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世界史上、人類にもっとも影響を及ぼした人物といっても過言ではないイエス・キリスト。科学がどれほど発展しようとも、彼の教えが多くの人の生き方や考え方を規定し続けている。
そんな精神的支柱の姿を、後世の人々は古来よりさまざまに思い描いてきたが、最新の技術によって導き出された“より現実的な顔”が、今日の復活祭(イースター)に合わせて注目を集めているようだ。
今、再び話題を呼んでいるキリストの肖像を作成したのはオランダの写真家、バス・ウーテルウェイク氏。コンピュータによる画像処理と特殊効果に通じた同氏は、AIによる画像合成ツール「Artbreeder」を用い、イエスが生まれた時代に中東で暮らしていた人々の特徴を割り出し、さらに髪と髭を当時の一般的なスタイルに変更するなど、より現実に則した姿のキリスト像を完成させた。
画像は2021年に発表されたものだが、西欧芸術に見られる馴染み深いキリストとは大きく異なる特徴と、説得力に満ちたリアルさから人々の目を釘付けにし、海外SNSユーザーを中心に驚きの声が殺到したのだった。
なお、近年このようにキリストの本当の姿を探ろうとする取り組みが加速しており、各分野の学者や企業、芸術家らがさまざまな議論を繰り広げている。他にもいくつかの肖像が発表され、批判の声が巻き起こったこともあるが、ウーテルウェイク氏によるAIキリスト像は概ね好意的に受け止められ、真実味を覚える人が多いようだ。
さらに4月6日付の英紙「EXPRESS」によると、遺伝子検査による家系図作成サービスを提供するイスラエル企業、MyHeritage社がウーテルウェイク氏によるAIキリスト像を基に(視線や角度を変えた)バリエーションも制作した模様。この展開は、ウーテルウェイク氏のキリスト像が専門家からも上出来と見なされていることの証とも言えそうだ。
ちなみに、バチカンが隠し持つとされる“過去を見ることができる装置”こと「クロノバイザー」によって、キリスト本人の撮影に成功したといわれる写真が存在することを忘れてはいけない。そこに写った“生身のキリスト”と、ウーテルウェイク氏のAIキリスト像を比較すると、目や鼻の形をはじめ全体的に驚くほどよく似ていることを指摘しておこう。
現在最も注目されるAIの技術によって、伝説的なクロノバイザーという装置の実在に対する期待がさらに高まっている状況だ。今後は、超常現象の分野でも人工知能の存在感がどんどん高まってくることになりそうだ。
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webムー編集部
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