<読者投稿>待望の第二子の誕生を予知夢で知ることに

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    匿名希望 和歌山市

     これは今から12年前に起こった出来事です。
     当時、私は39歳。待望の第二子を妊娠したことがわかり、嬉しくて有頂天になっていました。
     ところが、その喜びも束の間、残念なことにお腹の子を流産してしまいました。
     失意のまっただ中、3歳の長女を連れて近所を散歩していたときのこと、見知らぬ電話番号から携帯電話に着信が入りました。
     いたずら電話や迷惑電話が多発しているこのご時世、知らない電話番号からかかってきた電話に出るのには躊躇します。
     恐る恐る電話に出てみると、相手はかかりつけの産科クリニックの院長先生でした。
    「今回のことは残念ですが、きちんと治せばまた妊娠できますよ。大丈夫です」
     と、なんとわざわざ励ましの電話をくださったのです。
     普段は何かにつけて厳しい印象の院長先生なので、正直、驚きました。
     厳しい一面を持っているのは確かです。しかし、困っていたり悲しみに暮れる患者に対しては、こんなにも優しい先生だったことを知り、深く感謝しました。
     さらには、大げさなようですが、このときの私には、院長先生が神様のように思えたほどです。
     院長先生が励ましてくれたものの、
    “もう子供を授かることなど私には無理だろうな”
     と、流産して以降、私は半ば諦めの気持ちで日々を過ごしていました。

     そんなある日のことです。とても不思議な夢を見ました。
     場所は病院の一室です。ひとりの看護師さんが私に駆けよってきました。そして、
    「次は男の子ですって。院長先生がそういっていますよ」
     と、私に告げたのです。
     診察室の奥には、私のものと思われるカルテを見ている院長先生の姿がありました。
     ハッと夢から目が覚めたつぎの瞬間、なんとも表現のしようのない幸せな気持ちに包まれたことはいうまでもありません。

     数か月後、私は再び妊娠することができました。子供を授かることはもう無理だろうと諦めていたので、心底、驚きました。
     それ以降、あえて私は子供の性別を聞きませんでした。男の子でもいい。女の子でもいい。とにかくただひたすら、
    「元気で生まれてきてね」
     と、お腹の子に向かって声かけをし、無事に生まれてくれるよう祈りつづけました。
     願いが叶い、やがて無事に出産。生まれてきたのは、それは元気な男の子でした。
     思えば、夢の中で院長先生がいってくれたことが現実となったことになります。
     流産して落ちこんでいたときに見たあの夢は自分の願望を表す夢だったのか、はたまた予知夢だったのか。真相はわかりません。
     そのとき生まれた男の子は小学5年生になりました。そして現在、どこの家庭とも差異なく、ありふれた日常生活を送っています。
     今のこの幸せは単なる偶然だけでは片づけられないと感じています。それと同時に、私は日々、感謝の気持ちを持ちながら過ごしています。

    イラストレーション=不二本蒼生

    (本投稿は月刊『ムー』2026年05月号より転載したものです)

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    webムー編集部

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