十字の香りで守護の結界を作る! 魔女占い師・叶ここが教える「香水」魔術

文=叶ここ 写真=鈴木謙介

    ムー・コラボ香水の発売をきっかけに「魔術」としての使い方をご紹介。香りは、密かにあなたを護り、高めるヴェールとなる。

    香りで自身を護り、高める

     香水とは単なる嗜好品ではなく、「見えない領域に働きかける媒介」です。
     古代においても香りは、神や霊的存在への捧げものであり、浄化や降霊、祈りの場で使われてきました。現代においてもその本質は変わりません。

    “いい香り”を選ぶだけでなく、意図と状態に合わせて香りを選ぶことで、香水はあらゆる効果をもたらします。自分や場所を守るための「結界」「魅力の増幅(オーラの強化)」「願望実現のためのトリガー」として機能し始めます。

     そこで、香水の使い方、楽しみ方を、魔術の視点でご紹介します。どなたでも実践できますので、ぜひお試しください。

    浄化とエネルギー増幅〜香水をつけるなら下半身にも

     香水の使い方として多くの人が思い浮かべるのは、手首や首元といった「上半身」への使用でしょう。しかし魔術的な観点では、あえて下半身に香りを纏うという方法が存在します。

     足首や脚、あるいは下着など、体の“下部”にあたる領域は、日常の中で最もエネルギーが滞りやすく、同時に外界からの影響や“穢れ”を受けやすい場所でもあります。

     また、性器のある第一チャクラは、自分自身のエネルギーのコア。エネルギーが弱っている時、浄化が必要な時は、第一チャクラに植物系の香りをまとわせるのがおススメです。より自分のエネルギーを高めたい場合は、スパイスやムスク系、恋愛運を高めたい場合はフローラル系を使いましょう。
     スカートだったら、スカートの中にワンプッシュでOKです。自分の体臭と香水を混ぜることにより、より香水が自分のエネルギーとフィットしていきます。

     実は香水は良い香りだけではなく、少し癖のある香りや、悪臭と混ざるとより深い良い香りになります。香水は、穢れをうまく取り込み、より良いものへと昇華するものでもあるのです。

    身体の7つのチャクラのうち、一番下のチャクラは生命の源。画像=Adobe Stock。

    頭上の香りで高次元からの守護を得る

     また、香りを「上」に使うことは、見えない領域との接続を開く行為でもあります。

     特に意識したいのが、頭の上にある第7チャクラの位置。この領域は、直感や高次の意識、先祖、そして“守護”と呼ばれる力と関わる場所とされています。

     方法はとてもシンプルです。
     香水を自分の頭上に向けてワンプッシュし、その香りの中に静かに身を置く。頭上から香りが降りてくるイメージを持つことで、第7チャクラの浄化と活性化、そしてエネルギーの通り道の調整されていきます。

     思考が曇っているとき、不調を感じるとき、高次元の存在や先祖からのメッセージを受け取りたいとき、自分のインスピレーションを高めたい時におススメの方法です。

    本来つながっている流れを思い出すことに役に立ちますので、私は占う前に、塗香や香水やアロマを使って、第七チャクラ、第六チャクラ、第五、第四とチャクラを上から順に浄化しています。

    頭上の第七チャクラに香りを!

    十字に香りを置いて結界とする

     香水は「纏う」だけでなく、空間に配置することで結界を形成することができます。
     その基本となるのが、十字に香りを置く技法です。

     まず、自分の周囲に意識を向け、自分から左、右、上、下、四方向に向かって香水を軽くプッシュします。
     このとき重要なのは、ただ噴くのではなく、それぞれの方向に「境界を置く」という意識を持つこと。その四点に香りを配置することで、空間の中に見えない十字の軸が生まれます。

    左、右、頭上、手前に香りを置いていく。

     その中心を一歩くぐることで、自分自身に香りを纏わせると同時に、外界との境界線を明確にすることができます。この技法は、外に出る前、他者や環境と接触する前に行うと、不要な影響を受けにくくなり、自分自身のオーラを強くする効果があります。

    潜在意識を対話して願望を実現するワーク

     香水を使った願望実現の魔術もあります。
     とはいえ、なんでも実現できる、叶えられるというわけではなくて、「今自分は何をするべきか」「何を最優先にするべきなのか」というメッセージを受け取るためのワークです。

     まず椅子や床に腰を下ろし、背筋を軽く整えます。
     次に、自分の周囲に意識を向けながら、左の床、右の床、正面の床へと、それぞれ香水を一度ずつプッシュします。

     ここまでは「自分が存在する現実の場」を整える動作です。
     そして最後に、背後へ。このときは床ではなく、自分の背後に立つ“存在”を意識して香りを放ちます。
     守護霊、あるいはスピリットと呼ばれるものを意識してください。明確なイメージがなくても構いません。「支えてくれている何かが背後にある」という感覚だけで十分です。

     この四方向に香りを配置したら、静かに目を閉じます。
     香りに包まれた状態のまま、ゆっくりと深呼吸を続けてください。香りに意識を向けることで、瞑想状態になりやすくなります。

     このとき起こるのは、思考で願いを作るのではなく、本当に必要なものが浮かび上がってくるプロセスです。
     焦って答えを出そうとする必要はありません。ただ静かに、浮かんでくる感覚やイメージを受け取る。それは言葉かもしれないし、映像や感情かもしれません。
     香りはその回路を開き、自分とスピリットとの繋がりを一時的に強めてくれます。

     現実的願望達成には、先祖霊と繋がりやすい香りを使うのがおススメです。ムー監修の香水だと「土偶」ですね。

    縄文や土のイメージにつながる「土偶」香水は願望がリアルになる。

    香りをメッセージとして「つながる」術

     名刺入れや、お財布に香りをつけてお札や名刺に匂いを移す方法は手軽に始められる方法です。私も手紙や贈り物にこっそり香水をつけています。

     香水をワンプッシュした和紙を名刺入れに入れておくと、香りがうっすらと名刺に宿り、自分の分身としてのパワーが高まります。仕事相手やつながりたい相手への自分の印象を強くしたいときや、願望実現に必要なご縁を引き寄せるのに役に立ちます。

     また、香水をかけた和紙をお財布に忍ばせると、香りがお札に香りが移ります。出て行ったお金が自分の元に仲間を連れて戻ってくると言われていますので、お試しください。

    香水をつけた和紙で持ち物の霊性をアップしておく。

    扇子と香りで邪気払い

     空気の重さや違和感を感じる……そんなとき、香りは場を浄化する方法としても使えます。さきほどご紹介した「結界」の術でもいいんですが、職場やお店などでいきなり周囲に香水を撒くのは難しいですね。

     その際に有効なのが、扇子を使った邪気払いの方法です。
     あらかじめ扇子に軽く香水をふりかけ、香りを含ませておきます。強くつける必要はなく、ほのかに香る程度で十分です。

     そして、場の空気が重いと感じたとき、その扇子で自分の周囲を重たい空気を吹き飛ばすようにあおぐ。この動作によって、香りが空気とともに広がり、停滞したエネルギーを流していく働きが生まれます。
     ポイントは、ただ風を送るのではなく、「不要なものを払う」という意識を持つこと。

     扇ぐたびに、自分の周囲の空気が軽くなっていくイメージを重ねることで、香りはより明確に浄化の役割を果たします。

    扇子に香水をつけておくと、邪気払いアイテムに!

    ムー監修香水の魔術的注目ポイント

     ムー監修で「土偶」「ミイラ」「クリスタルスカル」の香水が発売されています。サンプルを体験しましたが、どれも素敵で不思議な空間が作れますね。
     ひとつずつ、私からのおすすめポイントをご紹介します。

    ムー監修のミステリアスな香水は「土偶」「ミイラ」「クリスタルスカル」の3種類。

    土偶-ヒノキ・ジュニパーから始まる、土へと沈む香り

     最初に広がるのは、ヒノキの香りと、ジュニパーベリーの清涼感。この組み合わせは、空気を一度リセットし、思考や感覚のノイズを取り払う働きを持ちます。
     ヒノキは空間の浄化、ジュニパーは防御と境界の強化。この段階で、外界からの影響を遮断し、自分自身の領域が整えられます。
     やがて現れるベチバーとパチュリは、一気に意識を下へと引き下げる香りです。根や土を思わせるこの重さは、現実感覚を取り戻し、思考ではなく「身体」に意識を戻します。
     さらにラストのアンバー、バニラ、そしてアガーウッド。これらは温かさと深さを持ち、整えられた状態を持続させる役割を担います。

     この香り全体の流れは、浄化 → 防御 → 接地 → 定着ですね。
     不安定さを整え、現実にしっかりと根を下ろしたいときに最も力を発揮します。


    ミイラ-樹脂と木が重なる、内面へ沈む香り

     最初に感じるのは、ベルガモットやオレンジ、そしてすぐにラブダナムの深い樹脂香へと移行するミステリアスな香り。ラブダナムは時間や記憶と結びつく香り。
     この時点で意識は外側から内側へと引き込まれ、深層へと沈み始めます。
     シダーウッドとムスクは、乾いた静けさをもたらし、 精神を安定させます。
     その後に重なるサンダルウッドとバルサムは、祈りや瞑想の領域。
     ここで香りは完全に“内面へ潜るための状態”を作ります。
     ラストに現れるカルダモンやパチュリ、イリスは、わずかな揺らぎと気品を加えながら、深い意識の中に静かな広がりをもたらします。

     この香りの流れは、表層 → 記憶 → 静寂 → 内観 → 深層意識です。
     自分自身と向き合いたいとき、あるいは見えない領域への感受性を高めたいときに適しています。


    クリスタルスカル-冷たさと甘さが交差する、境界を揺らす香り

     ペパーミントとアニスの鋭い冷たさから始まるこの香りは、クリスタルのように 一瞬で意識をクリアにし、思考を切り替える力を持ちます。
     ミントは覚醒、アニスは直感。日常的な意識状態から一段階外れた領域へと入っていきます。
     続いて現れるジャスミンサンバックを中心としたフローラルは、感情と感覚を開き、内面の反応を繊細にしていきます。そこにベンゾインとシナモンが加わることで、現実へと作用する力が生まれます。
     ラストのアンバー、ムスク、イリスは、透明感と余韻を残しながら、存在感そのものを静かに引き上げていきます。

     この香りの流れは、覚醒 → 感覚の開放 → 活性化 → 魅力の定着です。
     直感を使いたいとき、自分の存在感や印象を高めたいときに適しています。

     私のお気に入りの香りはクリスタルスカルです。
     思考をオーラをクリアにし、それでいて自然と本来の魅力を引き上げるまさにクリスタルのような作用があります。

     香水を使ったマジックは取り入れやすく、香りを変えることで日々取り入れたいパワーを変えることもできる副作用の少ない方法です。香りを楽しむのはもちろんのこと、香水の持つ霊的な力も意識して取り入れてみてくださいね。

    叶ここ

    スペイン人魔術師の祖父、フィリピン人祈祷師の祖母を持つ魔女占い師。ナチュラル・マジックを得意とし、人生を豊かに生きるための方法のひとつとして魔法の世界を伝えている。著書に『魔女が教えるマイルームインテリア風水』(光文社)がある。

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