フロリダに超巨大円盤が出現!? 「ブルービーム計画」によるUFOホログラムが世界を動かす時代へ
夜空に規則正しく並んだ謎の光。目撃者の女性は慌ててカメラを向けたが、なぜ他の人はまったく気に留めていないのか。そして、この光の目的とは――!?
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2022年10月号、第462回目の内容です。
米マサチューセッツ州ボストンのトム・ハーモン氏(仮名)は、両耳にワイヤレスイヤフォンをつけたまま、音楽を聴きながら寝入ってしまった。
翌朝、寝起きにグラスの水を飲もうとすると、なぜか水が喉を通らなくなっていた。
前屈みになってなんとか水を飲み込んでから、トムはイヤフォンの片方がなくなっているのに、はっと気がついた。
病院に駆け込んで、エックス線検査を受けると、そのプラスチック製イヤフォンが食道に引っ掛かっていることが判明した。
退院後、トムはワイヤレスイヤフォンの愛好家たちに忠告した。
「ゼッタイにイヤフォンをつけたままでは寝るな! ボクみたいになりたくなければね!」
英国ブリストルのサリー・ベル夫人宅の飼い猫、4歳になるエイヴリーは、戦利品のつもりなのかしょっちゅういろんなものを、わが家の庭先に持ち込んでくる。
最初のうちは小動物ばかりだったが、そのうち行動が変わって、夫人への贈り物のつもりか、カラフルな子供用の水泳ゴーグルを何個も運んでくるようになった。
それが積もり積もって8個にもなったので放っておけなくなり、夫人は隣り近所の子供のいる家々を訪ね歩いてみたが、ゴーグルを失くしたという人はいなかった。
とりわけプール付きの1軒のお宅は何らかの関係がありそうに思えたが、それもあてが外れた。
結局、夫人が住む東ブリストルのロングウェルグリーン地区では、水泳ゴーグルを失くした人はひとりも名乗り出なかった。
とはいえ、どこかのだれかがゴーグルを失くして困っているかもしれないと、ベル夫人は思い切って『子供用水泳ゴーグルを預っています。心当たりのある方はご連絡を』とソーシャルメディアに投稿したが、今のところ反応はない。
「そこまでしなくてもってみんな笑うわ。でも、おかげでエイヴリーは、この界隈ではすっかり有名人(?)になっちゃったわね」
タイの億万長者で実業家のカノトピトヌテプ・ジャクラフォプマハデチャ氏(46歳)またの名〝K・ロイ・ラン〟(タイ語で〝バーツ=通貨単位を何億万も持つK〟の意)が、首都バンコクの中心街で、何思ったかラッシュアワーの最中に、いきなりメルセデス・ベンツの新車を放置して、交通渋滞を引き起こす失態をやらかした。
それどころか、K・ロイ・ランは路上でシャツを脱ぎ捨てて、上半身裸の姿で花々をばら撒くや、生きたコブラを3匹も解き放ち、さらにレッドファンタの瓶から真っ赤な液体を、頭から全身に振り注ぐなり、左手で1メートルの長剣を振り回して、自分の首と右手首に切りつけたのだ!
ただちに市警察から派遣された動物専門家が主要道路を閉鎖してコブラたちを退治すると同時に、K・ロイ・ランことカノトピトヌテプ・ジャクラフォプマハデチャ氏は病院へ迅速に送り込まれた。
「オセアンナウ・ドットコム」本年2月2日付によれば、実はこの億万長者は3年前にも、同様の意味不明な儀式を街なかで演じて、騒動を起こしたことがある。
ロシアはシベリア連邦管区のケメロヴォ州で、2018年まで知事を務めたアマン・トゥレエフさん(76歳)は、州の観光事業の振興と発展のためならと、なりふり構わず〝雪男出現〟のフェイク演出までやってのけた。
使用人のひとりに毛皮の外套を裏返しに着させたうえ、「奇声を発しながら、原生林の中を全速力で走り回れ」と命じたのだ。
このフェイク演出は大当たりして、おかげで現場となったショーリア山脈には、世界中からイエティやビッグフットの研究家たちが押し寄せる騒ぎとなった。
「デイリーメール」紙2021年4月10日付によれば、現地では近々雪男がテーマの〝国際会議〟が開催される予定で、討議される議題のうちには〝雪男の日〟の制定や、雪男実在の証拠発見に懸ける賞金の決定などが含まれる。
かつて南米大陸の熱帯雨林に、地球史上最長の大蛇ティタノボアが跋扈していた。体長はなんと12・8メートル、体重1・1トンをゆうに超え、同じ爬虫類の鰐などを丸呑みにしていたという。
事実、米ワシントンDCのスミソニアン博物館には、ティタノボアが鰐をひと口に呑み込む実物大模型が展示されている。
でも、ご安心。学名ティタノボア・セレジョネンシスというこの大蛇が地球を跋扈していたのは、遥かな太古——地質年代の古生代と新生代に挟まれた中生代(2億5000万年〜6500万年前)で、新生代が始まったころにはもう絶滅してしまった。
ちなみに現代世界で最長最大の蛇は、ニシキヘビ科のアミメニシキヘビだが、学術的に確認された最大例でも、せいぜい9メートル90センチどまりである。
2021年4月中ごろのこと。ポーランドのクラコウ在住の女性が、動物愛護団体の「アニマルウエルフェア」に心配そうに通報してきた。
「うちの庭にイグアナがいて、木にしがみついてこっちをじっと見つめたまま、何日たっても動かないの。屋内に入ってきたら怖いので、窓も開けられない!」
イグアナは爬虫綱有鱗目イグアナ(立髪竜)科に属し、別名をタテガミトカゲともいう。北米や南米、西インド諸島などにいるが、ヨーロッパには棲息しないはず。
だが、動物救護員が捕獲用具を携えて女性宅に急行すると、〝イグアナ〟の正体は、大きな1個のクロワッサンだった。
ただ、そんなものがどうして庭木の枝に付着していたのか? どこかの悪ガキの悪戯か、あるいは野鳥やリスなどの小動物が運んできたのかもしれない。
ご存知のようにクロワッサンはフランス名物のパンの1種。もともとはその形状のとおり〝三日月〟という意味がある。
(月刊ムー2022年10月号掲載)
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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