「超音波による脳操作」研究の最前線! 医療に革命か、最悪の洗脳技術か?/久野友萬
超音波で脳を操る、そういうことが研究されている。超音波を使って、脳を遠隔操作するのだ。なんだかよくわからない話だが、超音波がどういうものか知れば、理解できる。
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小人を見たと語る人々、現実に存在する小さな民族、そして「未来の人類は小型化する」説――。小人をめぐるトピックを網羅して紹介!
2000年ごろ、小人を見たと語る芸能人が次々と現れた。小人は総じておじさんで、的場浩司が神社で見たと番組で話してから、他のタレントも「実は私も見た」と明かしはじめたとされる。
そんな噂が世に出る前のことだが、私の友人も小人を見たと吹聴していた。寝ていると遠くから太鼓の音が聞こえたという。お祭りやっていたっけ? と思っていると太鼓の音はどんどん近づき、とうとう顔の上から聞こえ始めた。そっと目を開けると、手のひらぐらいの素っ裸のおじさんが太鼓を叩きながら、顔の上をぐるぐる回っていたというのだ。
また、別の友人は地下鉄で小人を見たと言った。壁と線路の間を、ベレー帽をかぶった裸のおじさんが走って行ったそうだ。地底人だね、と友人は言ったが、裸にベレー帽が正装の地底人になら会ってみたい気がする。
これらは幻覚や錯覚の類と思われるが、笑って受け流すことが必ずしも正しいとは言えない。精密検査の結果、実は病気を患っているというケースもあるのだ。レビー小体型認知症は、レビー小体というたんぱく質が増加し、大脳皮質や脳幹の神経細胞を破壊する病気だ。レビー小体は大脳皮質の後頭葉に集まる傾向があり、後頭葉にある視覚野を破壊し、血流を滞らせる。その結果、視覚情報が混乱し、幻覚を見てしまうのだ。

幻覚はなにもないところで見える場合もあれば、誤認で見える場合もある。机の上に置いたコップが、本当に人が座っている姿に見えてしまい、想像力次第でそれが喋ったり、立ち上がるように見えることもあるだろう。
さらに、物が大きく見えたり小さく見えたりする「不思議な国のアリス症候群」という別の病気もあり、こちらはウイルスが原因だ。EBウイルスは脳炎を引き起こし、遠近感を狂わせる。小さなものが大きく見えたり、大きなものが小さく見えたりするのだ。
しかし、世界に目を向けると、実際にかなり体格の小さな民族が存在することも確かだ。アフリカのピグミー族は身長150センチ以下で、成人しても日本の小学生ぐらいの背丈である。彼らは全身の骨格そのものが小さく、頭のサイズも欧米人の3分の2ほどである。
また、ミクロネシアで見つかったフローレス原人や台湾で見つかった先住民族の化石は、身長100~140センチ代でピグミー族よりもさらに一回り小さい。もしかすると、神話に出てくる小人は、こうした存在の記憶が伝わったものかもしれない。
フィクションの分野に目を向けてみると、10年ほど前の『ダウンサイズ』という映画は、身長13センチまで人間を縮小し、家財道具も食品もすべてをダウンサイズ化することで数々の社会問題を解決しようとする内容だった。
しかし実際に、資源の面から人間の小型化を提案する学者もいる。人間の欲望は抑えられないのだから、限りある資源を有効活用するには、人口を減らすか一人ひとりの消費量を減らすしかないという。これは米ニューヨーク大学(NYU)の生物倫理学教授で哲学者のS・マシュー・リャオの唱えている説で、気候変動を抑えるために人体を小さく改造し、資源の消費を少なくしようというのだ。
そんなことが可能なのか? 大人を小さくする技術はないが、まだ生まれる前の段階なら可能性はあるという。
中国が遺伝子操作で作り出した「マイクロブタ」は、体重100キロ以上の一般的なブタ(ミニブタでも50キロ前後)に対して15キロほどしかない。8分の1サイズだ。これがもしも倫理的問題を無視して人間に応用されるようなことがあれば、小さな人間を作ることも理屈上は可能になる。
一方、気候変動がこのまま続けば、いずれ全人類が小型化していくとの説もある。ホッキョクグマやヘラジカが巨大な体をしているのは、体重の増加に対して相対的に体表面積を小さくし、冷えにくくするためだと言われる。つまり、逆に熱を貯める必要がなく、むしろ熱を逃がすことが重要になれば、動物の体は小さくなる。気候変動による温暖化が進めば、人類は小さくなるというのだ。
未来の地球では、小人化した人類が昔は巨人がいたと水没した高層ビルを眺めて話しているかもしれない。
久野友萬(ひさのゆーまん)
サイエンスライター。1966年生まれ。富山大学理学部卒。企業取材からコラム、科学解説まで、科学をテーマに幅広く扱う。
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