潜在能力を開花させて最善の選択をする!/秋山眞人「サイキック開運法」基礎編

文=秋山眞人

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    超能力実験やといえばゼナーカード(通称ESPカード)が有名だが、秋山眞人氏によれば、このカードにはいくつかのデメリットがあるという。そこで秋山氏は、そうした点の改善に加え、ゲーム感覚で能力開発ができるカードを30年前に考案した。ムー6月号では、その一部を巻末とじ込み付録「潜在能力ディープインパクト・カード」として復刻! 記事をお読みになるときは、ぜひ6月号をお手もとに。

    ※上の画像はムー6月号の巻末とじ込み付録「潜在能力ディープインパクト・カード」の一部です。

    秋山眞人氏が考案したカードで超能力が開発できる

    ゼナーカードのデメリットとは

     超能力実験に使うカードといえば、1930年代に誕生したゼナーカード、通称ESPカードが有名でしょう。
     このカードは、知覚心理学者のカール・ゼナー博士が、同僚で超心理学者のJ.B.ライン博士とESPの研究を行っているときにデザインされたもので、円や四角などのシンプルな記号が描かれています。
     ゼナーカードがつくられる以前、超能力実験にはトランプが使われていました。しかし、数字とスート(マーク)のあるトランプは、実験結果の統計処理を困難にしました。また、特定の数字やスートに思い入れのある被験者が行うと、結果に影響が及ぶこともわかりました。それを解決するためにゼナーカードが創出されたのです。以後、実験と結果の分析が格段にスムーズに行われるようになったことはいうまでもありません。

     ところが、彼らの業績を否定する意図はないのですが、われわれ超能力者の視点からいえば、ゼナーカードにはいくつかの重大な欠点が見いだせます。
     ひとつは、透視を行うときに被験者を混乱させやすい図形が混ざっていることです。たとえば、十字と四角にはどちらも直角、すなわち垂直に交わる2直線があるため混同しがちです。また、星と波は、ほかの3枚に比べて図形が複雑になっています。つまり、図形のレベルにバラつきがあるわけです。
     背景が白というのも、じつは望ましくありません。私はこれまでに、ほかの能力者も交えて何万回も透視実験を行っていますが、その経験からいくと、背景は暗い色のほうが透視しやすいことがわかっています。
     ひとことでいうならゼナーカードは、研究者にとってはメリットが多くても、被験者=超能力者のことをあまり考えずにつくられたツールなのです。

     そこで私は、超能力者に寄り添ったカードをつくることにしました。また、せっかくなら能力開発にも役立つような工夫をしようと思いました。こうしてオリジナルカードができあがったのが、約30年前のことです。今回の巻末とじ込み付録は、そのなかから16枚を厳選し、「潜在能力ディープインパクト・カード」と名づけました。
     なお、もとのカードは普通のトランプよりひと回り大きいサイズですが、6月号の付録は小さめになっています。そのため狭いスペースでも使用できますし、携帯するにも便利です。
    上の5枚はゼナーカード、下の5枚は秋山眞人氏が考案したカード。
    オリジナルカードについて説明する秋山眞人氏。もとのカードはトランプより大きめだが、6月号の付録はコンパクトなサイズになっている。

    ターゲットを残す「消去法」で能力を伸ばす

     では、さっそく能力開発トレーニングを兼ねた実験をはじめましょう。まずはムー6月号の巻末とじ込み付録を切り離し、背景が黒い5枚のカードを用意してください。
     5枚のカードから、ターゲットを1枚選びましょう。好きなものでけっこうです。
     選んだら、5枚のカードを裏返しにしてバラバラに並べます。ここが大切なポイントですから気をつけてください。
     というのも、カードをきれいに並べると、透視能力とは関係なく、心理的に選びやすい場所が出てくるからです。たとえば横1列に並べた場合、右から2番目と左から2番目のカードが選ばれやすくなります。
     また、トレーニングの基本となるのは「消去法」です。5枚のなかからターゲットではないものを1枚ずつめくって表に返していき、最後にターゲットが残れば大成功です。
    5枚のカードは、このようにバラバラに並べる。1枚ずつめくっていき、最後にターゲットが残れば成功だ。
    「消去法」によるトレーニングの長所は、透視のハードルが下がることです。5枚のカードのなかからターゲットの1枚を引き当てようとすると、プレッシャーが強くなるため能力が発揮されにくくなりますが、それ以外の4枚を選べばいいと思うと、リラックスしてトレーニングに臨めます。それがよい結果につながるのです。
     このときに注意してほしいのは、「ターゲットのカードはたぶんあれだから、これをめくろう」という考え方をしないことです。それでは最初からターゲットを引き当てようとするのと同じことになり、プレッシャーが高まります。そうではなく、このカードは安全だ、大丈夫だという感覚に意識を向けてカードをめくってください。
     また、超能力が発現しやすいのは空腹時、トイレをすませた後、入浴後です。そのあたりにも留意して、コンディションを整えるとよいでしょう。
     さあ、やってみましょう。
            ***
     いかがでしたか?
     初回で見事に成功した人は、本日のトレーニング終了です。また明日、試してください。
     初回で成功しなかった人は、とにかく成功するまで続けて、成功した時点でトレーニング終了です。確率的には5回もやれば成功するはずですから、明るい気持ちで続けましょう。
     この「成功した時点でトレーニング終了」という点も非常に重要です。自分はできる、というポジティブな思いを残すことで、能力が開花しやすくなるからです。これは超能力に限ったことではありません。

    超能力のタイプを知り、日常生活に応用する

     じつは、このトレーニングだけで超能力のタイプがわかります。たとえば一発で成功する人は「ビギナーズラック型」、回を重ねるごとに調子を上げていく人は「エンドラック型」です。
     これを自覚するだけでも日常生活に応用が効きます。ビギナーズラック型の人は、新しいことをはじめるときに思いきった行動に出るといいし、エンドラック型の人は、最初のうちは様子見に徹するといいでしょう。仕事で組むなら、自分とはタイプの違う相手を選ぶと成功する可能性が高まります。

     また、不思議なことに、1枚ずつカードをめくっていったときに、ターゲットがなぜか3枚目に出る、なぜか4枚目に出るなど、偏りが見られる人もいます。そういう人は、3枚目、4枚目にターゲットが出るという精神的なロックがかかっていると考えられます。
     そのような場合も含め、どうもよい結果が出ないときは、その思いをまず手放し、「はじめてこのトレーニングをする」という気持ちになってみてください。そして、「この5枚のなかにはターゲットのカードがない!」と思いながらめくっていくと、結果が変わるはずです。

    秋山眞人

    国際気能法研究所所長。1974年に超能力少年としてメディアに登場。日本における精神世界、能力開発の第一人者。各国の王族、政治家、研究者と交流し、国際的なネットワークをもつ。企業のコンサルタント、個人のカウンセリングを行うほか、絵画や映画評論も手がける。「秋山眞人オフィシャルサイト」https://makiyama.jp

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