「レンデルシャムの森事件」は異星人ではなく“未来人”が起こした!? スティーブン・グリア博士が語るUFO問題「真の脅威」

文=仲田しんじ

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    イギリスUFO史上最大のインシデントである「レンデルシャムの森事件」に、新たな解釈が登場している。元医師でUFO研究者のスティーブン・グリア氏によれば、レンデルシャムの森に出没したヒューマノイドは異星人ではなく、50万年先の未来から来た人間であるという――。

    「レンデルシャムの森事件」と未来人

     世界的に知られるベテランUFO研究家・スティーブン・グリア氏は、かつて米国の有名司会者アレックス・ジョーンズ氏のポッドキャスト番組「InfoWars」(現在は配信終了)に出演した際、奇妙かつ衝撃的な主張を繰り広げた。UFOとの接近遭遇事件には、異星人ではなく、“未来人”が絡んでいるケースがあるというのだ。

     グリア氏によれば、未来の人類がタイムトラベルでこの現代に戻ってくるのは、彼ら自身の存在が危機に瀕しているからだという。現代の人類が核戦争や環境破壊、あるいは終わりのない紛争によって自滅してしまったら、彼らを生み出したタイムラインが消滅してしまうのだ。

     そしてグリア氏は自身の主張を、現代における最も有名なUFO事件の一つである「レンデルシャムの森事件」と結びつけている。

    ※スティーブン・グリア氏 画像はX「UAP Reporting Cente」より

     改めて「レンデルシャムの森事件」について概要を記すと、1980年12月下旬にイングランドのサフォーク州にあるウッドブリッジ空軍基地とベントウォーターズ空軍基地付近の森に、奇妙な光を発する三角形のUFOが降り立ったとされる事件である。

     当時これらの基地は主に米空軍が使用しており、関係者の証言、目撃報告、物的痕跡、公式文書などが多数存在し、さらに数十年にわたる議論が続いていることから「イギリスのロズウェル事件」と呼ばれることもある。目撃者によると、UFOが着陸した現場の地面には圧迫跡や折れた枝、焼けた跡が見られ、異常な放射線量も検出された。

     グリア氏によれば、当時基地に駐留していた米空軍および英空軍の高官たちが、「非常に背の高い、光り輝く白いヒューマノイドに遭遇した」という。これらの存在は、黒曜石のように真っ黒なピラミッド型UFOの外殻を通り抜けて移動し、軍関係者と交信。「自分たちは50万年先の未来から来た人間だ」と告げた。

     そんな彼らのメッセージは、単純明快で恐ろしいものだった。「もしも人類が核戦争、終わりのない戦争、そして地球規模の破壊という道を歩み続けるならば、未来の子孫は存在しなくなる」というのだ。つまりこの警告は、現代を生きる人類を救うためだけのものではなく、彼ら自身を救うためでもあったのだ。もしも今われわれが自滅すれば、彼らの未来も消え去ってしまうからだ。

    ※画像は「Wikimedia Commons」より

    ペニストン氏「彼らは私たち自身だった」

     まるでSF作品のようにも聞こえるが、UFO分野においては決して目新しい話ではない。タイムトラベル、パラレルワールド、あるいは未来の人類とUFOを関連づけた解釈は以前から存在していた。しかし「レンデルシャムの森事件」は、こうした考えが軍関係者の証言と結びついた稀な事例の一つなのだ。

     証言者のジム・ペニストン軍曹は事件後、「レンデルシャムの森事件」で最も重要な証人の一人となった。彼は森に入り、三角形のUFOに接近したと主張。そのUFOは、通常の航空機とはまったく異なっていたと述べている。UFOには翼や推進装置、着陸装置さえなかったのである。

     ペニストン氏によると、そのUFOの表面は黒く滑らかで温かく、頑丈そうに見えたという。表面には奇妙な記号が刻まれており、古代エジプトの象形文字を彷彿とさせた。そして実際にUFOに触れた時、彼の精神に何かが起こった。「まるでなんらかの情報が体内に注入されたかのような感覚だったようだ。

     事件翌日、ペニストン氏はなぜか一連の1と0の数列を書き留めずにはいられない衝動に駆られた。それから数年後、彼が書き留めた数列は「レンデルシャムの二進コード」として知られるようになった。伝えられるところによると、あるコンピュータプログラマーがその数字を解読し、「起源年8100(Origin Year 8100)」というフレーズが含まれていることを発見したという。

     このエピソードこそ、異星人ではなく“未来人”と「レンデルシャムの森事件」が結びつく理由の一つである。「起源年」という概念は地球外由来ではなく、地球上の別の時代に相応しそうに思えるからだ。

     ペニストン氏は後に、「ヒストリーチャンネル」の討論番組で訪問者は宇宙人ではなかったと示唆。「彼らは私たち自身だった」と述べたのである。

    ※画像は「Wikimedia Commons」より

    末永く地球を存続させるために

     グリア氏が明かしたペニストン氏の体験は、UFO全般にまつわる謎に新たな意味を与えるものだ。“彼ら”はわれわれの子孫であるからこそ、より感情的な警告を発する。単に「地球を破壊しないで」と言っているのではなく、「私たちが生まれる前に私たちを滅ぼさないで」と訴えているのだ。

     そしてこのことは、UFOと核兵器にまつわるエピソードとも合致する。歴史を紐解くと、UFOが核施設やミサイル基地、あるいは軍事施設の近くに現れるケースは多いが、それはまさに人類がしっかりした判断力と知恵を身につける前に、強力な兵器を手に入れてしまったことを未来人が懸念している証拠かもしれない。

    「レンデルシャムの森事件」は冷戦時代に起きた。当時、世界はアメリカとソ連の核戦争の恐怖に怯えていた。もし地球を監視している存在があるならば、核兵器は最も明白な脅威の一つとして認識されるだろう。

     だからこそ、グリア氏の主張には精神的・道徳的な側面があるとも言える。彼は単にテクノロジーについて語っているのではなく、人類は方向転換しなければならないと提言する。真の脅威とは異星人ではなく、われわれ人間の側の暴力、秘密主義、そして自己破壊にあるからだ。

     彼らは地球を征服するために来たのではなく、地球を存続させるために来ているのだとしたら、われわれはどう向き合っていけばよいのか。現在の国際情勢はますます混迷を深めているが、UFOが未来人の警告であるならば、われわれはもっと謙虚になるべきなのだろう。

    【参考】
    https://howandwhys.com/dr-steven-greers-500000-years/

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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