ビッグフットとUFO多発の「モンスターランド」は異次元ポータルか? アメリカの森林公園を覆う謎

文=遠野そら

    続発する遭遇事件にもかかわらず、獣人UMAは捕獲されない……その理由はUFOにあった!

    半世紀以上も続くUMA・UFO事件を追う男

     アメリカ・マサチューセッツ州中部に位置するレオミンスター州立森林公園には、通称「モンスターランド」と呼ばれるミステリー・ゾーンがあるという。

     東京ドーム約365個という広大な敷地には野生動物が数多く生息しており、ゴルフやトレイルランを始め、夏は湖で遊泳、冬はクロスカントリースキーと、1年を通して多くの人で賑わう人気スポットである。だが、日々のざわめきとは裏腹に、鬱蒼とした森の奥深くには、得体の知れないモンスター達が潜んでいるというのだ。

    レオミニスター州立森林公園。画像=Wikipedia

    「モンスターランド」とは州有林が密集した森の中央部、オールド・ミル・ロード橋のそば約8キロに渡るエリアである。古くはネイティブアメリカンの拠点として、フレンチ・インディアン戦争の舞台にもなったというが、1800年代後半、ベリーを食い荒らす怪物が度々目撃されたことからこの名がついたのだという。

    「モンスターランドでは、説明が付かない現象が数多く目撃されています。これは間違いありません」

     そう断言するのは、生まれも育ちもレオミンスターという超常現象研究家、ロニー・ル・ブラン氏である。11才の時にモンスターランドでビッグフットに遭遇してからというもの、約55年に渡り独自に調査を重ねている、この森のスペシャリストだ。

    「モンスターランド」研究で知られるロニー・ルブラン氏。画像中央は怪奇現象が続発する「「オールド・ミル・ロード」。
    https://www.youtube.com/watch?v=hZ-BgUXd0n8

     ロニーによると、モンスターランドのビッグフットはカリフォルニア州など西部で目撃されているものよりも小柄な種で、今は廃道となっている「オールド・ミル・ロード」という森を抜ける小道での目撃が集中しているのだという。そして、モンスターランド周辺で目撃されているのはビッグフットといったUMAだけではない。なんとUFOも数多く出現しているというのだ。

    2022年4月モンスターランド周辺に出現したUFO。15分に渡り上空に留まり、現地は騒然となった。
    2012年7月に目撃された球状のUFO。ロニー以外にも多くの住民が目撃し、警察が出動する騒動になったという。

    ビッグフットはUFOを使って移動する!?

    「ビッグフットとUFOは関係があると思います。クレイジーな理論に聞こえるかもしれませんが、ここで多くの人がビッグフットを目撃し、その足跡を発見している。そして彼らの出現と同様に、UFOもまた多く目撃されているのです」

     ロニーが断言するように、事実、モンスターランド周辺はオーブやUFOが数多く目撃されているホットスポットで、地元メディアで報じられたことも1度や2度ではない。また過去にはビッグフットを探しに森へ入った男性の失踪事件や、エイリアン・アブダクションといった物騒な事件も起きていることから、地元では安易に立ち入ってはいけない場所として恐れられているのだという。

     ビッグフットのみならずUFOまで出現しているとなると、気になるのはその関係性である。カリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園で目撃情報のある獣人ユッカマンもUFOとの関連が囁かれているが、モンスターランドでも同様のようだ。

     獣人とUFOの不気味なリンクについて、氏は「これこそが答え」と、大胆な自論を提唱している。
     それは「ビッグフットが異星人、または異次元の存在である」というものだ。

    カリフォルニア州ユッカ・バレーの獣人UMAユッカマン。ここもUFOのホットスポットだ。
    https://www.clubdesmonstres.com/best/htm/yuccaman.html より

    「私はこれまで巨大な猿を追っているつもりでした。だが、ここまで捜索しても見つからないのはなぜか。それは、彼らが多次元的な能力を持つ生命体だからです」

     これまでロニーがビッグフットの痕跡を見つけたのは一度や二度ではない。”必ずいる”という確信のもと捜索を続けるものの、常にあと一歩のところで、その行方がわからなくなってしまうのだという。

    「片道しかない足跡が途中で消えるのです。彼らは空を飛べますか? いいえ。UFOがビッグフットをピックアップしに来ている。これこそがモンスターランド・ミステリーの答えです」

     ビッグフットが異星人なのか、はたまた異星人のペット的な存在なのかは不明だが、ロニーは両者には強い結びつきがあると断言。これは世界各地の獣人UMAにも当てはまる、と主張している。

     パラダイムシフトはすぐそこまで来ている、とロニーは語る。彼らがどのような目的でモンスターランドを徘徊しているのかは不明だが、ユタ州スキンウォーカー牧場のように、この場所には異形なものたちを引き寄せる何かがあるのかもしれない。

     世界各地でその目撃が報告されている獣人UMA。いまだ捕獲はおろか死骸さえ見つかっていないことから、その正体を異星人とする説は多い。今なお怪現象が絶えないというモンスターランドで説得力のある証拠が発見されれば、間違いなく真相へ近づく一歩となるだろう。今後も周辺地域の情報に注視していきたいと思う。

    レオミンスターにビッグフットが出たことを報じる「CBS Boston」のYouTube。https://www.youtube.com/watch?v=oUqpMYqHw0E

    遠野そら

    UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。

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