鏡よ鏡… 黒い鏡の中にヴィジョンが見える!山吹海帆の「ブラックミラー占い」/この占術を見よ!

文=山河ゆい

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    毎回ひとつの占術を取りあげ、占い師の方が現場でどんなふうに占っているのかを見せていただくコーナー「この占術を見よ!」。第4回は、山吹海帆さんの「ブラックミラー占い」です。

    訓練しだいで95%の人ができる!

    「人を占うことが大好き」という山吹海帆さんは、占い師歴約40年という大ベテラン。幼少期から神秘世界に関心を持ち、研究・研鑽をつづけた結果、さまざまな占術の使い手に。現在はおもに東京都内で、対面鑑定と占いの講習会を行っています。
    
     2022年11月2日のライブ配信では、ブラックミラー占いについての質疑応答からトークがスタートし、MCの望月みゆさんを実際に占っていただく場面も。そんなスタジオの様子をダイジェストでお届けします。
     なお、今回は2名のMCのがどちらも「望月」なので、望月みゆさんは「みゆ」、ムー編集部の望月氏は「ムー」として文中に表記します(敬称略)。
    右から順に、山吹海帆さん、望月みゆさん、ムー編集部の望月哲史氏。
    ムー:ブラックミラー占いとは、どういうものですか?
    
    山吹:ブラックミラーはまさに黒い鏡で、黒曜石を削り出して薄い円盤にしたものです。鏡といっても、普通の鏡ほどクリアには映りません。占いをするときは、ある技術を使ってこの鏡を見ます。すると、いろいろなものが見えてきます。そこからさらにインスピレーションを使って、いろいろな結果を導きだします。
    ブラックミラーの形状を説明する山吹さん。
    ムー:超能力や霊感を使って見るわけではない?
    
    山吹:はい、超能力や霊感ではありません。じつは、ブラックミラー占いというのは、霊感のある人が使う手法と、そうでない手法があります。私が今日やるのは霊感のない人が使う手法です。
    
    みゆ:だれでもできますか?
    
    山吹:訓練すれば95%の人ができます。100%といいたいところですが、残り5%の人は、石との相性が悪くて頭痛が起こったり、本人も意識しないまま寝てしまったりします。どれくらい訓練すればよいかについては差があって、開始して15分でできる人もいるし、私が知っているなかでいちばん長い人は2年かかりました。
    
    みゆ:いろんなことが占えるんですか?
    
    山吹:いわゆる「占い」で質問されるようなことは、ほぼ占えます。
    
    ムー:これまでどんなことを占いました?
    
    山吹:いろいろありますが、以前「ムー」の取材を受けたときに(注:2021年1月号「辛酸なめ子の魂活巡業」)、BLドラマに出演しているタイの俳優さんふたりが、実際のところどんな関係かというのを占わせていただいて、「互いの思い入れの深さには少し差があるけれど、まあ、そういう関係ですね」という話をしたら、そのとおりだったということがありました。通常の対面鑑定では、彼の気持ちや、いつごろ返事がくるかなどを見ることもあります。
    
    みゆ:そういうときは、何が見えるんですか。
    
    山吹:見え方はいろいろです。ふたりがつきあっている場面が見えることもあるし、相談者の方と意中のお相手が一緒にいる場面が見えて、長袖の服を着てるから秋ですね、とか。鏡の中に見えた人がスマホを持っいてたら、「日付を見せてください」と、鏡にいうんです。そうするとズームアップしてくれて、日付はだいたいボヤけますが、何月かくらいは見えるので、「10月に返事がきます」とか。そんな感じで見ることができます。
    
    みゆ・ムー:すごい!
    
    ムー:決まったものが見えるわけじゃないだけに解釈が難しいですね。
    
    山吹:先ほどのタイの俳優さんを見たときは、子犬が2匹出てきて、仲よくじゃれあっていました。でも、2匹の様子が微妙に違うから、片方の人は思い入れがあるけど、もう片方の人は、悪い気はしないからつきあってるんだな、というふうに、気持ちの違いが見えました。象徴として見える場合や、そのものズバリが見える場合など、いろいろあります。
    
    みゆ:そのものズバリがじゃれあっていた可能性もあったということですか?
    
    山吹:なるほどね(笑)。それが見えたらどうやって返事すればよかったんだろう。
    
    望月:鏡が気を使ったんですかね。イメージ映像でお伝えしますと。
    
    みゆ:「見てください」といわれたときに、見えるまで時間がかかりますか?
    
    山吹:イベント会場で、まわりがすごく騒がしいとか、光の点滅が激しいなどの場合には少し時間がかかりますけれど、だいたい30秒前後で見えます。
    

    「バンもん」の2023年を導くキーパーソンは?

    みゆ:今、占っていただいてもいいですか? 私のグループ(バンドじゃないもん! MAXX NAKAYOSHI)が10周年の節目を迎えましたが、先々の予定を見ると、2023年がけっこう大変そうなんです。とはいえ、そこで飛躍したいと思っていますので、バンもんにとってのキーパーソンってだれなんだろうと。もう出会っているのか、これから出会うのか。
    
    山吹:わかりました
    (と、ブラックミラーを見つめる)。
    「バンもん」の2023年を占うべく、ブラックミラーを見つめる山吹さん。
    山吹:(40秒ほど経過後)はい、見えました。臨海学校かな。地方の古い小学校らしき建物の校庭に、緑とか黄色とか、自分のカラーのワンピースを着た女の子が集まって、すごく楽しそうに遊んでいるところが見えました。合宿か何かをするのかなと思ったんですが。
    
    みゆ:じつは47都道府県ツアーをすることが決まって、旅費を浮かせるために6人部屋になるかもしれなくて。以前も、あまりお金がない時期には、スタッフさんも一緒に2段ベッドが4つ並んでいるような部屋に泊まったことがあります。
    
    山吹:古い学校は象徴的なもので、原点に返ること、かつて行った場所を訪れてみることを表します。たとえばデビューライブをした場所へ行って気持ちを新たにするとか、そういう意味で出てきたんだと思います。女の子たちが、すごく楽しそうに歌っているように見えました。ということは、そこへ行くことが楽しい、自分たちの原点に立ち返るのが楽しいんです。だれかひとりがキーパーソンになるというよりも、それぞれが原点に立ち返るという思いを持って次へ進むんじゃないでしょうか。
    ワンピースがシンプルなデザインだったので、もしかしたら、シンプルな演出を表しているのかもしれません。デビューしたライブハウスみたいな場所で、シンプルにやっていくんじゃないかな、と思います。
    
    みゆ:小さい会場から大きい会場まで回るので、初心に返るツアーになりそうだと思っています。6人で一部屋に泊まるというのは以前にもありましたが、全員の記憶に残っています。だから、もしかしたら宿泊先で大事な話をして、新たな記憶ができるのかもしれません。
    
    山吹:それはあり得ますね。とにかく、すごく楽しそうだったので、47都道府県ツアーは大変だと思いますが、プラスの意味で思い出に残るライブになると思います。だからこそ全員で完走しようね、という気持ちを表すかたちで出てきたのでは。だから、キーパーソンはだれかひとりではなくてメンバー全員ではないかと。
    
    みゆ:ありがとうございます。ポジティブに頑張れるような気がします。
    
    山吹:今のは抽象とリアルの中間くらいで見えたと思います。
    
    みゆ:先生みたいに見慣れている方のほうが上手に解釈してもらえますね。経験値が低いと、ミラーが映したものをそのまま受け取りそう。
    
    山吹:この技術は、頭が覚醒した状態で夢を見る技術なんですよ。寝起き直前の夢って、「これは夢だな」と自覚することがありますね。その状態に頭と目をもっていくんです。そのために訓練に時間がかかります。
    また、見える状態にもっていくだけではなく、元へ戻すこともしなくてはなりません。現実の世界がちゃんと見えるようにしないと。
    いただいたコメントのなかに「デジャブを見てるんじゃないか」というのがありましたが、それもチェックしながら見ます。
    ブラックミラー占いは、イギリスの宮廷お抱え魔術師だったジョン・ディーが得意としていた技法で、伝統があるし、ノウハウが確立されています。
    エリザベス1世の顧問だったジョン・ディー。彼が使用したブラックミラー(右)は、大英博物館に展示されている。
    望月みゆさんもブラックミラーを見つめてみた!(何も見えなかったそうです)

    みゆ:ご自分のことを占われることもありますか?

    山吹:ありますよ。自分の無意識の世界からいろいろなものを引っ張りだしてくるような感じで占うので、「あ、私はこう思ってたんだ」と、振り返ることもできます。そういう意味では面白い占いだと思います。

    ムー:なるほど! 今日はどうもありがとうございました。

    ムーライブのアーカイブ動画はこちら!

    山河ゆい

    オカルト系のネタが大好きなフリーエディター兼占い師。これまでアパレルメーカーのサイトや女性誌などにのべ25年間、占い記事を連載。占いの研究歴は約35年。

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