神聖幾何学図形が霊的覚醒を促し、幸運を引き寄せる!「フィンガー・ラビリンス願望成就法」理論編

文=加藤展生

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    約5000年前から世界各国でつくられてきたラビリンスは、特定のエネルギーを放ち、人のエネルギーや意識を整えて向上させるという。そして、人が歩くためのラビリンス以外に小さなラビリンスがあり、それを指でなぞるだけで驚くべき効果が得られるというのだ! 今回は、その「フィンガー・ラビリンス」の実践法を加藤展生氏に指南していただく。

    ラビリンスはエネルギーを整え、スピリチュアリティを向上させる!

     ラビリンスとは「迷路」だと誤解する人が少なくありません。迷路は英語で「Maze」といい、スタート地点から入ると道が頻繁に分かれ、行き止まりも多数あり、人を混乱させます。また、そうした複雑な道を抜けだすとゴールになります。
     これに対してラビリンスは、外側に入り口が、中心にゴールがあります。中へ入ると道が左右に曲がりくねり、ゴールに近づいたと思ったら遠ざかったりもしますが、完全な1本道となっているので迷いません。そしてラビリンスは、人を混乱させる迷路とは異なり、不安定な心や混乱した心を整える働きがあるのです。
     私はダウジングの専門家として約25年にわたって活動するなかで、自然にラビリンスに親しみ、その意義や効能を知ることになりました。また、日本に専門家を招聘してワークをするようにもなりました。
     じつは、ラビリンスを好むダウザーは多く、とくにイギリスでダウジング・カンファレンスが開かれる際は、ラビリンス・ウォークが併催されることもよくあります。ダウジングはエネルギーの探知と変換、あるいはプログラムをすることが目的ですが、ラビリンスはエネルギーを整えて向上させ、スピリチュアリティを高める効果があるため、親和性が高いのです。
     そして、ラビリンスの専門家たちのなかにもダウジングを行う人が少なくありません。ラビリンスのワーク中にエネルギー状態をチェックするために非常に便利だからです。
    ラビリンスの中央でエネルギーを測定する加藤展生氏

    5000年前から各地でラビリンスがつくられていた

     じつは、ラビリンスにはかなり長い歴史があります。最古のラビリンスは約5000年前に岩に彫刻されたもので、スペインのガリシアで発見されました。
    スペインのガリシアに残る最古のラビリンス。
     ほぼ同時期にインドのゴアでラビリンスがつくられていることもわかっています。同じくインドのコリマーウの洞窟では、約3000年前に描かれたラビリンスアートが見つかっています。
     ほかにも、2500年前にギリシアのクレタ島でつくられた銀貨にはラビリンスの紋様が施され、アリゾナ州にあるホピ族の居留地には、岩に彫刻されたラビリンス「サン・ファーザー」が残っています。
    2500年前にギリシアのクレタ島でつくられた銀貨。ラビリンスの紋様が施されている。
     もちろん今でもラビリンスは健在で、たとえば欧米では、医療センター、公園、聖堂、学校、刑務所、道路、自宅の庭などに新旧の多くのラビリンスが確認できます。有名な聖地であるグラストンベリーにも、巨大なクラシカル7サーキット・ラビリンス(次回で詳述)があります。
     ちなみにイギリスには現在、少なくとも180以上のラビリンスがあります。これまでにつくられたラビリンスの数は、それよりはるかに多いでしょう。
    イギリスのグラストンベリー。丘全体がクラシカル7サーキット・ラビリンスになっている。

    歩くだけでなく、指でなぞる活用法も

     ラビリンスについては、もうひとつ大きな誤解があります。それは、ラビリンスはそこを歩くためのものという認識です。
     確かにラビリンス・ウォークはポピュラーな活用法ですが、ラビリンスは本来、歩くためだけにつくられたわけではありません。そのことは、洞窟の入り口や教会の壁など、人が歩くことのできないラビリンスが非常に多いことからもわかります。
     では、5000年も前からラビリンスがつくられてきた本当の理由は何でしょうか? 残念ながら、明確な答えは見つかっていません。ただ、ラビリンスがもたらす効果を多くの人が体験し、そのなかで有益なものが中世以降、現代にいたるまで活用されつづけてきたのです。
     これまでに以下のことが確認されています。
    1.ラビリンスの図形が特定のエネルギーを放ち、人のエネルギーや意識を整えて向上させる。
    2.ラビリンスがあることで、その空間のエネルギーが高まる。
    3.ラビリンスの小道に沿って歩くか指でなぞる、つまりその動きを取り入れることで癒しの効果や瞑想効果が高まる。
     この「指でなぞる」というのが、本稿でご紹介するフィンガー・ラビリンスです。

    ラビリンス自体がエネルギーを放つ!

     ラビリンスの効果について、実例をまじえてもう少しお話ししましょう。
     欧米では、広い庭を持つ人は敷地内にラビリンスをつくることがあります。ラビリンスがエネルギーを放ち、よい影響を及ぼすことがわかっているからです。ジオパシック・ストレス(病める土地が人に与えるストレス。地震や開発による地殻の異状・水脈・アースグリッドが原因で引き起こされる)を除去する効果もあり、いわば聖地のエネルギーをつくりだします。
     以前、スコットランドをダウジングツアー中に、ラビリンスが庭にあるお宅を訪問したことがあります。ラビリンスの中心には水がにじんでいました。ブラインド・スプリングといい、長い時間をかけて濾過された清らかな水が、地面の下で広がることがあるのです。ラビリンスが清らかな水を引き寄せ、場所のエネルギーをアップしているということでした。
     小さいラビリンスにも役目があります。エネルギーを上げたい物や場所に描いたり、小型の物を吊るしたり、身につけたりしてもよいでしょう。ラビリンスのステッカーも売られています。携帯電話や部屋の入り口、パソコン、ノートなどに貼れば、ラビリンスのエネルギーを活用することができます。
     ラビリンスは、そのエネルギーを感じることがとても大切です。こちらにアップしたラビリンスの画像に手をかざして、エネルギーに親しんでみてください。
    欧米ではさまざまな場所にラビリンスがある。これは道路に描かれたラビリンス。

    加藤展生

    JSD日本ダウジング協会会長。各国のプロダウザーたちと技術交流を重ね、独自のダウジング理論を構築。2023年10月に新刊『ダウジングは、超常現象ではない。』(ホノカ社)を出版予定。

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