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◆マミ
15年ほど前のことです。
前日から雨が降り続いていて、犬の散歩にも行けなかったので、愛犬と一緒にドライブに出ました。
出発は朝9時頃。
どうせならと思い、探検気分でわざと知らない道を走りました。
すぐに住宅地に迷い込んでしまい、大通りに出れそうな道はどこかな?とキョロキョロしながら走っていたら、いきなり道をぶった切ったように大きな鳥居が現れました。
柱がとても細く、朱色で、ものすごくヒョロヒョロと縦長の鳥居でした。
鳥居の向う側は鳥居と同じくらいの高さの木がびっしり生えていて鳥居をくぐることはできない感じでした。
気持ち悪くて引き返したかったのですが、その道幅もなく、仕方なく鳥居の目の前まで行き道なりに右折しました。
林道みたいなところで、とりあえずそのまま車を走らせると急に真っ白な霧に覆われて目の前1メートルがうっすら見えるような状態でした。
ゆっくりゆっくり進むと少しずつ霧が薄くなってきて、辺りが見え始めると、いつの間にか左右を3メートルほど見下ろす感じで高い場所を走っていました。
数十メートル置きにボロボロの平屋いくつかが見えてきました。
とても気持ち悪かったのが、平屋の横には必ずお墓がセットで建っていました。
そんな景色を見ながら進んでいくと、急に嗅いだことのないような生臭いニオイが車内に充満してきました。
エアコンも付けてなく、窓も閉まっているのに凄いニオイでした。
愛犬もヒィーンヒィーンと変な鳴き声を上げだしました。
私は左手で鞄の中のスマホを出そうと手探りで探しましたが、スマホが見つからず、愛犬を左手で引き寄せながら「帰る!帰る!絶対帰る!」と叫び続けました。
すると、前から男の人が3人歩いてきたので、少しホッとしました。
しかし、近づくにつれその3人の顔が灰色であることが分かり、また「帰る!」と叫びながら急いで走り抜けました。
するといきなり車体ごと数十センチ落下したようなドスンという衝撃があり、舗装された道に出ていました。
やった!! と思いそのまま走ると、早稲田大学の所沢キャンパスの横に出ました。
もう嬉しくて嬉しく、急いで家に帰ると、母親が「ずいぶん帰って来るの早かったね」と言います。
えっ?と思い時計を見ると出発してから15分しか経っていませんでした。
体感的には1時間は経っていたのに。
でも、絶対15分なわけないんです。
当時、新車を購入してキリの良い走行距離(1000キロとか777キロとか)の表示を写メしていて、その日も出発してすぐ記念写メを撮っていました。
そこから40キロは走っていたので、体感の1時間は間違っていなかったと思います。
とても不思議で恐怖体験でした。
数人に話したことがありますが、同じ体験をした人には会ったことがありません。
そして、住宅地に建つ鳥居のことも知っている人はいません。
それから、自宅の駐車場に停めてから鞄を見ると、いくら探しても無かったスマホがはいってました。

<編集部より>
時間もおかしいですし、冥界や異世界へ迷い込んだような体験談。面白いです。
※ あなたのミステリー体験やご当地の不思議情報などはこちらからお送りください。
webムー編集部
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