世間の話題へ勝手に便乗!「2024ムー的新語・流行語大賞」で一年を振り返る

    「新語・流行語大賞」に沿って、ムー視点のトレンドを振り返ってみよう。

    オカルト用語のオルタナティブ知識

     2023年も暮れるこの時期、ムー界隈での一年を振り返る企画をお届け。世間の裏面、オルタナティブな立ち位置という自覚にもとづき、「現代用語の基礎知識」による「新語・流行語大賞」になぞらえて考えてみた。いわゆるパロディ、勝手な便乗である。すいません。

    <年間大賞>ペンタゴンのAARO

    「阪神のアレ(A.R.E.)」ではなく、ペンタゴンのAAROを年間大賞に選定。AAROとは、アメリカ国防総省ペンタゴンが開設した「全領域超常現象解決局」であり、つまりはUFO調査機関のこと。2020年に米国がUFO/UAPの存在を公式に認めた動きから、このAAROに情報が集約されることとなった。今後はAAROの公式サイトが公式のUFO発信拠点となる。

    ペンタゴンのUFO調査機関AAROが公式サイト開設
    https://web-mu.jp/paranormal/25692/
    ペンタゴンのUFO部署AARO局長が罷免された?
    https://web-mu.jp/paranormal/29473/
    ペンタゴンUFO調査機関が3件の「解決レポート」を公開
    https://web-mu.jp/paranormal/31460/

    首ヒョコヒョコ女

    「新しい学校のリーダーズ 首振りダンス」が流行するなか、都市伝説からは「首ヒョコヒョコ女」のトレンドを伺う動きがあった。怪談研究家・オカルト探偵の吉田悠軌が長年追う「赤い女」の2023年スタイルとして印象的だった。

    「窓から首ヒョコヒョコ女が流行る」
    https://web-mu.jp/column/28357/

    ラスベガスのアーバンエイリアン

     深刻なクマ被害から「OSO18 アーバンベア」騒動となったが、UFO界隈ではラスベガスに不時着したUFOからエイリアンが出現したという事件が話題に。とある家庭の裏庭に降り立ったUFOや身長3メートルともいうエイリアンとの遭遇が住人からつぶさに語られたという。

    ラスベガスUFO不時着事件の新事実を当事者一家が激白
    https://web-mu.jp/paranormal/26092/

    アカンバロの「恐竜」化現象

     パートナーの印象が変わってしまう「蛙化現象」にちなんで、アカンバロの恐竜土偶の取材記録を再確認したい。「どう見ても怪物であり、呪術人形の性質も見え隠れするのに、なぜか恐竜扱いとなっていた」。これはオーパーツの恐竜化現象だったと思う。

    アカンバロ「怪物」土偶は古代信仰の遺物だ
    https://web-mu.jp/history/28555/

    サブリミナルAIの陰謀論

    「生成AI」の可能性の危険性が取りざたされた今年、都市伝説でもなく「サブリミナル」「情報操作」の視点でもAIの活用が語られた。検索エンジン、SNSのアルゴリズムにも検閲は働いているので、生成AIの仕組みやデータベースにも政治的、人間的な意図は入り込んで当然だ。

    生成AIによるサブリミナルが蔓延する戦慄の近未来
    https://web-mu.jp/history/27623/

    UFO呼びパフォーマンス

    「ペッパーミル・パフォーマンス」や「ひき肉です!」など、動きのミームが活性化。UFO界隈では「ベントラベントラ」が定番だったが、石垣島のUFOおじさんのフラッシング、メキシコのUFOコンタクティであるロベルトの歌という「召喚スタイル」を間近に取材できた2023年である。

    石垣島のUFOおじさんと宇宙のエイリアン・マインドが共鳴
    https://web-mu.jp/paranormal/18217/
    メキシコのUFOコンタクティの歌声がUFOを召喚
    https://web-mu.jp/paranormal/24215/
    福島の飯野町で「UFOフェスティバル2023」開催
    https://web-mu.jp/column/29691/

    観るムー

     解説やAIの判定を横目に、知的競技としての将棋を観戦する「観る将」がブームに。手前みそだが、ムーの取材風景や寄稿する関係者らの語りを動画にしていった「ムー旅SP LIVE」は、さながら「観るムー」だったと自負している。

    「ムー旅SP LIVE」メキシコ取材から呪物、読者座談会
    https://web-mu.jp/news/27230/

    ナスカからメキシコへ「異星人ミイラ」闇バイト

     知らずとはいえ犯罪行為に加担してしまう「闇バイト」が社会問題に。日本とフィリピンをまたにかけた事件だったが、実はオカルト界隈ではペルーとメキシコの間で国際問題が起きていた。
     メキシコのUFO公聴会で公開された「異星人ミイラ」が広く報じられたが、ペルー側はナスカから盗まれたものだと指摘。もともとメキシコの好事家を相手にした「異星人オーパーツ」市場の過熱ぶりと、そのジャンルの闇ブローカーの問題が浮上した。噂によると、あの異星人ミイラの値は数万ドルにも高騰しており、危険を冒してメキシコにもちこみを企てる者も後を絶たないとか。

    メキシコUFO公聴会で“異星人ミイラ”を緊急公開
    https://web-mu.jp/paranormal/26042/

    3年ぶり「キリスト祭」全面開催

     新型コロナウイルス感染症への対応が変化し、イベント業界は「4年ぶり声出し応援」で活性化。ムーと縁の深い青森県新郷村でも、一般参加者を入れるのは3年ぶりとなる「キリスト祭」を開催。第59回という伝統行事を守り続けていた。2024年は60回の大きな節目となる。

    1963年から続く神事「キリスト祭」
    https://web-mu.jp/history/21003/

    呪物ブームの沸騰化

     温暖化を超える「地球沸騰化」から気象兵器が噂されるが、実話怪談ブームから発生したといえる呪物ブームはさながら沸騰状態へ。ただ、2023年は呪物とされた物品に怪談とは別の文脈を抱いている人との衝突や、歴史的な位置付けとのズレが明らかになった事例も。今後、怪談側には怖がらせるだけでなく、より丁寧な調査によって「いかにしてそれ(提示している現物)が呪をまとったか」を語っていく必要があるだろう。いずれにしても、博物館に収蔵されにくい民間呪具や個人の思いを宿した骨董が語りとともに受け継がれることは貴重な歴史遺産。コレクターのみなさんの活動に注目である。

     2024年も、世間と歩みをともにし、裏面から話題となるトピックをお届けしてきたい。

    webムー編集部

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