いざアガルタへ… 天才画家・村山槐多にインスパイアされた地球空洞説映画「火だるま槐多よ」が12月23日から公開
天才画家・村山槐多にインスパイアされたアヴァンギャルド映画は、地底世界の理想郷を目指す……
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すべて日本未公開!しられざる世界の傑作・怪作が上映される映画祭が開催
少し古い数字になるが、総務省の統計によると2016年に世界でいちばん映画を制作した国はインドで、その数は1986本になるという。以下、中国、アメリカ、日本、韓国が映画制作数ベスト5で、この5カ国で一年間につくられた映画の数は4600本をこえる。日本以外の4つの国だけで一年にほぼ4000本の映画がつくられているのだ。さらに他の国でも毎年数多くの映画が誕生しているのだから、その全てを邦訳するのはほぼ不可能。さまざまな理由で日本公開に至らなかった映画が、何千、何万と存在していることになる。
そんな本邦未公開の映画のなかから、傑作・怪作をえりすぐって映画ファンに届ける「未体験ゾーンの映画たち」が、ヒューマントラストシネマ渋谷にてスタートする。2012年にはじまり、2024年には13回目を迎える劇場発進型の映画祭で、今年の開催期間は1月19日から3月21日まで。9週にわたり24作もの「未体験映画」が順次上映される。3月には大阪のシネ・リーブル梅田でも開催予定だ。
そんな世界の怪作ラインナップから、ムー的に気になる作品を3つピックアップしてみた。
少年ジェイソンはある日、森に不時着した謎の乗り物を発見する。そのなかにいた少女ララと一緒に操縦方法を探るうち、ふたりは恐竜時代にタイムスリップしてしまう。謎の乗り物は、タイムマシンだったのだ! ふたりが行き着いたのはちょうど恐竜絶滅の時代、小惑星が衝突する直前のタイミング。衝突の前に船を直してもとの時代に戻らなければならないが、そんなふたりの前には、みたこともない生物たちが立ちはだかるーー。タイムスリップをテーマに青年の冒険と成長を描くスペクタクル・アクションで、制作はあの「デイ・アフター・トゥモロー」のスタッフだ。
「謎の乗り物のなかにひとりの少女」というと、江戸時代の怪事件「うつろ船」漂着の一件を連想してしまうが、本作の少女にはどんな秘密が隠されているのだろう。気になる! また本作の原題は「Timescape」で、直訳すると時間風景という意味。少年と、未来人(?)の少女ふたりは、いったいどんな時間風景を目撃するのか。こんな作品でも本邦未公開とは、映画の裾野は広い。
監督:アニリストメニス・ツルバ/配給:タイムマシン2024」上映委員会
2023/カナダ/80分
©TIMESCAPE PRODUCTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED
2000年代から2ちゃんねる「オカルト板」でささやかれていた「エレベーターの怪異」を知っているだろうか。エレベーターにひとりで乗り、4階、2階……と、ある順番どおりに階を移動していく。間違えず、誰にもあわずに最後の階までいくことができたら、そのエレベーターは異次元に向かっていく、というものだ。近年もインフルエンサーたちが「エレベーターゲーム」としてチャレンジしたことで話題になったが、この都市伝説をモチーフにした映画が、なんと国境をこえてアメリカで制作されていた。
主人公は、都市伝説を検証し、論破することを目的に動画投稿をする学生グループ。彼らが検証ターゲットに選んだのがエレベーター・ゲームだった。だが、このグループのメンバーのひとり、ライアンはあることを仲間に隠していた。数ヶ月前、エレベーターゲームにチャレンジする様子をライブ配信していた妹が、配信のさなかに失踪してしまっていたのだ。ライアンは妹を探すためにグループを説得してゲームにチャレンジさせたのだが、その先には信じがたい恐怖が待ち受けていた……。
ある意味「日本発」といえなくもないこんな映画が、本邦未公開だったなんて! 逆輸入的都市伝説ホラームービー、これは要注目の作品だ。
監督:レベッカ・マッケンドリー/配給:アット・エンタテインメント 自主規制G
2023/アメリカ/95分
© ELEVATOR GAME LLC 2023
人気低迷に悩む女性ロックバンド「プッシーケーキ」。一発逆転、人気を取り戻そうと彼女たちはライブツアーを企画するのだが、いざ現場についてみればそこにはひとりの客もいない。途方にくれる4人のメンバーたち。しかしそんな落胆は、これから遭遇するできごとにくらべたら、ささいなことにすぎなかったのだ……。
タイトルからなにから謎と衝撃しかない映画。アルゼンチンのホラーがどんなテイストなのかも含めて、前情報が少なすぎて逆に気になってしかたない。公開画像をみるになかなかハードな内容のようだが、4人のバンドメンバーがどんな恐怖に遭遇するのか、映画館で確かめてみたくなる。
監督:パブロ・パレス/配給:アムモ98 自主製作R15相当
2021年/アルゼンチン/86分
ほかにも、「犬人間」「スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック」「エイリアン・コップ」など気になるタイトルがならぶ未体験の映画祭。全容は公式サイトにて確認を。
未体験ゾーンの映画たち2024
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
期間:2024年1月19日(金)〜3月21日(木)
料金:一般/学生(高校生以下含む)1,500円/シニア1,300円
webムー編集部
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