ザビエルの遺体公開、人魚は人か魚か問題、ほか今週のムー的ミステリーニュース7選!

文=羽仁礼

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    11月22~28日に世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    ムー創刊45周年の秘密

     11月22日付『東京新聞』朝刊「TOKYO発」は、創刊45周年を経て、今でも約4万部の発行部数を誇る雑誌『ムー』を特集。先月発売された45周年記念号の特集記事「2025年原典『日月神示』の終末大予言」や、浅草花やしきとのイベント、「地球の歩き方」とのコラボについて紹介する他、三上編集長や辛酸なめ子のインタビューも掲載。

    https://www.tokyo-np.co.jp/article/368464

    人魚は人か、魚か?

    バルトリンのセイレーン 画像は「Wikipedia」より引用

     11月27日付『日経新聞』夕刊「プロムナード」では、鳥類学者の川上和人が学生の頃に北海道で人魚を見たことを紹介しつつ、人魚の進化について考察。人魚が哺乳類から進化したとすれば、尾びれはディズニーのアリエルのように水平になるはずだが、日本の人魚のミイラは魚のように垂直であるとして、哺乳類起源のものと魚類起源の2グループがあると結論する。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD13BAX0T11C24A1000000

    ザビエルの遺体公開

     インド南部ゴア州オールドゴアで、11月22日から日本にキリスト教を伝えた聖人フランシスコ・ザビエル(1506~1552)の遺体公開が始まった。遺体公開は10年に一度行われ、今回は来年1月4日まで。遺体は普段ユネスコ世界遺産にも認定されているボム・ジーザス教会に安置されているが、公開のため近くの大聖堂に移された。11月22日付『東京新聞』夕刊「ザビエルの遺体に祈り」に関連記事あり。

    https://www.afpbb.com/articles/-/3032519

    「はに丸」の正体

     現在、東京国立博物館で開催中の特別展「はにわ」に合わせて、『朝日新聞』朝刊は11月25〜28日にかけて「はにわのフシギ」と題し、埴輪に関する最新学説を紹介した。初回は踊る埴輪について解説。踊っているように見えるが、じつは馬飼ではないかという説があるという。26日の連載2回目では、かつてNHK教育テレビで放映されていた「おーい!はに丸」の主人公、はに丸のモデルがどの埴輪か探求。当時デザインを担当した垣内敬造兵庫教育大学教授によれば、かぶとは埼玉県稲荷山古墳の武人形埴輪を参考にし、よろいの方は異なる埴輪を組み合わせたという。その他3回目は埴輪の作成目的、最終回は埴輪グッズについて紹介。

    https://www.asahi.com/articles/ASSCN1HNDSCNUCVL025M.html

    日本の宇宙開発の課題

     11月23日付『読売新聞』朝刊「サイエンスReport」は、「宇宙活動法」改正に関する政府の動きや課題を指摘する。現行の法律では、ロケットの打ち上げに伴う安全管理や失敗に備えた政府保障の規定が盛り込まれているものの、ロケットの再使用などは想定されていない。また、アメリカでは国際宇宙ステーションへの旅行も行われるようになり、宇宙を経由して貨物や旅客を輸送しようとする企業も現れた。こうした新しい事業形態にも対応する必要があり、政府は民間の宇宙ビジネス拡大を目指して改正を検討している。また、世界全体では2023年に計212回のロケット打ち上げがあったが、日本は2回のみであり、発射場も不足してるなどの課題も指摘する。

    https://www.yomiuri.co.jp/science/20241122-OYT8T50083/

    「太陽フレア」最悪のシナリオ

    フレアループ 画像は「Wikipedia」より引用

     11月25日付『朝日新聞』朝刊は、「秘密結社鷹の爪」とのコラボ記事「そもそも?知りたい!吉田くん」で、太陽フレアが地球に及ぼす影響について解説。アメリカ航空宇宙局(NASA)は今年10月、太陽が最も活発化する極大期に入ったと発表、太陽活動を示す黒点の数も増えている。極大期は今後1年続くとみられるが、総務省が2022年にまとめた「100年に1度の最悪シナリオ」によれば、大規模な太陽フレアが発生した場合携帯電話や緊急津心が途絶し、GPSが数十メートルずれる、さらに航空管制レーダーが不通になるなどの混乱が2週間続くなどの混乱が生じる可能性もあるという。

    https://www.asahi.com/articles/ASSCQ22W6SCQDIFI013M.html

    中国対イーロン・マスク

     11月26日付『日経新聞』夕刊「中国衛星通信、ブラジル進出」によれば、中国の衛星通信上海恒星衛星科技がブラジル通信省を協定を結び、2026年にも衛星通信サービスを提供する。イーロン・マスク率いるスペースXとの競合が予想されるが、ブラジルではスペースXの衛星通信サービス「スターリンク」への依存が高まっており、ブラジル政府は代替策を模索していた。ブラジルでは8月末から1か月以上Xの利用が禁止されたこともある。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN21EHA0R21C24A1000000/

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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