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超巨大建造物から超常事件の現場まで、各地のさまざまなミステリーを、超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は「海が割れた! でおなじみの預言者モーセが、『旧約聖書』「出エジプト記」で神から「十戒」を授かった舞台、シナイ山です。
エジプト、シナイ半島にあるシナイ山は標高2285メートル。『旧約聖書』「出エジプト記」によると、ヘブライの指導者モーセが、唯一神ヤハウェから「十戒」を授けられた聖山(場所その他異論あり)だ。
十戒とは神から授けられた10の戒律。2枚の石板に刻まれたこの戒律を守れば、ヘブライの人々は神による庇護の下に生きていけるのだ。
――紀元前13世紀、モーセはエジプトで奴隷状態にあったヘブライ人たちを引き連れ、「約束の地カナン(現在のパレスチナ付近)」を目ざして同国を脱出した。そのために、神はモーセ一行の出国のためエジプトに多くの災いを引き起こした。
たとえばナイル川の水を血に変え、疫病を発生させた。その反面、ヘブライ人たちには奇跡を見せた。昼は雲の柱、夜は火の柱を立てて彼らを導いた。進路を阻む紅海をふたつに割って人々を通らせた。天から食料を降らせた。途中、モーセたちがシナイ山に寄ったのは、神の啓示があったからだ。モーセはこのとき一行を麓で待たせ、2回にわたって山に登り、それぞれ40日間ずつ過ごしている。
実は、このように数々の奇跡を見せた神=ヤハウェの正体に、異星人説が持ち上がっている。そして、この説を唱える研究者は、山頂にUFO基地があった可能性についても示唆している。というのも、標高2000メートルを超える山の自然は寒く過酷だ。モーセが40日間も何のサポートもなく過ごせたはずがない。彼は何ものかに庇護されていたに違いないと……。
さらなる謎もある。モーセを描いた絵画や彫像に、頭に2本の角のようなものを戴いたものが多いことだ。研究者はこの角はヤハウェ=異星人から与えられたアンテナであり、これを通じてモーセは異星人たちと交信していたというのだ。「まさか」とは思いつつ、これまた一概には否定できない説ではある。
もしかすると、シナイ山を発掘すれば、かつて地球を訪れた異星人の基地の遺跡が発見できるかもしれない。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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