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シカやヒツジを襲う正体不明のネコ科動物「エイリアンビッグキャット(ABC)」が、イギリスで目撃されるようになったのは1960年代。だが、猛威をふるいはじめたのは1996年からで、新聞で報じられた事例だけで34件。当初はヨークシャーおよびアングリア東部に集中していた目撃報告は、イギリス全土に拡大した。
21世紀になっても目撃は増える一方で、2004年4月から2005年7月の間だけでも、実に2123件の目撃談が報告されている。
これほど目撃事例があり、そればかりか足跡や体毛などの物的証拠も獲得されているにも関わらず、ABCの正体はいぜん謎に包まれたまま。体色も黒、もしくは黄褐色に黒のまだら模様など、報告によって異なり、外見はピューマや黒ヒョウ、ヒョウといった大型のネコ科動物に酷似した怪物ということ以外、何もわかっていないのだ。
さまざまな憶測が飛び交うなか、動物園やサーカス、愛好家に飼われていたピューマなどで、逃げ出して野生化したという主張もある。
だが、ABCは突然その姿を消すという超常的な能力を持つといわれており、それを裏づけるように、アメリカ、はてはオーストラリアにも出没しているのだ。この能力が事実であれば、既知の生物である可能性すら否定されるだろう。
2010年3月、情報公開法によって、イギリス政府系機関「英国自然局」の統計資料が開示された。そこにはABCが「ビッグキャット」として記録され、調査を行っても正体を特定できなかった事件だけでも40件以上が報告されていた。なんと、イギリス政府がその存在を認め、調査を進めていたのだ。
今後、政府主導で調査が進めば、体毛などのサンプルが専門家によって高度のDNA鑑定にかけなれるはずだ。そうなれば、有力な手がかりが必ずや得られるであろう。最近は、携帯やスマートフォンでの写真や動画の撮影が手軽になり、ABCの姿をとらえた写真や動画も急増している。
謎に満ちたABC、――その正体が明らかになる日はそう遠くない。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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