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瀧 次郎 大分県
昨年、出版された「ムー」の誌面に、卵型UFOが掲載されていました。サイズは異なりますが、実は私も卵型UFOを2度ほど目撃したことがあります。
1度目は1980年で、私が小学6年生のときのこと。確か5月ごろだったように記憶しています。
その日、私たちは学校行事で山に遠足に行きました。
よく晴れた一日で、目的地である山頂には大きな白い岩がありました。
昼食の時間は自由行動でした。
「どこで弁当を食べようか? あの木の下にしようか?」
と、だれかがいったので、なんとなく私は、
「あの大きな岩の上でご飯を食べたらお尻が痛くなりそう」
と、大きな岩を指差しながらいいました。
そのときです。岩の後ろの空に、岩よりももっと白くて丸い巨大な何かが大きな雲の中にスーッと入っていくのが見えました。
このとき私たちのグループには7人くらい生徒がいたはずです。しかし、その光景に気づいたのは私とタケちゃんだけでした。
私が、
「白い大きな気球が雲の中に入っていった」
というと、タケちゃんは、
「あれは風に吹かれた丸い小さな雲の端っこじゃないかな? その証拠に反対側から出てこない。小さい雲が大きい雲にドッキングしたんだよ」
そういわれ、私も、
「そうだね」
と、否定することなく話を合わせました。
しかし、それ以降もずっとあの白くて丸い巨大な何かを思いだすたび、“タケちゃんにはああいったけど、あれは決して雲などではなかった”
と、思っていました。
特に違和感があったのは、雲にしては形が丸く整いすぎていたという点です。
“気球が雲の中に入ってきて、こちらから見ると雲に隠れてまっすぐ向こうの空に小さくなって飛んでいったのかな?”
などと、いろいろ想像しました。
いつしか時が流れ、2017年のことです。その出来事は勤め先の工場の敷地内で起こりました。
朝8時30分、私が歩道を歩いていたときのことです。前方に同僚が歩いている姿が見えました。
頭を下げて挨拶したところ、その反動で自然と顔が空を見上げる形になりました。
そのとき、白くて丸い巨大な石油タンクのようなものが、大きな雲の中にスーッと入っていくのが見えたのです! ! 石油タンク全体が見えたのではなく、巨大な卵のお尻の部分だけが見えたという感じです。
“もう少し早く気づいていたら全容が見えたのに”
と、悔やんだことはいうまでもありません。
白くて丸い巨大な石油タンクのようなものは光沢がなく、マットで、のっぺりとしたまっ白なボディーをしていました。
勤め先の敷地内ではほかにも何人か従業員が歩いていました。しかし、私以外、だれも今の光景に気づいていなかったようです。
あれは絶対に雲でも気球ではありません。卵型のUFO……。私はそう思っています。

(本投稿は月刊『ムー』2026年07月号より転載したものです)
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