ダライ・ラマ法王と地底王国シャンバラ大予言/MUTube&特集紹介  2026年6月号

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    チベット密教『時輪タントラ』に記された週末世界の救世主とは!? この記事を三上編集長がMUTubeで解説。

    予想外で胸を打つ瞬間のひとつ

    「ダライ・ラマ14世がグラミー賞を受賞!」──2026年2月、驚きのニュースが世界を駆け巡った。
     ご存じの読者も多いだろうが、グラミー賞はアメリカの音楽界で最高の栄誉とされる、いわばショービジネス成功のシンボルだ。
     一方、ダライ・ラマ14世は、チベットおよびチベット仏教における「守護者にして象徴」という、まさに精神的指導者として位置づけられる人物だ。また中国共産党の侵攻で1959年にインドに亡命し、中央チベット行政府(現チベット人民機構=チベット亡命政府)を打ち立て、亡命チベットの国家元首も務めていた。
     グラミー賞受賞作のタイトルは『メディテーションズ』。これはダライ・ラマ14世が1時間にわたり瞑想について英語で語った作品で、同賞の「最優秀オーディオブック、ナレーション、ストーリーテリング・レコーディング賞」に輝いた。
     気になるのはなぜ、この時期にダライ・ラマ14世がグラミー賞とつながったのか、ということだ。
     グラミー賞の公式サイトは受賞理由をこう記している。
    「最も予想外で胸を打つ瞬間のひとつ」であり、「各地で分断が進む中、相互理解の重要性を説く作品」と評価したことによる、と。
     一方のダライ・ラマ14世も、「この栄誉を感謝と謙虚な気持ちで受け止めます」とし、次のようなコメントを残している。
    「平和や思いやり、環境への配慮、そして人類の一体性への理解こそが、人類全体の幸福に不可欠であると心から信じています。この賞がこうしたメッセージを、より広く伝える一助になることに感謝します」

    元気で113歳まで生きますよ

     実はいま、ダライ・ラマ14世は、大きな問題を抱えている。後継者問題だ。1935年7月6日生まれの法王は、今年91歳になるのである。
     そこでわれわれは、ダライ・ラマ14世の現在の状況を知ろうと、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所を訪れた。取材に対応してくださった、同事務所日本・アジア代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ氏は、現在のダライ・ラマ14世について笑顔でこう答えた。
    「健康的には元気だといわれていますね。法王(ダライ・ラマ14世)がよくおっしゃっているのは、『自分は元気で113歳まで生きますよ』ということです。『だから、心配しないでください』、と」
     もちろん元気であることは喜ばしい。しかし、後継者選びは必ずやってくるし、そこで少なからぬ混乱が生じるであろうことも間違いない。
     なぜなら、本稿で詳しく説明していくが、後継者をめぐる背景はあまりにも複雑だからだ。
     たとえばカトリック教会なら、最高指導者であるローマ教皇を選出する際には、コンクラーベという秘密選挙が行われる。これはバチカンにあるシスティーナ礼拝堂で、80歳未満の枢機卿たちが外部から遮断された状態で最終決定となるまで投票を行うというものだ。
     選挙の秘密性の是非や在り方についてはここでは問わないが、ダライ・ラマの後継者選出の場合、こうした会議は行われない。
     なぜならそこには、唯一にして絶対の条件があるからだ。
     それは──ダライ・ラマ14世の生まれ変わりであることが証明される、ということだ。
     ところがそこには現在、重大な外部的問題がある。
     チベットは、中国共産党の支配下に置かれており、ダライ・ラマ14世は亡命中の立場にあるということだ。
     中国がダライ・ラマ14世の後継者選びにあたり、黙っていることは絶対にないだろう。
     そんななかで行われたグラミー賞の発表。
     中国外務省の林剣副報道局長は記者会見でさっそく、「芸術のための賞を反中国の政治の道具とすることに断固反対する」と批判し、過敏ともいえる反応を示した。
     いったいダライ・ラマ14世の問題はどうなっていくのか。
     そして、世界は後継者問題でどのような影響を受けるのか。
     鍵は「各地で分断が進む中、相互理解の重要性を説く作品」という、グラミー賞の受賞理由にあると、筆者は考えている。
     このように、改めて評価されるダライ・ラマ14世の背景には、いったい何が隠されているのか?
     本稿ではそれを探っていくことにしたい。

    (文=中村友紀 原案・監修=本田不二雄)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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