特撮と郷土愛、そしてムー登場!?「ヒバゴン劇場映画」の真相を関係者が暴露した!

    伝説の類人猿型UMA「ヒバゴン」の映画化プロジェクトが始動中! それは特撮になるのか、それとも? ヒバゴン映画のキーマンたちに構想を直撃取材。 なんと「ムー:も登場する!?

    ヒバゴン映画化プロジェクトが進行中!

     ヒバゴン。それは56年前の1970年、比婆山(ひばやま)のふもとにある広島県庄原市西城町(さいじょうちょう、現在の庄原市西城町)に出現した、日本で最も有名な類人猿型UMAだ。そのファーストコンタクトから半世紀以上を経て、いまや庄原市のご当地キャラとしても愛される存在だが、なんと、そのヒバゴンを映画化しようという熱い企画が立ち上がっている。

    「リベンジ!ヒバゴン劇場映画化プロジェクト!〜伝説をスクリーンに〜」は、西城町観光協会が発起人となってチャレンジ中のクラウドファンディング。

     ご当地ミステリーを応援するためにCAMPFIRE社との協業で立ち上げた「日本不思議再興クラウドファンディング計画」の第一弾である。先日、無事に達成率100%を超えた本企画だが、現状映画について公開されている情報はまだ少ない。

     それは巨大ヒバゴンが大暴れする特撮モノになるのか? あるいはフェイクドキュメンタリー風のモンスターパニック映画に? 全力応援するからには少しでもその内容を把握しておきたいということで、脚本のUMA研究家の中沢健さん、監督の佐藤大介さんという映画『カミノフデ』コンビに、「ヒバゴン劇場映画」の現在地点を聞いてみた。

    リベンジ!ヒバゴン劇場映画化プロジェクト!〜伝説をスクリーンに〜
    https://camp-fire.jp/projects/858005/view
    *クラファンでの支援は「2026年5月31日」まで!

    なぜいま、ヒバゴンが映画に?

    ムー編集部 いまだ謎の多い「ヒバゴン劇場映画化プロジェクト」について、今日はじっくり深掘りできればと思っています。西城町観光協会はこれまでもさまざまなヒバゴンPR企画を実現させていますが、今回なぜ映画にチャレンジすることになったんでしょうか? またプロジェクトの構想はいつ頃から?

    中沢健 僕が西城町観光協会から映画化の話をきいたのは、ちょうど一年前くらいでしょうか。ムーさんも参加した、2025年夏のヒバゴン展(西城町で開催されたヒバゴン55周年記念イベント)の時にはもうごく一部で映画化構想があったんですが、具体的にはまだ何も決まっていなくて発表はされませんでした。

    中沢健さん。ヒバゴン映画化プロジェクトのキーマンだ。

    ムー編集部 ヒバゴン55周年イベントも盛り上がりましたが、あのときすでにプランが動き出していたんですね。

    中沢 実は西城町は20年ほど前に、ヒバゴンをモチーフにした「ヒナゴン」という映画のロケ地になったことがあるんです。井川遥さん、伊原剛志さんが主演というかなり大掛かりな作品で、西城町のみなさんはこの映画が本当に大好きなんですよ。
     当時は有名な俳優さんたちが町で泊まりがけの撮影をしたり、町の人も撮影に協力したりしていて、それをいい思い出として話してくれるかたがたくさんいます。今でも町で上映会が開催されるくらい愛される作品なんですが、そんなこともあって西城町では「町のPRといえば映画だ!」というイメージがあると思うんです。

    ムー編集部 なるほど。ヒバゴン映画のロケ地になったことが、美しい思い出として町の歴史に刻まれている。しかし映画化プロジェクトとなると、他の企画に比べてもだいぶスケールが大きくなりそうです。

    中沢 今回映画化の構想がもちあがったときも「町の主催でほんとうに『ヒナゴン』みたいな映画がつくれるのか?」って反応もあったんです。僕が知っている低予算の映画を参考に「このくらいならクラウドファンディングで応援も集めて実現できるかな」ところで話がまとまって、公式に映画化企画発表となりました。

    ムー編集部 中沢さんは今回脚本を担当されますが、その依頼をうける前段階からかなりキーマンとして動かれていたんですね。

    中沢 何のために映画をつくるのかというところに立ち返ると、やはり外にむかって西城町とヒバゴンのPRができなければいけない。町のかたが喜んでくれるのはもちろん大切ですが、それだけでは終わらない映画にします。

    ムー編集部 映画化はいわばビジネス的な算段ではなく、あくまで地元の熱量がモチベーションで始動した企画なんですね。

    原動力はヒバゴン愛だ!

    特撮あり!着ぐるみあり!UMA愛あり!

    ムー編集部 熱い想いが伝わったところで、映画の内容についておうかがいします。これがいちばん知りたい部分ですが、現状クラウドファンディングのサイトをみてもどんな映画なのか、ジャンルすらわからない(笑)。イメージとしてはモキュメンタリー映画のようになるんでしょうか?

    中沢 いえ、劇映画です! もちろん特撮もありで、ヒバゴンもしっかり登場する予定ですよ。

    佐藤大介 私は映画のキャリアを造形師としてゴジラの現場からスタートさせていて、監督、特撮監督のほか現役で造形の仕事も続けています。ほかに演出もやっているし、カメラも照明も全て経験してきました。ということで“オールインワン”で全てできるので、今回の映画もなんとかかかたちにできるかなと思っています。

    佐藤大介監督。

    ムー編集部 ゴジラもウルトラマンの現場も経験している佐藤さん、心強いですね。中沢さんとは映画「カミノフデ」でもタッグを組んでいますし、特撮はもちろんあり、と。

    中沢 じつは佐藤さんとは一緒にツチノコ探しにいったこともあるんですよ。日本にも映画監督はたくさんいますが、特撮ができて、UMAへの愛情も持っている、この二つの条件を兼ね備えている人となるとそうそういません。二つの円が重なる稀有なところにいるのが佐藤さんなんです!

    佐藤 そういえば一緒に天狗探しに行ったこともありましたね(笑)

    ムー編集部 となると、映画の舞台は現代になる?

    中沢 そうですね、現代です。今回映画化にあたって西城町からいくつか要望があって、そのうちひとつが実際にあったヒバゴンの歴史を追うような流れをいれてほしいということでした。ですから基本は現代を舞台にしつつ、1970年代のヒバゴン騒動のパートも要素として入るかもしれない。

    ムー編集部 これを見たらヒバゴンがわかる、という映画になるわけですね。

    クラファン次第で「庄原ミステリーオールスターズ」が実現!

    中沢 56年前に初めてヒバゴンを目撃した恵木剋行(えぎかつゆき)さんや、直接ヒバゴンに関わっているかたたちにはなんらかの形で出演してもらえたらとも考えています。町には「ヒバゴン探検隊」という団体もあるんですが、たとえば現在出演が決定しているナナフシギの吉田猛々さんや怪談師のはおまりこさんには、この隊員として出てもらうとか……。

    ムー編集部 はおさんは「西城町に1週間滞在してもいい!」という勢いだとか (笑)。他にも出演者が増えると楽しいですね。

    中沢 僕の知っているオカルト、UMA界隈の方にも声をかけたいと思っています。やっぱりこの映画は「お祭り」ですから、たくさん出演してもらえると嬉しい。もちろん予算の関係もあるんですが……。またこれは全く未定ですが、たとえば佐藤さんが監督を、僕が脚本をつとめた映画「カミノフデ」に出演してもらった俳優さんにも声をかけたいという願望はあります。妖怪・UMAが大好きという役者さんもいますから。

    佐藤 たとえば映画に東京パートを入れて、そこで出演してもらうという方法はありえそうです。

    中沢 西城町といえばいちばんはヒバゴンですが、実はツチノコの目撃情報もあり、他にもちらほらと別のUMAの話があるんです。また比婆山中には女神イザナミの陵墓伝説をもつ神社や磐座(いわくら)もあって、神話のふるさととしてもPRされています。さらに庄原市全域にまで広げると日本ピラミッドの葦嶽山(あしたけやま)もありますし、ピラミッドがあるということはUFOも出現するでしょう(笑)。そう考えていくと、作品で扱えるUMAや伝説はもっと多くできます。

    ムー編集部 ヒバゴンと西城町を中心として、「庄原ミステリーオールスターズ」的な構想があるんですね! どこまでUMAを登場させられるかもクラウドファンディングでの支援次第。

    クラファンサイトにはなにやら意味深なイメージ画像も……?

    UMAたちはチラ見せでなく、がっつり登場する!

    中沢 UMA映画には大きくふたつのパターンがあって、ひとつはいわゆるモンスターパニック、もうひとつがUMAと人間の心の交流を描くもの。僕はどちらも好きなんですが、どっちにしてもUMA映画なのにUMAがチラ見せってものすごくがっかりするんですよ(笑)。だからこの映画はそうはせず、登場させるUMAは全てしっかりみせます。また、今回は西城町から「ヒバゴンを怖いものにしてほしくない」という要望があったこともあり、ヒバゴンを人を襲う存在にはしたくないですね。実際のヒバゴンの目撃情報にも、人を襲ったという話はありませんし。

    ムー編集部 ヒバゴンの襲撃シーンや、巨大化して大暴れなんて展開は……?

    中沢 個人的にはそういう方向もやりたいですが(笑)、今回はヒバゴンと人の交流を描いたものになるかなあ。これはあくまで僕の願いですが、この映画が成功したら今後ヒバゴンをテーマにした「巨大ヒバゴンvs巨大ツチノコ!」みたいないろんな映画がつくれそうじゃないですか? 今回がヒバゴン映画シリーズの一発目みたいな存在になればいいなと思っています。

    ムー編集部 今回はしっかりとヒバゴンの歴史、生態を正しく描いたうえでの映画になる。

    中沢 ただ、もちろん教育映画のようにはしません。「田舎の暖かさっていいよね」的な要素も、そればかりだと一般のお客さんはもう食傷気味だと思うんですよね。あまりテンプレートでない方法で西城町のよさを伝えたい。今回町からリクエストがあったのは、ヒバゴンの歴史を織り込む、ヒバゴンを怖いものとしては描かない、あと西城町でロケをしてほしいという3つくらいで、あとはかなり自由度高くやらせてもらえそうです。

    ムー編集部 西城町での撮影、そしていろんなUMAが登場となると、映画の規模が大きくなるほど大変そうですね。UMAたちは映画のどのあたりから登場するんでしょうか?

    佐藤 最後の最後まで「未確認生物」ではいてほしいですね。映画のなかでも、その存在を知るのは数人、という感じにしたいですね。

    中沢 UMAって、序盤からいきなり「誰もが知っている存在」としてそこにいると、途端にUMAっぽさが消えてしまうと思うんですよ。ゆくゆくはみんなに認識される日がくるかもしれない、という未来がみえるような展開に……まだまだ構想段階ですが。

    佐藤 なんとなく構想しているストーリーとしては、東京で人生について考えてしまった主人公が西城町にきてヒバゴンに関わり……そんなIターンの物語もいいなと。そうそう、主人公を「ムー」の編集者さんとかライターさんにしたいですが、OKですか?

    ムー編集部 都会に疲れたムー編集者がヒバゴンを探しに西城へ? ちょっと想像しにくいですが、ご協力できることはぜひ!

    AIによる「ムー編集部のイメージ」画像。そりゃ疲れるよな、この職場は。

    *ヒバゴン映画化プロジェクトは、4月18日に当初目標の100万円支援を達成! 現在ネクストゴールの達成に向けて邁進している。そのなかで発表された特別企画が、目標達成時の本誌「ムー」とのコラボレーションだ。
    なんと150万円達成で「ムー編集部での撮影」が、200万円達成で「ムー編集長・三上丈晴が本人役で映画に登場」する、というのだ! まだ詳細は不詳だが、クラファンの成果次第でムーのコミットもより深まるかもしれない。
    https://camp-fire.jp/projects/858005/view/activities/832467#main

    当初目標達成!プロジェクトはネクストゴール挑戦へ。

    クラファン特典でヒバゴン映画の“主役”になれる?!

    ムー編集部 お話をうかがっていると、今後この映画をきっかけに、西城町がUMAの聖地になっていきそうですね。またクラファンではエキストラ募集などもありますが、具体的にどんな特典があるんでしょう?

    中沢 まだ未定の部分も多いですが、ヒバゴンの着ぐるみをつくることは確定しているので、ロケ現場ではヒバゴンに会えますよ。それからクラファンではヒバゴンの「中の人」になる権利も出しています。1シーン、2シーンのスーツアクターとして映画に出演いただけます。

    佐藤 着ぐるみは目出しタイプになるので、「中の人」になったら映画にご自身の目が映ります。ぜひヒバゴンとして目で演技をしてほしいですね。ただヒバゴン映画である以上、着ぐるみにはリアリティを追求したい。だから目撃情報に忠実にするためサイズは1.6メートルほどになると思います。「中の人」になるには身長と、また年齢にも規約があるんですが。

    ヒバゴンの「中の人」になれる! https://camp-fire.jp/projects/858005/view

    ムー編集部 今後のヒバゴンイメージを決定づけることになりそうな着ぐるみに入れる権利。これはすごい特典ですね。

    中沢 また西城町にこられない方もいると思うので、「あなたが撮影した映像を映画のなかで使います」という権利も出しています。それから映画には僕も本人役で出演するんですが、そのシーンで僕の頭のかぶりものにメッセージを書ける権利もリターンになっています。

    ムー編集部 この映画ならではの特典が盛りだくさんですね、ますます成功してほしい。映画の公開予定は約一年後とのことですが、ここからの動きが楽しみです。

    中沢 アメリカでは「キングコング」を筆頭にデカい猿にスター性を見出してくれるんですが、日本人はなぜか「デカい猿はデカい猿じゃん」という反応が多い気がしているんですよ(笑)。

    佐藤 そのイメージを変えていきたいですね。戦前の1930年代の日本で「江戸に現れたキングコング」というキングコングのパロディ映画がつくられたくらいで、本当は日本人も昔からデカい猿が好きなはずなんですよ(笑)。予算的な面もあるんですが、ボランティアなどもぜひ地元の方に協力をいただいて、頑張っていきます。

    中沢 ヒバゴンに愛情を持って真摯に向き合う、茶化しはしない、だけどマニアしか見たくないようなものにはしない。観終わったときに、ああ西城町いってみたいな、と思ってもらえるような映画にもしたいですね。

    ムー編集部 撮影中に本物のヒバゴンが撮れたりしたらより面白いですね。

    中沢 その場合は急遽ドキュメンタリー映画になる可能性があります!(笑)

    西城町がUMAの聖地になる日は近い……!(写真=おかゆう https://web-mu.jp/paranormal/56996/

     4月24日現在、「リベンジ!ヒバゴン劇場映画化プロジェクト!」は当初目標の100万円クラウドファンディングを達成! 現在はネクストゴール150万円に向けてチャレンジ継続中だ。
     支援が集まればそれだけ登場させられるUMAや出演者も多くできるこの企画。UMAファン、特撮ファンはじめ多くの人に支援してもらえることを願うばかりだ。

    中沢健さん(左)と佐藤大介監督(右)。

    「リベンジ!ヒバゴン劇場映画化プロジェクト!〜伝説をスクリーンに〜」

    https://camp-fire.jp/projects/858005/view#menu
    詳細は上記のサイトで確認を!(2026年5月31日まで)

    webムー編集部

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