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惑星ニビルが世界各地で目撃、観測されている! 天の凶兆は何かを予言するものなのか?
地球を破滅へ導く魔の惑星「ニビル」が近づいているのだろうか。近年、ニビルと思しき謎めいた惑星の目撃が世界中で相次いでいる。
これらはアメリカを始め、イギリス、カナダ、イラクなどで世界各地で撮影された惑星と思しき画像である。いずれも太陽近くに球状の光源が映り込んでいるのがおわかりいただけるだろうか。大きさは太陽より小さく、まるではるか遠くに存在する天体のように見える。
ネットでこれらの動画や画像が公開されるやいなや、「幻日」「蜃気楼」「反射」「月」「フレア」といった自然現象であるという指摘もされてきた。だがそれらの発生条件を有していない、「本物の天体」であるという主張もある。ともあれ、撮影された環境や時間帯もバラバラであり、世界各地で同時期に多発した観測・目撃されていることは異例の事態。
そのため、この謎の惑星は「ニビル」ではないかとして話題になっているのだ。
「ニビル」とは、古代シュメールの粘土板に記されていた太陽系第12の惑星である。地球の4倍ほどの大きさで、約3600年という周期で地球に接近するとされる。
シュメール文明の研究者セガリア・シッチンによると、ニビルは約45万年前に黄金や鉱物を求め地球へ飛来した超高度な生命体「アヌンナキ」の母惑星としている。そして我々人類はアヌンナキの労働力として創造されたいわば奴隷のようなものなのだという。
シッチンの解釈については学術的な信憑性を含め様々な意見があるが、古代シュメール人が天体や天頂、黄道など、極めて正確としか言いようのない配置図の他にも、太陽からの距離までも明記した惑星の系図まで作成していたことは広く知られる話である。
その時代にそぐわない、いわばオーパーツとも呼ばれる彼らの超高度な知識には、我々が発見に至っていない未知なる惑星が存在していたとしてもおかしくはないだろう。それ故、ニビルの存在を証明付ける根拠はいまだ見つかっていないものの、まったく架空のオカルト論として結論づけるには早計という声も多い。
これまで幾度となくニビルが地球に接近し滅亡する「ニビル終末説」が広く話題になったのはご存知の読者も多いのではないだろうか。これらはいずれも3600年という周期にマヤ予言などが加わり派生したものだった。
もし仮に木星に匹敵する大きさの惑星が接近したとしたら、地球の磁場へ与える影響は計り知れないだろう。衝突せずとも地球の重力と引力のバランスが崩れるのは必至である。またこれにより地軸が大きく変動するポールシフトが発生したとすれば、地上は巨大地震や異常気象など数多の天変地異に襲われ、我々人類にも甚大な被害が及ぶことは容易に想像できよう。むろん地球だけではなく、太陽系全体にも大きな影響を与えるはずだ。
世界各地で目撃が相次いでいる謎の惑星が本当にニビルだとしたら——太陽光の角度によって違いはあるが、地球最接近までそれほど期間はないのではないだろうか。だがそもそもニビルが肉眼で確認できる距離にまで近づいているとなれば、環境や観測情報にもっと具体的に変化、影響が現れているはずだが……? 疑問なのは、NASAを始め公的な機関からなんら発表がなされていない点である。
果たして、今回の「ニビル接近」の真相は何なのか?
次回ではその謎に迫るべく、近年囁かれているニビルにまつわる新説からその正体を探ってみたいと思う。
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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