「イルミナティカード」は予言書なのか? カードゲームとしての実像から読む陰謀論ネタの来歴
オカルト界隈を賑わせる「イルミナティカード」。その実態はアメリカ発の“バカゲー”だった? 謎多き「予言カード」の真相に迫る!
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トランプという、まったく異質な大統領の誕生を予言したイルミナティカード。なんとそれは、彼の再選までも暗示していた! 三上編集長がMUTubeで解説
2024年11月、アメリカ合衆国で大統領選挙が行われ、2025年からは第2次トランプ政権が発足することが確定した。
その結果アメリカでは、歴史上類を見ないほど強大な権力を有する政権が生まれる、といわれている。
しかもそれは、世界の全人類にとって大きな災厄をもたらす可能性が高い。
どういうことなのか。
権力はいくつかに分離されるというのが、元来の民主主義国家の姿である。具体的にその権力は、憲法によって支配されている。たとえば立憲民主主義とは、王や皇帝ではなく、憲法という文字列に忠誠を誓う政治形態なのだ。
言葉を換えれば、集団が作りだした憲法という内なる神を、絶対のものとする文化が立憲民主主義なのである。
ところがトランプ政権においては、いささか事情が異なっている。
まずは、いわゆるトリプルレッドという状況だ。
トリプルレッドとは、アメリカ合衆国において大統領と上下両院の多数派をすべて共和党が占めた状態をいう。これは共和党のシンボルカラーからきているネーミングだ。
当然ながらこの状況においては、トランプ大統領が掲げた政策は、きわめて実現しやすくなる。いや、口にしたことのほぼすべてが通ってしまうといってもいいだろう。
それだけではない。アメリカの金融の中枢といっていいFRB(連邦準備制度理事会)、司法の実行役である各州の裁判長などにおいても、これからますます強硬な人事を進め、ありとあらゆる場所から自分とは違う「信仰」を持つ者たちを排除することだろう。 これは、わが国において圧倒的な議員数を抱えた自民党の第2次安倍政権を見れば、あまりにも明白だ。
反対勢力には政府を止める力などなく、あらゆる政策がやりたい放題になったのはまだ記憶に新しい。
つまり、これからアメリカは「トランプ」という新たな信仰対象を抱えた国家へと変貌していくのだ。 当然、危機感を抱いた者も少なくなく、富裕者層のうち数千人がすでにアメリカを去ったという。
その結果、アメリカのGDP、国内総生産は大きく下がることが懸念されている。彼ら富裕層の多くは、アメリカで生まれてはいるが移民の子孫であったり、白人以外の血が混じっていたりする。それを理由にヘイトクライム、憎悪犯罪の被害者になることを恐れているのだ。
たとえば2024年、トランプ大統領を狙撃した犯人も純粋な白人ではなく、それゆえに学校やコミュニティでいじめられていたという状況があり、それが狙撃の大きな原因となったのではないか、という指摘もある。いじめ程度でと思うのはかなり早計で、日本でもそれによって一生を棒に振るというケースは少なくない。
トランプはまさに、それを助長する「犯人」なのだから、射殺しようと思う心理状況も十分に理解可能なものであるといえる。
だが、それはある意味、まったくの逆効果になってしまった。この事件によってトランプ再選の動きはより大きくなり、それが現在の形を決定づけたといってもいいだろう。
そして──この状況を、異常なまでにぴたりと予言していたゲームがある。「イルミナティカード」だ。
イルミナティカードが何かについては次章で説明するが、ともあれ上のカードをご覧いただきたい。
カードに描かれた赤い線と赤い三角形の位置と、銃撃を受けた直後のトランプ氏の顔の状況が、完全に一致しているのだ。
もちろんこんなことは、狙ってやれるものではない、いくら犯人が射撃の名手だったとしても、カードの絵柄どおりに銃撃を行うことなど100パーセント不可能だ。
しかも犯人が用いたライフルはアサルトライフルという、精密射撃には適さないライフルだった。
にもかかわらず、現実にカードにはまったく同じ光景が描かれている。
そしてこのカードには、まだまだ実現していない「未来の構図」がいくつも描かれているとされる。
おそらくそれらの多くは、2025年以降のトランプ政権において、実現すると思われる。
本稿では2025年を中心に、これらイルミナティカードの予言と世界の未来を確認していくことにしたい。
(文=嵩夜ゆう イラストレーション=久保田晃司)
続きは本誌(電子版)で。
webムー編集部
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