「エリア51」新たな証言者、“軍産複合体の元幹部”とは何者なのか? UFOと異星人の真実を次々暴露も拭えぬ疑念
エリア51の秘密を暴露する新たな証言者が登場した。軍産複合体の管理職だったというこの男の正体、そして彼が明かした真実とは――!?
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台湾の妖怪「魔神仔(モシナ)」は、日本の河童に似ている? 当地の民俗学者や道教道士の証言から、意外な正体が見えてきた。
台湾の首都である台北近郊でも魔神仔は多く目撃されている。特に目撃情報の多い地域は、故宮博物館のある陽明山の近辺だ。陽明山は、巨大なエネルギーを発する龍穴や陰界と陽界の境目が存在する台北随一のミステリースポットである。
特に山域にある七星山は、古代人のピラミッドが存在し、UFOが頻繁に目撃される場所として知られている。一説によると、七星山にはかつてUFOの着陸場所があり、UFOを崇める古代人が築いた祭壇がピラミッドとして残っているという。
この地域は原住民ケタガラン族の聖地であり、ピラミッド付近には巨石文明の遺跡も多数存在する。ケタガラン族の間では、古くから災いをもたらす妖怪サンシャオの存在が信じられており、魔神仔と特徴が一致することから、同一の存在と考えられている。
ケタガラン族の聖地である七星山付近に魔神仔が多く出現することと、UFOが多数飛来することは、何か関係があるのだろうか?
魔神仔に連れ去られた人は一様に、小さい姿の何者かが目の前に現れ、気がつくと遠く離れた地点で気を失って倒れていたと語る。そして、いつの間にか数日が経過しており、その間の記憶を一切失っているという。体には、無数の切り傷が残されている例も多いそうだ。
この現象は、何かに酷似していないだろうか? そう、異星人による地球人のアブダクション行為である。
体力に乏しい老人が、ありえない長距離を短時間で移動する謎も、UFOによる移動と思えば辻褄があう。また、魔神仔が突然姿を消し、瞬間移動する能力も、異星人と思えば不思議ではない。
謎に包まれた魔神仔の存在について、台湾の専門家に意見を伺い、その実像に迫ってみる。
道教道士・蘇昆龍老師と、国立中央研究院・民族学研究所で魔神子の調査を続ける林美容教授にインタビューをすることができた。
蘇老師は「魔神仔は妖怪と精霊の中間の存在で、山中の樹木や木の葉、土などの精霊が長い間修行を重ねて意識を持ち、姿形を持つようになったものだ」と語った。しかし、人間に遭遇すると瞬時に姿を消してしまうので、その存在を確認することは難しいという。また、魔神仔が出没する森林は、日中でも薄暗くて湿った土地が多く、陰の気が非常に強い場所だという。
台北全土で魔神仔という地名の場所は何カ所もあり、台北だけでも9箇所もあるといわれる。これは、その地で魔神仔事件が起きたことを示しているのだという。
また蘇老師は、台北で魑魅魍魎が出没する最も陰の気が強い場所は、汐止市にある毛神仔山であると断言した。この汐止市の毛神仔山は、2003年4月にお墓の掃除に出かけた68歳の老婦人が、家族の送る車から降りたわずか2分後に忽然と姿を消し、9日後に5キロ離れた山中で遺体となって発見された事件で知られる。
失踪後に家族が近くの寺廟で神意を求めたところ、毛神仔に連れ去られたと啓示があった。以降、この場所は毛神仔山と呼ばれ、この付近には魔神仔という地名が増えていったという。
蘇老師が神秘家としての視点で魔神仔を解釈する一方で、学術的にはどう解釈されているのだろうか。
台湾の民族学の権威である林美容教授は、調査を進めるうちに、魔神仔が間違いなく存在するという確信に至ったという。魔神仔は死者の怨念が具現化した心霊的な存在とは異なり、実際に肉体を持つこともあるというのだ。昔の記録では、魔神仔に誘拐されそうになった人が、その腕を切り落とした例もあるそうだ。残念ながら腕は残っていないが、魔神仔が実体のある怪物だということを示すエピソードだ。
きわめつけに、近年に、「魔神仔が捕獲された」という衝撃の例もある。
2010年7月、陽明山の竹子湖で、ある農夫が田畑を荒らす猪を捕まえようと罠を張り巡らせたところ、赤く光る目をした無気味な怪物を捕えたという。その姿はまさしく魔神仔だった。
魔神仔は災いをもたらすと信じられていたので、その農夫は水に沈めて殺そうとしたが、むしろ魔神仔は水を好む習性があり、逆に精気を取り戻してしまった。あわてた農夫は、木に吊るして殺した後、遺体を焼却してしまったという。
この陽明山の竹子湖は、古くから魔神仔の目撃例が非常に多い場所で、池や湖ではない。山中に竹が密集しているので竹の湖を表す竹子湖という地名になっている。
実は竹子湖では、日本統治時代の大正元年にも魔神仔事件が発生している。そこで目撃された魔神仔は、身体が小さく、頭頂部に髪の毛が少なく、耳が高く尖った原始人のような姿であった。また、動きが動物のように素早く、身体は湿り気を帯びていたという。
先の農夫が遭遇した例と合わせると、竹子湖の魔神仔は、水を好み頭頂部の毛が少く、身体が湿り気を帯びている……など、日本の河童に類似点が多いように思える。
林教授に、日本に伝わる河童の姿を見せ、魔神仔と河童の関係について訊ねてみると、意外にも「魔神仔と河童は同じような存在です」という答えが返ってきた。
林教授によると、魔神仔はまさしく水怪としての側面も持っており、水辺に魔神仔が出没して子供を水中に引き込む事件も発生しているというのだ。
魔神仔は、水中に入って好物の蝦を捕らえるので、山中の小渓や芦の茂った山域の水辺に生息しているそうだ。たとえば、嘉義市渓口郷のある老婦人の話によると、彼女の母親が子供のころに河辺で洗濯をしていると、頭髪が赤く、細い身体をした不気味な魔神仔が現れ、洗濯桶の中に腰を下ろして座ったという。彼女が咄嗟に大声をあげると、魔神仔は水の中に飛び込んで姿を消してしまったという。
また、新北市新店では、近くの山に登った男性が行方不明になり、3日後に山中の洞窟で発見されたことがあった。発見当時、その男性の付近には牛の尿が散乱しており、口の中には牛糞が詰め込まれ、手にはバッタが握られている状態だったという。
この男性は、4人で登山に出かけたが、自分だけが道に迷い、その後で6〜7歳ほどの子供と出会い、ふらふらとその子の後をついて歩いたそうだ。その子供は衣服を着ておらず、身体の色が青緑色をしていて男女の区別がつかず、ただ小さな子供であるとしか認識できなかったという。
この新店で目撃された魔神仔は、まさに河童の姿そのものだ。
さらに、日本統治時代に民俗学者の池田敏雄(1916〜1981年)によって書かれた記録にも、「現地人の言葉でモオシンナアと呼ばれる存在は、身長3尺ほどで、頭に赤い帽子をかぶり、肌が緑色をしている」と、河童に類似した姿が報告されている。
これらの特徴から考察すると、どうやら魔神仔は、台湾に存在する河童の亜種とみなして間違いないようだ。
記録にあるように、魔神仔が赤い帽子を被っているという証言も非常に多い。魔神仔の赤い帽子を取ると、必ず取り返しに家にくるという言い伝えもあるほどだ。
魔神仔が赤い帽子を被り、それを必需品とするのも、帽子が河童の急所である皿を守るためのものと思えば辻褄があう。
魔神仔が身につけている赤い服も、人間界にとけ込み、その存在を隠す為の変装なのではないだろうか? 河童と同じく“童の妖怪”として、座敷童子のような生態を持つ場合もあるのかもしれない。冒頭で紹介した事件で偶然撮影された赤い服の少女も、人間の家族にまぎれこもうとした姿なのではないか。
魔神仔の存在が日本の河童――童の妖怪――であることは間違いない。だが、それでは、なぜ魔神仔が老人や子供を誘拐するのだろうか? 河童や山童のように、イタズラをするようなものなのか?
ここで、先に述べたUFO多発地帯と魔神仔の関係が気になってくる。もしかすると、台湾で異星人は、魔神仔を操ってアブダクションを行っているのではないか? UFOによる不可解な誘拐事件もすべて魔神仔伝説にまぎれこませることができれば、異星人の存在に気づかれることはなくなる。
古典的な怪奇譚と現在の誘拐事件を結ぶ線の発端に、古代から台湾に飛来していたエイリアンがいるとは考えられないだろうか?
魔神仔の正体は、日本の河童の同種の妖怪、UMAだったーー。だが、その存在の背景には、古から続く台湾と地球外生命体との交流があったのかもしれない。
(ムー 2015年12月号記事を微修正して再録)
楊閃岳
台湾をはじめアジア事情に通じるライター。
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