「意識フィールド理論」とアカシック・レコードの謎/MUTube&特集紹介  2026年8月号

    時空を超える「量子もつれ」が宇宙を生みだした!! この記事を三上編集長がMUTubeで解説。

    AIの開発はバベルの塔になるのか?

     本年5月25日、驚きのニュースが世界を駆けめぐった。
     この日、ローマ教皇レオ14世は自身初となる回勅(信者への教え)を発表。
    そのなかで教皇は、巨額の資金を投入してAI(人工知能)の開発に突きすすむ現代社会を「バベルの塔」にたとえて批判したのだ。
     AI開発がバベルの塔──?
     バベルの塔とは『旧約聖書』に登場する、人間の傲慢を象徴する巨大建築物である。欲望に取り憑かれた人間たちは、天まで届く塔を築いて神の領域に侵入しようとした。しかし、神の怒りに触れた人間たちは互いの言葉が理解できなくなる。結局、人々は協力作業ができなくなり、バベルの塔は崩壊してしまう。
     同様にAIもこのまま放置しておけば、やがては世界を大混乱に巻きこんでしまう。もしくは世界を滅亡に導く。レオ14世はAIに対して、そのような危惧や恐怖を抱いているのだ。
     実際、同じような思いの人々は少なくない。
     ただし、彼らが危惧しているスタートラインがどこにあるかというと、放っておけば「AIが意識を持ってしまうかもしれない」という恐れである。
     自意識を獲得したAIは人間のコントロールを離れ、やがて暴走を始めるかもしれない。「全知全能」となったAIは、劣った人類を虐げるようになるかもしれない。
     そういう漠然とした恐れが、人々の心に芽生えているのは確かである。
     教皇の回勅は、まさにその恐怖心にピタリと突き刺さり、世界中の人々の心を大きく揺り動かした。
     そして、ここからが本稿の重要なテーマとなる。
     AIは本当に将来、意識を持つのだろうか? いや、その前に──そもそも「意識」とは、いったい何なのだろうか?

    脳と意識をめぐる冒険の旅へ

     おりしも、このテーマをストーリーの中心に据えた小説が、世界で大きな話題を呼んでいる。ダン・ブラウンの新作『シークレット・オブ・シークレッツ』だ。
     ダン・ブラウンの小説といえば『ダ・ヴィンチ・コード』や『ロスト・シンボル』がそうであるように、隠された歴史的・宗教的真実の謎解きが醍醐味となっている。まさかと思う意外な歴史が、博識な傍証と綿密な検証を経て浮かびあがってくる。
     今回の彼のテーマは、「脳と意識」の知られざる真実だ。古今東西の文献・研究論文がそこかしこに散りばめられ、ダン・ブラウンの手捌きによって読者は未知の世界へと誘われる。
     意識とは何なのか?
     作者が用意した回答に、読者は驚愕することだろう。
     そして──。
     作品発表のタイミングもまた、素晴らしいものだった。
     というのもいま、大脳生理学や神経科学の研究が着実な成果を挙げつつあるからだ。まったく新しい事実が発見されたかと思うと、かつては否定されていた現象から、意外な真実が浮かびあがってきたりもする。脳と意識をめぐる冒険の旅は、いままさに佳境に入ろうとしているのである。
     しかも──。
     この意識の冒険の旅には、異邦人の客も参加する。
     理論物理学者だ。とくに量子力学関連の最新の研究成果は、脳と意識をめぐる従来の常識を根底から覆す破壊力を秘めている。
     脳と意識──。
     本稿を最後まで読み終えたとき、読者には世界が、まるで違って見えるようになるだろう。
     教皇レオ14世がいったように、AIが本当に世界を滅ぼすのかどうかはまだわからない。
     AIが暴走するよりも早く、人類の「意識」が邪悪に染まり、敵対と分断を繰り返し、滅びへの道を突き進む可能性のほうが高いかもしれない。
     ともあれ、改めて、意識とは何か?
     滅びへの道を回避するためにも、ひとりでも多くの読者に、この問題に真剣に向き合っていただけたらと願いつつ、話を始めよう。

    (文=中野雄司)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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