霊の作用を具体化しながら、それは来る! 由乃夢朗の「呪物怪談」
「視える」系呪物コレクター、由乃夢朗さん。後編では一室をうめつくすほどのコレクションのなかから選りすぐりの呪物を紹介してもらう。
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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
由乃夢朗 著
著者が収集したおどろおどろしい呪物たちの集大成
著者の由乃夢朗氏はイラストレーター&芸術家で、YouTuberとしても活躍している。そんな著者は、何と幼いころに、ジョジョの「スタンド」を思わせるような呪物を自分で作ってしまったという。そしてそのことこそが、後の著者の「呪物探偵」としての活動の原点となったらしいのだ。「呪物探偵」、それは世界各地の呪物を調査・研究・蒐集し、場合によっては慰霊まで行なうという稀有な活動に従事する者をいう。
本書は著者が長年の間に収集した、おどろおどろしい呪物たちの集大成。それも全頁フルカラーで、頁全面を占める大判の写真がこれでもかと収録されているからたまらない。ただ本書を所有しているだけで、あるいはちょっと目にしただけでも何らかの呪いを受けてしまいそうなダメージがくる。特に霊的感受性の強い人は取扱注意である。中でも評者は、「拝み屋の呪具」と題された写真にはゾッとさせられた。
それだけの呪物を蒐集していればある意味当然というか、著者自身もそれらの悪影響を受けてしまったり、怪奇現象が発生したりすることもある。だがそれら呪物の背景に思いを馳せ、名前をつけたり、時には食事を出したりして愛情深く接していくうちに、呪具との間に不思議な絆のようなものも生じるらしい。
繰り返す。本書の取扱には、厳重な注意が必要だ。それでも見たいという好奇心旺盛な方には、想像を絶するものが見られることは保証する。

(月刊ムー 2026年05月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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