博物館の「怪異研究所」で働く少女が大活躍! 小説「博物館の少女 騒がしい幽霊」
児童文学作家・富安陽子による「明治の怪異」小説に新作登場。
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バックヤードの恐怖!「博物館の怪談」をまとめたコミックスが発売中
誰もいないはずの収蔵庫から聞こえてくる、何かがヒソヒソ談笑する声。
収蔵品の古い祠から出てきた、真っ黒に塗りつぶされた紙切れにまつわる恐怖体験……。
博物館勤務の経験をもち、自身や知り合いの博物館スタッフが体験した「博物館にまつわる怪談」を収集、発表してきた漫画家、鷹取ゆうさんの新刊コミックが発売された。
その名も『博物館の「怖い話」 学芸員さんたちの不思議すぎる日常』。
あくまでも“フィクション”として再構成された漫画だが、その内容は鷹取さんがこれまでに聞き集めた多くの「博物館怪談」をベースにしたものだ。
冒頭の「収蔵庫の謎の声」や「真っ黒に塗りつぶされた紙切れ」の怪談は、以前webムーの鷹取さんインタビュー記事でも紹介したもの。新刊にはどんな怪異が記されているのだろうか。博物館のバックヤードで起きている知られざる恐怖、ぜひ本書を手にとり確認していただきたい。
インタビュー記事でも触れているが、鷹取さんは以前怪異にまつわる漫画を執筆していたとき、なぜか利き手である右手の指だけがただれる、原稿から離れている間は治るのだが作品の続きを描き始めるとふたたび「ただれ」が現れる……という不気味な体験をしたことがあったという。
今回の新刊作業中にはおかしなことはおこらなかったか聞いてみたところ、「本書の執筆をはじめてまもない頃、真夜中に家の洗面所で突然髪の毛をぐいっと上に引っ張られるという現象に見舞われた」ことがあったそうだ。そのとき、自宅には鷹取さんひとり。偶然どこかに髪の毛がひっかかるといったことが起こるとは考えられず、もちろんそんなことをする人がいるはずもなく驚いたという。
何度か不思議な現象を経験している鷹取さんは常にお守りと粗塩を持ち歩くようにしており、過去には博物館で信仰関係の資料を扱っている際、粗塩が真っ黒に変色するという奇妙な体験をしたこともあった。今回はそんな事案はおこらなかったそうで、髪の毛を1回引っ張られるくらいは、さほど悪意のないなにものかの軽い「いたずら」程度だったということだろうか……。
また本書では「博物館怪談」のほかに、博物館に従事する人たちが普段どんな仕事をしているのか“中の人”的目線からみたリアルな日常を描いた作品も掲載されている。
我々がふだん目にする展示の裏側で、学芸員や博物館で働く人たちがどんなことをしているのか、バックヤードでの苦労やあれこれを知ることができ、さらにその裏の裏にある博物館での怖い話を堪能できる、一石二鳥のコミックスなのだ。
「この機会に、あまり知られていないふたつの話をぜひ堪能していただければ」(鷹取さん)という、ありそうでなかった博物館怪談本は、現在二見書房より発売中。
二見書房
https://www.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576231419
webムー編集部
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