数世紀にわたり、科学は人間の脳について内部で思考を生成するいわば「生物学的コンピュータ」と見なしてきた。しかしアメリカの心理学者、ロバート・エプスタイン氏が提唱する「神経形質導入理論(NTT:Neural Transduction Theory)」という先鋭的な新仮説は、驚くべき別の可能性を提示している。
この理論では、脳は別の宇宙からの情報を受信し処理するために設計されたアンテナ、あるいは変換器であると説明する。エプスタイン氏によれば、「向こう側(Other Side)」と呼ばれるこの隠された領域から、われわれの脳へと情報が絶えず送られており、それによって夢や天才的な発想、臨死体験といった謎が説明できるという。
主流の神経科学が意識の物理的起源を神経回路の中に求め続ける一方、NTTは局所的な化学反応ではなく「宇宙規模の放送」のような現象に目を向けるべきだとし、従来の探求の方向性が根本的に間違っている可能性を示唆している。
エプスタイン氏は、変換器である脳が繋がっている「向こう側」が実際に何なのかを知っているとは主張していないが、可能性としては、より高次元、より高周波の現実レベル、あるいは別の宇宙などが考えられるという。
もしそのような繋がりが存在するならば、実際にそこを通して何がやりとりされているのだろうか。エプスタイン氏にとって、それは情報、インスピレーション、天才性、あるいは夢であるという。
エプスタイン氏は、約5万年前に奇妙で前例のない出来事が人間の体に起こったと説明する。
解剖学的に現代人と同種の人類ははるか昔に存在していたが、何千年もの間、現代人と関連付けられる芸術、言語、抽象的思考といった、後に爆発的に発展する特徴を欠いていた。しかしNTTによれば、脳が単なる神経細胞回路を超え、より高次の知能との“最適な接続”を遂げた人間の新生児が5万年前に誕生した。
もしもこの「向こう側」との接続が遺伝性を帯び、生存に大きな利点をもたらすものであれば、短期間のうちに人類全体に急速に広まり、人類の知能が恒久的にアップグレードされた可能性が高いという。
このように考えることで、チャールズ・ダーウィンの進化論にまつわる問題も解決される。「なぜ類人猿は人間の知的能力を獲得しなかったのか?」と、ダーウィン自身も『種の起源』第6版でこの問いを投げかけており、考えられる説明は依然として推測の域を出ないと認めているのだ。自然選択(自然淘汰)説からNTTへと移行するには、「ほんの少しの飛躍が必要なだけだ」とエプスタイン氏は説明する。
今年6月、カリフォルニア州サンディエゴで開かれた科学者の会合で、エプスタイン氏は「進化が何百万年にもわたって新種を生み出してきた一方、私たちを何らかの形でほかの次元や宇宙と繋げる変換器も生み出してきたと信じているが、まだ証明には至っていない」と話している。
もちろん、同氏が主張する接続が脳のどこで起こっているのか、今のところ判然としない。しかし、彼は可能性として、脳の奥深くにある神経細胞の薄い層である「閉鎖核」や、17世紀の哲学者ルネ・デカルトが魂の主要なパーツとみなした小さな器官である「松果体」、そして未知の神経経路などを挙げるほか、もっと広範囲に「脳全体が変換器官として機能している可能性もある」と言及。この考えは、彼の近刊予定の著書『The Transductive Brain』の前提となっている。

エプスタイン氏によれば、起床時の通常の意識状態では脳と“向こう側”の双方向接続が断たれているという。しかし、睡眠時はこれとは逆で、強力だが歪んだ信号が“向こう側”から脳へと一方的に伝わる。これがエプスタイン氏が夢の奇妙な内容を説明するために提案した説だ。
「夢を覚えていられないのは、私たちが夢を自ら作り出しているのではなく、“向こう側”からストリーミング配信されているからかもしれません」(エプスタイン氏)
一方、天才的能力は比較的歪みのない接続であり、場合によっては起床時にも起きているという。エプスタイン氏は、夢が天才的な科学的発見において果たす奇妙な役割を指摘する。たとえば、ノーベル賞受賞者のオットー・レーヴィ(1873〜1961)は、ニューロン間の化学伝達理論の確立に貢献した実験のアイデアを、夢から得ていたことをエプスタイン氏は取り上げている。

レーヴィは、ある夜に見た夢で科学理論上の斬新なアイデアを思いついたのだが、朝の起床後にその詳細を思い出すことができなかった。しかしその翌晩、再び同じ夢を見たレーヴィは、朝起きて研究室へと直行し、夢で見たアイデアを書き留めた。そして、そのアイデアを検証してノーベル生理学・医学賞を受賞したのである。
エプスタイン氏は“向こう側”に何かが存在するとすれば、その何かは少なくとも5万年にわたって、われわれの一部に対して並外れたコンテンツを送り続けてきたと考えている。
そうした繋がりに対して特に敏感な人々、たとえばアインシュタインやベートーヴェンのような天才たちによって人類史上最も偉大な“ひらめき”が生まれた可能性があると彼は論じている。
NTTに対しては、批判派や懐疑派から「具体的な数理モデルや直接的な証拠が欠如している」との指摘もなされているが、エプスタイン氏らは現在、NTTを検証するために最先端の脳スキャン技術をどのように活用できるかについて検討中であるということだ。
意識と宇宙はつながっているという考え方は、現代の量子力学や脳科学、そして哲学やスピリチュアルの分野でさまざまな視点から語られているが、もしも“向こう側”の存在が科学的に証明されれば、われわれの認識に不可逆的なパラダイムチェンジが起きることは間違いない。
【参考】
https://www.popularmechanics.com/science/a73569247/neural-transduction-intelligence/
https://www.discovermagazine.com/your-brain-is-not-a-computer-it-is-a-transducer-42787
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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