UMA、オーパーツ、フォート…70年代に日本オカルトの基礎を築いた功労者/超常現象研究家 南山 宏(7)
1970年代に巻き起こったオカルトブーム!バミューダの消失海域やオーパーツ、ロズウェル事件などなど―― 今日ではオカルト分野で周知されるものとなったこれらの陰にはひとりの研究家の存在があった!南山宏、
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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
チャールズ・H・フォート 著
東西の伝説の巨匠による「奇現象のバイブル」
チャールズ・H・フォートの名は、オカルト界に燦然と輝く金字塔である。「超常・超自然現象研究の父」である彼は19世紀末のアメリカに生まれ、生涯を超常現象の研究に捧げた。
その影響は科学界・文学界(特に黎明期にあったSF)を含む多方面におよび、1931年には彼の名を冠する超常現象研究会(フォーティアン協会)までが組織される。極言するなら、もしも彼がいなければ世に超常現象解明の気運など起きず、オカルトブームもなく、本誌が創刊されることもなかったであろう。
本書は、そんな偉人の代表作にして、当時における超常現象研究の集大成、まさに「奇現象のバイブル」というべき『The Book of the Damned』(1919)の、初の全訳である。
さらに、その翻訳の労を執られたのが、「S-Fマガジン」編集長の任にあたられた、本邦におけるSF&オカルト研究の最高権威である南山宏氏。氏は何と、1985年から本書の邦訳出版の計画を進めておられたというから、手の慄えが止まらない。
内容の歴史的価値はいうまでもないが、注目すべきは装幀。凝りに凝った豪華絢爛な外匣に、漆黒の小口、表紙の滑らかなスウェード感。所有する悦びを堪能させてくれるこんな本は、めったにない。これなら1万円を越えていても不思議はないが、いったい何なのだ、この価格は。もはやこの本の存在自体が、何らかの超常現象である。買いである。繰り返す。ともかくこれだけは買いである。

(月刊ムー 2026年11月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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