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古代の中国に異星人が降り立ち、極秘研究施設を作っていた? 古代宇宙飛行士説を裏付けるような発見が、現在は中国政府の厳重な管理下にあるというーー。
太古の昔、地球に飛来した異星人たちが人類に高度な技術と文明を授けたとする「古代宇宙飛行士説」。超古代遺跡やオーパーツなど同説を補強する材料は枚挙に暇がないが、中国にはそんな異星人が作ったと思われる古代の研究所跡が存在するという。
今から約20年前、中国青海省の海西モンゴル族チベット族自治州にある白公山(バイゴン山)で専門家たちを困惑させる考古学的発見があった。断崖絶壁で囲まれた白公山の頂上付近、3つの開口部(すでに2つは崩壊)を備えたピラミッド状の遺跡があり、その内部に掘られた人工的な洞窟の奥から、古い鉄パイプが大量に出土したのだ。
それらは大小さまざまなサイズだが、多くは直径約50cmの堂々たる太さの鉄パイプで、洞窟の壁と床を埋め尽くすようにみっしりと敷き詰められていた。そして、これらの鉄パイプを北京の地質研究所が熱ルミネッセンス年代測定法により分析したところ、なんと15万年前〜14万1000年前に作られたことが判明したのだ。
白公山周辺は一面の荒野が広がっており、同自治州の首府デリンハ市からも40km以上離れた辺境の地で、高度な冶金技術をもった文明の痕跡はおろか、今も昔も人間の居住地さえ存在しない。それ以前に、15万年前の人類が製鉄技術を持っていたはずがなく、鉄パイプは常識的に考えて“あり得ない”出土品、つまりオーパーツだったというわけだ。
その後、白公山の南西麓に広がる托素湖(トゥオス湖)の湖岸から、さらに数百もの鉄パイプが出土し、これらも同様にオーパーツであることが発覚。やがて専門家の間では「バイゴン・パイプ」と呼ばれ、さまざまな考察が飛び交うことになる。その用途については排水用の配管ではないかという声も多かったが、複雑すぎるパイプ網や鋳造年代の謎について誰も説明することはできなかった。
そして、鉄パイプの成分分析によってさらに驚くべき事実も判明する。パイプの金属材料は酸化鉄、二酸化ケイ素、酸化カルシウムが92%を占めていた。しかし、残りの8%に超高圧環境でしか形成されないシリカ(二酸化ケイ素)が含まれており、これは火星起源の隕石から検出されるシリカとよく似ていることがわかったのだ。2007年には、中国地震局の研究員によって一部のパイプから高濃度の放射性物質が検出されたという話もある。
まさかの発見を受け、白公山周辺に古代異星人の研究施設があったのではないかという説まで登場し、同地は考古学者のみならず世界中のオカルト愛好家から注目を集めることになる。やがて現場には、異星人の関与を確信した人々によって(パラボラアンテナのオブジェを特徴とする)記念碑も建立された。しかし、奇妙な話はそれだけで終わらない。
なんと、これら人類史を覆すような発見の噂が広まると、中国政府は鉄パイプが発見された白公山の洞窟周辺への立入りを禁止したのだ。入口に警備員を配置するほどの徹底ぶりで、そのことも数々の憶測を生む理由となっている。
はたして白公山には、古代の地球にやって来た異星人たちの研究施設があったのだろうか? 今やアメリカと肩を並べるほどの宇宙大国となった中国が、一般公開すべきではないと判断した“何か”が、まだそこには眠っているのかもしれない。いずれにしてもアクセスが封じられてしまった現在、真実に最も近づくことができるのは中国政府に限られている。
webムー編集部
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