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2019年8月に、2020年の新型コロナウイルスによるパンデミックの発生と世界的な影響を予言していたインドの少年占星術師、アビンギャ・アナンド。日付レベルで一致する予言を残した彼は、2020年末、2021年に向かう世界をどう見ているのか……。衝撃の予言を紹介する。
目次
世界レベルでもコロナ禍の先行きがまったく見えない中、『SEVERE DANGER TO THE WORLD FROM NOV 2019 TO APRIL 2020』というタイトルの動画が話題になっている。YouTubeにアップされたのは、新型コロナウイルスという言葉がまだ生まれていなかった2019年8月22日だ。
動画に登場するインド人少年アビンギャ・アナンド君は、ごく普通の14歳の男の子ではない。古代インドの思想体系『ヴァーストゥ・シャーストラ』をマスターし、大学院レベルでアーユルヴェーダ微生物学を学んだ。さらにインド占星術に精通し、2013年にはインドの全国紙を舞台にその占術を発揮した。そして92万人近くの登録数がある『コンサイエンス』というチャンネルを運営している。
インド占星術は、西洋占星術と同じく惑星の配置と星座の位置関係から事象をひもといていくという方法が取られるが、予言的な内容については時として日付までがはっきり示されることがある。だからこそと言うべきだろうか。アナンド君の淡々とした口調には、戦慄を感じざるを得ない。
この原稿を書いている時点で800万回以上再生されている動画でまず注目すべきなのは、アナンド君が2020年1月11日に「大災害の始まり」が訪れると語っていることだ。中国・武漢に住む61歳の男性が新型コロナウイルス感染による初の死者となったことが報道されたのがまさにこの日だった。
そして3月31日には最強の惑星である火星と土星、そして木星が“コンジャンクション=合”を形成し、3つの惑星の影響が一気に地球に向かう配置となった。同時に水の属性の惑星である月の影響により、咳やくしゃみをする人が多くなると語っている。5月29日には地球が悪しきサイクルから抜け出し、そのために5月31日には勢いがいったん収まるが、収束に向かう気配がみられるのは「2日間だけ」であり、「2020年6月まで、よい知らせは何もない」と語っている。
『コンサイエンス』に関してちょっと違和感があるとすれば、表に立っているのがアナンダ君本人だけで、マネージメントを受け持っている大人の姿がまったく見えないことだ。
すべての動画の全体的な構成に関して言うなら、インド占星術における惑星の配置や星座との関連性について語る部分は多いものの、予言について明らかに的外れに感じられるところは少ない。たとえばジュセリーノのように、公証役場に予言の内容を書いた手紙を残すわけではないが、ビデオという誰もがアクセスできるプラットフォームを媒体にしていることはきわめてインタラクティブだと感じる。また、ジャンルを広げるだけ広げて多くの予言を残し、そのうちいくつかが事実と近い内容になるというパターンではない。そして前述の通り、時間枠がかなりピンポイントな形で示される。
その後もアナンド君は予言に関する動画をアップし続けた。2020年7月26月の動画では、2020年12月に始まり、2021年3月終わりまで続く新たなパンデミックについて言及している。これは、COVID19の流行よりも深刻なものになるという。「新たなパンデミック」という言い方が意味するものは何なのか。COVID19が変容して強毒化するという意味なのか。それとも、別のウイルスが出現するというのか。
ちょっと気になる事実がある。2020年12月8日、インド南部のアンドラプラデシュ州のエルールという都市で原因不明の病気が流行しているというニュースが報じられた。報道の時点ですでに男性が1人死亡しており、555人が治療を受けている。患者10人の血液から高濃度の鉛とニッケル(!)が検出されたが、エルールは人口20万人規模の都市なのでサンプル数が少なすぎる。つまり、謎の病気ということになる。これが新たなパンデミックの凶兆となるのだろうか。
この原稿を書いている時点で、2021年1月11日までGoToトラベルが全国レベルで停止されることが決定している。インドで発生している新しい謎の病気の話を併せて考えると、状況が良い方向に行きつつあるとは考えにくい。
すでに30万人以上の死者が出ているアメリカでは、家賃の支払いができずにアパートなどから強制退去させられる人の数が2021年1月から爆発的に増加するといわれている。複数のニュースソースによれば、日本ではワクチンの接種開始が早くて2021年3月末になるようだ。今のままで、われわれ日本人は2020年末から始まる新しいパンデミックを乗り切ることができるのだろうか。
2020年終わりの時点におけるキーワードとして「経済崩壊と新しい疫病、そして戦争」を挙げている。経済崩壊と新しい疫病については前述の通りだが、戦争についてはどうだろうか。これについても、ちょっと気になることがある。
12月半ばを過ぎたあたりから、日本の防衛関係企業の株価がじりじり上昇している。専門家も特に目立った材料はないとしているものの、中国による台湾侵攻というシナリオに対する関心が日を追うごとに高まっているという事実を忘れないほうがよいのではないだろうか。コロナ禍に加えて訪れる災厄の火種は、想像するより身近に潜んでいるのかもしれない。
2020年11月7日にアップされた『SOLUTIONS FOR THE FUTURE』(未来への解決策)というタイトルのビデオでは、新型コロナウイルスによる死亡率が0.001%以下である事実が挙げられている。明るい兆しが見え始めるのは、2021年の6月30日以降になるようだ。アナンダ君は「これまでは感染者の30%が命を落としたが、ワクチンの完成によって死亡率は2%まで落ちる」と語っている。
この原稿の締め切りギリギリのタイミングで、新たなる展開があった。イギリスで感染力が7割も強い可能性がある新型コロナウイルスの異変種の存在が確認された。ボリス・ジョンソン英首相が日本時間12月20日午前1時に行われた緊急会見で明らかにしたものだ。
こうなると、まずは今年の年末から2021年の1~3月までに起きる出来事に注目せざるをえない。言いようのない閉塞感は、まだしばらく続きそうだ。
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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