プレシオサウルスの生き残りか新種の哺乳類か? 謎の水棲UMAネッシー/世界ミステリー入門
ネス湖に棲むという巨大水棲獣ネッシー。世界で最も有名なUMA(未確認動物)といっても過言ではないだろう。古くから目撃報告が絶えず、写真や映像にもその姿を捉えられているが、今もなお多くの謎を秘めた存在だ
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地球外生命探査「SETI」関連のグループが、月の裏側に存在する異常構造についての検証レポートを発表した。詳細に分析された異常構造は、 なんと月内部への出入り口だったのだ!!
1960年代に開始された地球外知的生命体探査「SETI」は、今日まで継続されているが、肝心な物証を提出できないでいる。
SETI計画の初期、アメリカの天文学者のカール・セーガン(1934〜1996)は、生前に地球外生命体来訪の可能性について次のように語っていた。
「過去の来訪を示唆する遺物がいまだに存在する可能性を踏まえて考えるべきだ。探査行動を継続するため、基地的な機能を備えた遺物が太陽系内のどこかに残され、維持されている可能性がある。風化作用と干渉、そして他種に発見される可能性から、こうした遺物を地球上に建設することは望ましくなかったはずだ。建設地として月を選ぶのは理に適っているといえるだろう。探査機が送信してくる高解像度画像、特に月の裏側を写したものに何かあるかもしれない」
こうしたセーガンの主張を支持する独立系の科学グループが存在している。代表的なのが「ルナスキャン・プロジェクト(以下=LSP)」と「惑星間SETI研究協会(以下=SPSR)だ。
彼らは月や火星を対象にした調査を継続してきた。このほど新たに、LSPコーディネイター、フランシス・リッジと、SPSRメンバー、アナンダ・シリセナ、そして衛星リモートセンシングを含む画像解析のエキスパートとして知られるマーク・カーロットが加わって、月面探査機によって撮影された異常構造の画像分析論文が公開されたのだ。科学的に解析されたのは史上初のことであり、この機会に紹介しておきたい。
論文の核となっているのが、アポロ15号およびルナ・リコネイサンス・オービター(以下=LRO)が撮った月の裏面にある「パラケルススC」。直径24キロのクレーター内に存在するふたつの異常構造に対する分析である。
パラケルススCは小クレーター群のひとつで、衛星型クレーターと呼ばれている。同クレーターは月面上で最も古く、最も深い南極エイトケン盆地にある。この地域は、直径20キロ程度のクレーターが密集するなだらかな起伏と滑らかな平地が特徴的だが、南西端に違和感のある隆起した地形が存在している。
画像をご覧の通り、黒い影あるいは塔のように見える構造物だ。コンピューター解析の際、シェーディング(陰面消去表示)を施すと、3D地形の視覚化により、明確な地形が露出した。
あらためて俯瞰すると、北東方向を望む画像では、構造の南西端が開口部のようになっており、構造全体の入り口として機能していることが推測される。さらに、反対側の南西方向を望む画像では、構造の先端部分が盛り土構造になっていて、そこから地下に向かって続いている可能性が生じたのだ。
まず、リッジは、LROの画像番号M118769870Lから異常構造の位置を特定し、アポロ15号が撮影した同地域のパノラマ写真(A15‐P‐8868)を捜しだした。LROのM118769870Lと画像を比較し、写っている異常構造が同じものであることが確認できたのである。
一方、シリセナはアポロ15号が同じ一帯を別角度から撮影した写真(AS15‐P‐8873)を発見。視野角が異なる3枚の画像が揃い、異常構造が錯覚の類ではないことが明らかになったのである。このほか、P I P E( Planetary Imagery Processing Environment)経由での画像も見つかり、検証に使用できる画像が加わったのである。
次の3点の画像をご覧いただきたい。
この2枚はM118769870LとM1168450258Lの地図投影法による画像である。画像内の上の大きな構造を以下A、下の小さな構造を以下Bとする。それぞれは北東から南西に向かって伸びている印象を受ける。
Aの長さは129メートル、Bは77メートル。Aの高さは、影の長さから導き出すと、北東端部分の高さは28・65メートル、一方、構造Bの高さは29・5メートルと少しだけ高い。
さらに、M118769870LとM1168450258Lを合成すると、新たな事実が浮かび上がった。
前者は太陽が右、後者は向かって左に位置している。そして、それぞれの影の部分を明るい部分に置き換えることによって構造の全体像を浮かび上がらせると、構造Aは単純に隆起した地形ではなく、掘削され2枚の壁が形成されたように見える構造で、峡谷もしくは通路のようになっている。構造Bは中央部が人工的にえぐられたようにへこんでいることが確認できるのだ。
次に高解像度画像を確認してみよう。北東と南西方向から望む視点で40度、視角を上げたものだ。この角度からだと、構造Aの南西端部分が、いかにも入り口、あるいは通路のように見え、地表が盛り上がって見える部分で終わっているようだ。ふたつの壁の間にある峡谷地帯のような部分の深さに関しては、情報の絶対量が少ないため、具体的な数値を示すことは不可能だという。高解像度画像で見ると、構造Bの外見は構造Aとかなり違うことがわかる。長く狭いくぼみに見える部分は、実際は急な崖である。
また、構造Bの頂点部分は、両側が周縁状になった凹面状の窪地である。構造AとBがある一帯の地形は平坦とはいえないが、この窪地もまた、未知の方法によって掘削された痕跡ではないか、という。
最後に異常構造の俯瞰画像だ。高度や傾斜など背景の地形的要素が盛り込まれている。この画像から、隆起したふたつの壁状の構造の両端に“掘削の痕跡”らしきものが確認できるという。矢印で示してあるくぼみは、人工的な手法で掘削されてできた月内部への侵入口、または地下の出口である可能性もあるという。
以上が、今回報告された初期段階の結果だ。今後は該当地域の画像をさらに収集し、分析を加えていく作業が続くそうだ。
はたして、この異常構造は“月の先住者=エイリアン”による月面上の採鉱活動あるいは地下通路の建設作業跡だという可能性を示唆しているのではないだろうか?
彼ら研究グループの、さらなる分析結果を期待して待つことにしたい。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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