「やはりネッシーは巨大ウナギではない」数学的分析も参戦した研究論戦が勃発! ネス湖探索の最前線/宇佐和通
近年、急速に信憑性が高まっているかに思えた「ネッシー=巨大ウナギ説」。ここに来て、それを覆す数学専門家の理論が発表された! 探索の最前線を紐解く。
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少女が目撃したネッシーが今年「第1号」として公式に認定された! 本物と偽物の意外な違いとは!?
英スコットランドのネス湖に生息すると考えられているUMA(未確認動物)の代表格、ネッシー。古くは7世紀末の古文書にも記述が登場するが、この首長竜のような怪物の存在が大きくクローズアップされるようになったのは、1934年「外科医の写真」登場以後のこと。近年は科学的調査・分析も行われ、正体は巨大ウナギではないかと話題になったものの、後にそれを否定する調査結果も発表されるなど、今も実体は謎に包まれている。
そんなネッシーのあらゆる目撃情報を集約し、明らかなフェイクを排した上で、公式データベースとして管理、ウェブサイト「The Official Loch Ness Monster Sightings Register」で世界に発信する役割を1996年から無償で担っている有志の代表格こそ、ゲイリー・キャンベル氏だ。
そして数日前、同氏が今年初となるネッシーの“公式”目撃事例を発表した。直近約4か月のうちにタブロイド紙を賑わせた目撃報告はいくつも存在するが、本件こそが正真正銘2023年の第1号となる。
4月5日11時52分(現地時間)、両親が運転するクルマに乗ってネス湖畔を南へと向かっていた10代の少女、フランチェスカ・マクガービーさん。ふと窓の外に広がる湖面へと目を遣ると、視界に信じられない光景が飛び込んできた。暗い色をした“何か”が浮上し、北へと移動して行ったというのだ。
マクガービーさんによれば、それはクジラの背中についた“こぶ”のように見え、クルマ2台分の大きさだったという。すぐに両親にも伝えたが、クルマを停めることができず、横目で一瞬確認するにとどまった。
“何か”は約30秒後に再び水中へと潜ってしまったが、ギリギリのタイミングで写真を撮影したマクガービーさん。急いで本件について説明イラストを添えてキャンベル氏に報告すると、信憑性が認められて“公式”認定されたというわけだ。前回の公式目撃事例は2022年10月11日だったことから、実に約半年ぶりの(信憑性の高い)ネッシー出現ということになる。
なお、ネス湖畔の各所には湖面を24時間体制で監視するライブカメラが設置されており、誰もが自由に湖の様子を確認することができる。その結果、「ライブカメラにネッシーが映り込んでいた」という報告も数多く寄せられていたのだが、昨年に“公式”認定基準が大幅に厳格化され、現在はウェブカメラの映像だけでネッシーと認められるのは難しい状況になっている。
実際に今月だけでも数本、ウェブカメラ映像を基にした報告が上がっているが、いずれも公式認定には至っていない。現状の認定基準が続く限り、ネッシーの発見者になるためのハードルは極めて高くなったと言えるだろう。
とはいえ4月12日には、ネス湖を訪れた3児の父、ジョン・ペインさん(55)が“湖面から突き出したネッシーの首”を撮影したというニュースも報じられている。こちらもなかなかのインパクトだが、今年2例目の“公式”目撃事例と認められるか、次の展開から目が離せない。
【参考】
http://www.lochnesssightings.com/index.asp?pageid=717286
webムー編集部
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