1975年”甲府事件”現場に遺された放射性物質と”UFOの原子炉”の謎/雲英恒夫
日本の科学的UFO研究団体、JSPS(Japan Space Phenomena Society)の上級研究員・雲英恒夫が、有名なUFO遭遇事例「甲府事件」の確たる証拠を確認した。驚くべきデータを紹介
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現代日本で発生した最も有名な「第3種接近遭遇」のひとつ、甲府事件。50年の節目となる今年、当事者の口から語られた事件の「その後」と、たどりついた使命とは?
1975年2月23日夕方、山梨県甲府市上町のブドウ畑で起きたUFO遭遇──いわゆる甲府事件。当時小学2年生だった少年ふたりがUFOと搭乗員らしき異星人を目撃、うちひとりは「背後から異星人に肩をたたかれた」という第3種接近遭遇事件である。
日本を代表するUFO事件のひとつである甲府事件から50年の節目を迎えた2025年2月23日。甲府市ではふたつの有志団体による「甲府UFO事件50周年記念イベント」が開催され、著者もムー編集部とともに参加。異星人に肩をたたかれたという当事者「少年Y君」こと山畠克博氏への特別取材を経て浮かび上がった、新たな真実をレポートしたいと思う。
少年Y君──山畠克博氏と対面した場所は、山梨県立美術館。そこでは有志団体「ディスカバー山梨」が主催する特別企画展『山畠さんとみんなのUFO写真展』と、山畠克博氏も参加するトークイベントが開催されていたのだ。
会場は満員御礼。グッズも完売が相次ぐ大盛況ぶりに、ご当地甲府のUFO熱を実感した。50年の時を経てもなお人々の注目を集めている甲府事件について、山畠氏はどう感じているのだろうか。
「7歳のころから幾度となく取材を受け、何度も自分の体験を話してきました。ですが子供ながらに、面白おかしく脚色して報じようとするメディアに疑問を感じて、15歳を区切りに沈黙することにしたんです。今は甲府事件の真実を風化させないためにも、自分の寿命があるまで真実を伝えていきたい、そう思っています」
仕事の関係で山梨を離れていたという山畠氏が再び甲府事件について語るようになったのは、地元ラジオFM FUJIで番組を持つ徳タケ喜一氏からの出演依頼がきっかけだったという。ちなみに、徳タケ氏は50周年イベントを仕掛けた一般社団法人UFOKOFU1975の代表でもある。
甲府事件の当時のことは、大人になった今でも「怖い」体験として思い返すという。友だち(K君)と発光体の飛来を目撃し、現場に向かったら背後から肩をたたかれ、振り返れば奇妙な風貌の怪人がいた──。驚いたふたりは逃げ出し、近くのお寺の墓地に避難したという。7歳の少年にとってはトラウマとなる恐怖体験だ。
遭遇した異星人については当時のスケッチも周知されているが、山畠さんの記憶ではグレイ・エイリアンのように頭が大きい姿だったそうだ。
「実は……僕は甲府事件のときだけでなく、今も当たり前のようにUFOを目撃しているんですよ」
そういって氏は著者に自身が撮影したという膨大な数のUFO映像を見せてくれた。そこには、葉巻形や円盤形、まばゆい光を放つ球体など、さまざまな飛行体が写っている。短い映像で、注意深く見なければ、それに気づくこともなさそうだ。
「撮影タイミングは自分でもわかりません。龍神様にお参りにいったときなど、何となくカメラを向けたほうがいいような気がして撮影しただけです」
いずれも自分が感じたままカメラを向けると、たいていUFOが映り込んでいるということだった。しかし驚くのはそれだけではない。UFOが近くに来ているときは、わずかだがその気配を感じることができるというのだ。
「波長というか、金属音とはまた違う〝キーン〟という一定の甲高い音が聞こえます。最初のころは、なぜこんなに大きな音が周囲の人には聞こえていないのか、不思議でしかたありませんでした」
実際、例の音が聞こえてすぐ撮影したという動画を見せてもらったが、そこには上空を飛行する十数機のUFOと、雲のような輪が形を変えてUFOを飲み込む様子がはっきりと捉えられていた。山畠氏はこれを「UFOがワープする瞬間」だという。輪=時空であり、UFOはここを通って何光年という距離を移動しているそうだ。
これが事実ならば、山畠氏がキャッチしている〝音〟は、UFOが時空を移動するときのエネルギー音なのだろうか。
大人になってからもずっとUFOの存在を感じていたという山畠氏。なぜ自分ばかりこのような経験をするのかわからない時期もあったそうだ。そんな気持ちを変えてくれたのは、奇跡のリンゴで知られる木村秋則氏である。
「木村さんとお会いするご縁があって、そのとき木村さんが『彼らは上から光る土壌を見つけてやってきている。あなたはすべてわかっているはず』という言葉をかけてもらったんです」
そこで、自分の周りにUFOが現れる理由、そして自分が取り組むべき道を理解したのだという。
「甲府事件を通じて、異星人やUFOという存在を多くの人に知ってもらいたい。それが自分の使命と思っています」
──われわれは常に超次元的な存在に見守られており、自然や命の大切さに気がついてほしい。そんな深い愛を込めた言葉だった。
古より、天から降臨し人々に叡智を授けた「天空神」にまつわる神話・伝承は世界各地に存在する。これが宇宙から飛来した異星人を示唆しているとすれば、甲府に出現した存在もまた、われわれに何かを伝えにきたのかもしれない。
「他県に住んでいたころに比べて、山梨に戻ってきてからのほうが圧倒的に多くUFOを目撃している」
という山畠氏。今では何かに引き寄せられるかのように龍神様を祀る神社を巡っているというが、ここで経験した不可思議な現象はまたの機会に報告したいと思う。
(月刊ムー 2025年5月号掲載)
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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