川奈まり子怪談「四谷で消えた女」/吉田悠軌・怪談連鎖
今回は、まさにこの連載にふさわしい怪異が連鎖する場所、連鎖する事件にまつわる一題。
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テンプル騎士団からヒトラーまでが探し求めた聖遺物「聖杯」発見のニュース。それは、イギリスの、とある川底に眠っているという……。
イエス・キリストの聖遺物のひとつである『聖杯』。キリストが処刑される前日、かの有名な『最後の晩餐』で使用された杯である、または処刑されたキリストの体を洗った水と血を受けた杯ともいわれており、アーサー王やヒトラーが血眼になってその行方を追い求めたが、いまだ不明のままだ。
しかし、ついにその永い眠りから目を覚ます時が来たのかもしれない。
長年テンプル騎士団を研究しているイギリス在住のアマチュア考古学者バリー・バウアー氏が「ついに聖杯の在りかを突き止めた」と発表、地元環境庁までもがバウアー氏の調査に協力することが明らかになった。
バウアー氏によると聖杯が眠っているのは、ロンドン西部の街「ハウンズロー」を流れる「Duke of Northumberland’s River(ノーサンバーランド公爵の川)」だ。「ノーサンバーランド公爵の川」は、ヘンリー8世の治世中、より多くの水を製粉所へ運ぶためにテムズ川から分流された人工川である。そしてこの川床こそが、キリストの聖杯をはじめ、十字軍の財宝などを隠すために作られた“秘密の保管庫”だというのだ。
バウアー氏によると川床の地下が一部空洞になっている場所があり、氏は「そこに聖杯が眠っていることは間違いない」と断言。「この調査は人類史上貴重な大発見になるだろう」とまで語っている。
ライバルのハンターたちに手の内を明かすつもりはない、と詳細は秘密にしているようだが、氏は川の持ち主であるノーサンバーランド公爵がイギリスのイースターアイランドを軍地として展開していたことからこの場所を導き出したようだ。
処刑されたキリストの体を洗ったのがアリアタヤのヨセフである、というのは有名な説である。そして、ヨセフは聖杯を携え各地を転々としたのち、イギリスで最初の礼拝堂「グランストンベリー修道院」を創設したと言われている。もちろん諸説あり、いまだ明確にはなっていない。
だが、聖杯がヨセフによって最後の晩餐の地「エルサレム」から遠く離れた「イギリス」へもたらされた可能性もゼロではないだろう。グランストンベリーには、聖杯が埋まっているとされる最古の井戸の伝説も残されていることから、何かしら関係があったとしてもおかしくはない。
そして、バウアー氏が主張するノーサンバーランド公爵が軍地として使用していたイースターアイランドと、聖杯伝説が残るグランストンベリーはたった10数マイルしか離れていないのだ。これはただの偶然なのだろうか。
地元環境庁はバウアー氏の要請を受け、年明け早々にはノーサンバーランド公爵の川を迂回させる予定だ。氏は川の排水が完了次第、地学専門家とともに川床の調査に着手する。
地球のどこかで静かに眠る聖杯が目を覚ます時、我々に何が起きるのだろうか。バウアー氏の調査結果に注目したい。
The Lost Treasure of the Knights Templar – Unexplained – IN SEARCH FOR TRUTHistina.rin.ru
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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