最後の展示に何かが見える? 霊能力者監修の写真展「視える人には見える展」が渋谷で開催中

文=杉浦みな子

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    世の中には、人には見えない“何か”が視える人が少なからず存在する。そんな“何か”が視える世界を擬似体験する写真展が渋谷で開催。

    “視えない人”もかなり楽しめる 

     東京・渋谷の並木橋エリアに建つ古民家スタジオ「OLDHAUS」にて、霊能力者監修の写真展「視える人には見える展」が開催中だ。会期は2025年4月18日(金)〜5月4日(日)まで。 

     会場に展示されている作品は、一見すると日常的な風景写真や、廃墟など一見不気味だが誰もいない場所を写したものばかり。
     ……が、実はその全てに、“視える人には見える存在”が写り込んでいるという。“視える人”と“視えない人”、それぞれで見ている写真の印象が変わるという面白いイベントだ。 

     さらにそれだけでなく、霊感を持つ人々が見ているモノを“視えない人”もわかりやすく体感できる構成となっている。“視える人”はもちろんだが、“視えない人”が行ってもかなり楽しめると思うので、概要をざっとご紹介しよう。 

    普通の古民家の玄関を入るとそこには……。

    2人の霊能者が撮影に同行したガチの“視える”写真 

     本展の監修を務めるのは、霊視芸人としてテレビなどでも活躍するシークエンスはやとも氏と、実力派霊能力者のMiyoshi氏。 

    シークエンスはやとも氏(左)とMiyoshi氏(右)。

     展示テーマは、「廃墟」「樹海/パワースポット」「都市圏」の3つで構成されており、展示写真は全て今回のイベント用に撮り下ろされたものだ。 
     面白いのは、それが昔ながらの心霊写真ではなく、“視える人には見える存在”が写り込んでいる写真という点。実はこれらの写真、シークエンスはやとも氏とMiyoshi氏が撮影に同行し、両者が実際に霊的存在が見えた場所をカメラマンに指示して写したのだという。 

    玄関を入ってすぐの廊下右側にお榊とカエル。展示物にはあまりお手を触れないように……。
    古民家のレトロな空間に、“その写真”が点在するように展示されている。
    庭も展示の一部になっていて、かなり凝った作り。

     展示されている写真の中にソレが見えたら“視える人”だし、普通の風景写真にしか見えなければ“視えない人”ということで、自分がどっちの人間なのかを手軽にチェックできるイベントともなっている。 

     さらに“視えない人”向けに、「ここにこういう存在が写っています」と答えを教えてくれる仕掛けも用意されていて、まさに“視える人”の世界を擬似体験できるのが特徴だ。 

    会場内では、ひとりにひとつずつ、答え合わせ用のフィルム板セットが貸し出されるコーナーもある。
    展示写真に該当するフィルムをかざすと、どこに“その存在”が写っているのか答え合わせができる。

    安全な写真を選んで展示。しかしラストには衝撃の… 

     今回のイベント開催にあたり、シークエンスはやとも氏は、「決して来場者を怖がらせるような意図はなく、“視える人には見えるモノたち”が、実は日常風景の中に当たり前に存在していることを伝えたい」と語る。 

     またMiyoshi氏によれば、「撮影した写真の中から、安全に鑑賞できるものを中心に選んで展示しているので、このイベントに来たから霊障が起こるようなことはないはず。安心して楽しんでほしい」とのこと。上述の通り、展示写真はすべてこの企画のための撮りおろしとなるわけだが、撮影した写真の中には、やはりというか、見えるかどうかはさておき展示を避けたものもあったそうだ。

     霊能者による安全基準でセレクトされているだけに、このイベントに携わったスタッフが具合が悪くなった等の報告はないそうで、「“視える人”の世界を安心して擬似体験できるイベント」とも言えそうだ。 

    心霊的なモノだけではなく、龍や天狗など神様のような存在が写った写真も。
    渋谷の街で早朝に撮影されたという写真群は圧巻。

     Miyoshi氏は「視える人でも、人によって写っているモノの見え方が違うと思うので、色々な見え方で楽しんでもらえたら。視えるようになるためのトレーニングにも使えるかも」ともコメント。 

     また、展示は19時30分まで(最終入場19時まで)開催されているが、シークエンスはやとも氏いわく「特に夕方以降のライトアップが凝っていて良い。夜の時間帯に訪れるのがオススメ」とのことだ。 

     なお、本展のラストには衝撃の展示が待っている。
     ネタバレになるのでこれ以上のことは書けないが、このラスト展示で何を見るのか? または見ないのか? 人によって異なった体験になるだろう。 

     ちなみに公式サイトでは、自分が“視える人”かどうかを簡単に診断できるコーナーも用意されている。興味のある方は、事前に軽くチェックしてからイベントに参加するのも一興だ。 

    最後にお清め用の塩ももらえるので安心(数量限定)。

    <開催概要>「視える人には見える展」 
    ・会場:「並木橋 OLDHAUS」(東京都渋谷区東1-26-32) 
    ・開催時間:11:00〜19:30(最終入場19:00)※最終日の5月4日(日)は15:00まで(最終入場14:30) 
    ・入場料:1,980円(税込) 
    ・付帯特典:来場者には「お清め塩」配布(※数量限定、なくなり次第終了) 
    ・チケット:電子チケット制(スマートフォンまたはタブレットが必要) 
    ・会場内の注意:靴を脱いで鑑賞 ※一部ルートでは靴を履いて外に出る区間あり。靴袋の持参を推奨 
    ・公式サイト:https://mieruhito.com 

    杉浦みな子

    オーディオビジュアルや家電にまつわる情報サイトの編集・記者・ライター職を経て、現在はフリーランスで活動中。
    音楽&映画鑑賞と読書が好きで、自称:事件ルポ評論家、日課は麻雀…と、なかなか趣味が定まらないオタク系ミーハー。

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