石鎚山系に未確認飛行物体が飛来! 天空を走る「UFOライン」の歴史と謎
愛媛県西条市と高知県いの町の境界を走る道「UFOライン」は、知られざるミステリースポットだった!? 30年前に撮影された「W形UFO」をはじめ、当地に飛来する天空の存在の謎に迫る。
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西日本最高峰・石鎚山頂で撮影された写真に、不可解な光の軌跡が写り込んでいた。縦横無尽に移動する発光体は、古来伝わるUFO伝説を裏づけるものなのか!?
2019年2月、石鎚山中腹にある石鎚神社中宮成就社で、修験者が「謎の発光体」を撮影した。
石鎚神社中宮成就社境内にて、コンパクトデジタルカメラを三脚に固定し、約8秒間シャッターを開放して星空を撮影しただけなのだが、撮影者は帰宅後にパソコンで確認しているとき初めて、このカットの異変に気づいた。
「なんだこれは?」
写真の左下には、画角外から飛び込んできたような光の筋も見えるが、人工衛星や流れ星などであれば、もう少し直線的な軌跡になるはずである。静まり返った深夜の境内での撮影であり、航空機の飛行音などもなく、撮影時は特に異常は感じなかったという。もしも光源が航空機だとしても、こんな動きはしないだろう。周囲の星が動いていないため、風などでカメラが動いたせいでもなさそうだ。
石鎚山(1982メートル)は、四国山地西部にそびえる弥山・天狗岳・南尖峰の総称。685年(飛鳥時代)に、修験道の開祖役小角(別称役行者)によって開山されたと伝わる、日本七霊山のひとつである。その麓から頂上までには、石鎚神社口之宮本社・中宮成就社・土小屋遥拝殿・奥宮頂上社の4つの社があり、「修験の山」として知られる。
これらの写真の撮影者にインタビュー取材を試みると、10年以上前に頂上社で撮影された写真にも、また様子が異なる「5つの光」がとらえられていたことも明らかになった。コンパクトデジタルカメラを水平方向にずらしながら撮影されたパノラマ写真。この発光体が太陽だとすると、光のハレーションが起きるはずである。また、月などの天体だとしても点滅しないため、カメラをずらす数秒間に移動したのなら一条の光の筋となりそうだ。そして一色の光であるため、航空機などでもないだろう。
5つの光の点が右上がりに間隔を空けて写っているということは、何らかの光る物体がパパパッと瞬時に点滅しながら上昇していったのだろうか。それとも、連なって飛ぶ「5つの発光体」が現れた瞬間だったのだろうか?
これまでのムー編集部による取材では、石鎚山系に伸びる「UFOライン」の命名者である岡林弘氏から、その麓、高知県いの町寺川地区での、「山のほう、石鎚山のほうには、光る球がよく出る」という、UFOを思わせる伝承が語られている。また、調査を続けるなかで筆者は、愛媛県側の麓、西条市での新証言も得た。それは2018年10月13日の早朝、市内に住む方が自宅を出ようとしたときのことだった。ふと何気なく山のほうを見上げると、石鎚山の方向に変な動きをするクリーム色の光を見たというのだ。
「あれはなんだ? どう見ても様子がおかしい。もしかしてUFO?」
この、西条市内での目撃者はUFO懐疑派だそうだが、それは明らかに航空機や人工衛星などの動きではなかったという。今回、修験者が撮影した石鎚山上空の「謎の発光体」の写真によって、石鎚山系を取り巻くこれら一連の「UFO伝説」が裏づけられたと考えるのは筆者の早計だろうか。
(後編に続く https://web-mu.jp/spiritual/52748/ *2月19日公開)
(月刊ムー 2025年1月号)
寺田真理子
ライター、デザイナー、動植物と自然を愛するオカルト・ミステリー研究家。日々キョロキョロと、主に四国の謎を追う。
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