「ドロパディスク」が物語る超古代異星交流とは? 地球史を覆す「存在してはいけない化石」ミステリー/仲田しんじ
恐竜の足跡の隣に人間の足跡が!? 古代の墓に先進技術で作られた記憶ディスクが眠っていた!? 歴史を覆す衝撃的発見の数々をどうとらえればよいのだろうか――。
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一説では恐竜の生き残りともいわれている「モケーレ・ムベンベ」をはじめとする“恐竜系UMA”のメッカと言えるコンゴ共和国には、ほかにも興味深い未確認生物が生息しているようである。
英ケンブリッジ大学を卒業した後、20世紀初頭にイギリスとアフリカの交易の仕事に従事していたJ・E・ヒューズ。彼は、コンゴとルワンダの国境にあるバンウェウル湖(Lake Bangweulu)の水域に暮らす人々の間で「湖に巨大な恐竜のような生物が生息していると信じられており、チペクウェ(Chipekwe)と呼ばれている」ことを記録に残している。このチペクウェは、アフリカ大陸中西部で目撃される首長竜タイプのUMA(未確認動物)として名高い「モケーレ・ムベンベ」とは異なるUMAなのだろうか。
動物園の元飼育係であり、現在はUMA研究家であるリチャード・フリーマン氏によると、ヒューズと同時期に活動していたドイツの野生動物商人、カール・ハーゲンベックが執筆した世界中の野生動物を捕獲収集した体験をまとめた著書『Beasts and Men(獣と人間)』(1908年刊)にチペクウェの絵が描かれているという。
このUMAをかつて目撃したという地元住民やハンターの証言では、チペクウェには毛が無く、滑らかな黒っぽい色の体表で、全長は10メートル前後、サイのような立派な一本の角を持っているという。場合によっては村を荒らして村人を襲ったり、ゾウやカバを鋭い角で突き刺して捕食したりするとの証言も残されている。とすれば、やはり首が長いモケーレ・ムベンベとは別種のUMAということになるのかもしれない。
フリーマン氏はこのUMAについて、巨大な水棲のサイの一種ではないかと考えているという。
「サイが水に住むという考えは奇妙に思えるかもしれませんが、インドサイ(Rhinoceros unicornis)は、カバとほぼ同じ時間を水中で過ごします。主にヨシやスイレンなどの緑豊かな水生植物を食べるのです」(フリーマン氏)
フリーマン氏は、結論として次のように付け加えている。
「アミノドン科のサイのグループの1つは、水中生活を専門としています。これらは 3800万年前から2500万年前の漸新世に栄え、最終的には約1000万年前に消滅しました。1つの種が現在まで生き残っていた可能性はあるでしょうか? 決してあり得ない話でもありませんが、この未知の巨漢は、先史時代の生存者ではなく、これまで発見されなかった現代の種である可能性が高いでしょう」(フリーマン氏)
チペクウェは現代文明がまだ発見していない新種の生物ということになるのだろうか。とすれば今後の地道な探索によって発見、捕獲される日はそう遠くないのかもしれない。
1938年に2人の探検家、レジナルド・ロイドとマルグリット・ロイドがベルギー領コンゴの中心部にあるジャングルの小道を歩いていると、目の前に非常に奇妙な生物が現れた。彼らの最初の考えは、それはしゃがんでいる小さな人間か、それとも同じようにしゃがんでいるサルか、というものであった。
しかし次の瞬間に彼らを襲った恐怖は、それがそのどちらでもないことを示していた。なんと正体は全長120センチもある巨大なクモだったのだ。レジナルドは急いでカメラの準備をはじめたのだが、残念ながら巨大グモは山道を横切って草むらの中へと消えてしまった。それでも、8本足の怪物の驚異的な外見は目に焼きついたという。
彼らの驚くべき体験はそれだけではなかった。地元先住民・バカ族の人々の間では、巨大なクモについて古くから受け継がれた伝説があったのだ。
伝説よると、巨大グモは木の葉や植物で作られた小屋に似た巣を作るという。また巨大グモは獲物を捕まえるために巨大で頑丈なネットを巧みに作り上げ、それは大きいもので子牛ほどのサイズになるということだ。
コンゴからアメリカに話を移すと、1948年のウィリアム・スレイドンと彼の妻、孫たちによる報告がある。しかもこの報告は、先述した10年前のコンゴでの事例と一致する点が多いという。
場所はルイジアナ州リーズビルで、一家は夜の礼拝と祈りのために近くの教会に向かって歩いていたところ、恐ろしいことに「洗面器の大きさ」の巨大なクモが近くの溝から現れ、道路を横切ったという。以来、この家族がルイジアナ州のこの道路を歩くことは二度となかったということだ。
コンゴのUMAの代名詞でもある「モケーレ・ムベンベ」についても、改めて触れておかねばならないだろう。
モケーレ・ムベンベとは「川の流れを止める者」を意味し、小さいものでもゾウほどのサイズがあり、長くて筋肉質の首を持つ四足歩行恐竜の外観で、主に湖、川、湿地帯に生息している。
このUMAの存在は地域レベルでは何世代にもわたって知られていたが、欧米の主流メディアがこの神秘的なUMAを知り報じはじめたのは1980年代のことである。
米シカゴ大学の生物学者で生化学者であるロイ・マッカル博士は。モケーレ・ムベンベの正体を突き止めようと1980年に現地に赴いて調査を行った。現地の目撃者の話に注意深く耳を傾け、彼らの説明を詳しく分析した結果、マッカル博士は驚くべき結論に達した。なんとこのUMAは竜脚類の恐竜であるというのだ。
ご存知のように恐竜は6600万年~6500万年前に絶滅したと言われているが、このコンゴの地で命を繋いできた恐竜が今もいるということなのだろうか。
そして1986年、ロリー・ニュージェントという男性がリクアラ湿地で首の長い動物を目撃し、モケーレ・ムベンベが草食性で四足歩行の竜脚類の恐竜であるというであるという理論にさらに信憑性が加味されることになった。物語の最も興味深い点の1つは、ニュージェントがUMAの鮮明な写真を何枚か撮影したと言われている点である。
しかし、この話には後日談がある。同地域の先住民はモケーレ・ムベンベを超自然的で神聖な存在であると崇めていたのだが、「外部にこの神聖な存在を知られれば、モケーレ・ムベンベは周囲の人間を皆殺しにするだろう」と、現地を去ろうとしていたニュージェントに説明し、撮影したカメラのフィルムを破棄するように要求したのだという。この申し出にニュージェントは従い、フィルムを処分したということだ。
とはいえ、モケーレ・ムベンベの捜索は今も続いている。前出のUMA研究家、リチャード・フリーマン氏もまた2006年にこの怪物の生息地を訪れた。彼はこのUMAが存在すると確信している一方、それは未発見の巨大なオオトカゲであると考えているという。コンゴの大地を駆ける体長10メートルもの獰猛なコモドドラゴンを想像してみれば、多くの冒険家、探検家が今すぐにでもコンゴへ行きたくなったとしても何ら不思議はない。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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