この世は二次元情報の三次元投影だった!? 宇宙の実相に迫る最先端「ホログラフィック原理」
漫画やスマホなど、日頃から二次元に慣れ親しんでいる我々だが、そもそもこの世界の実相が二次元だったなら――。三次元に見えるこの世界が、実はホログラフィーであるという「ホログラフィック原理」の説得力が一層
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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
橋本幸士 著
超難解な現代物理学の最先端理論が頭に入る!
標題にある「ホログラフィー原理」とは、「『空間はどうやってできているのか?』という問いへの答えを提供する、最新の理論物理学」。それによると、この宇宙、「つまり物質と力、そして空間・時間」は「本当は2次元なのに、3次元的に立体的に見えている」。すなわち、「空間が創発する」というのである。
何をいっているのかわからないかもしれないが、本書は、この難解極まりない「大学院で学ぶような、物理学の最新の考え方」を、異常なまでに親切でわかりやすい文体で、だれにでもわかるように説き明してしまった奇跡の書である。
読了後、超難解にして意味不明な現代物理学の最先端理論がすんなり頭に入っているのを実感して驚愕するとともに、人間としてのレベルが一段階上がったことを痛感するだろう。
著者の橋本幸士氏は京都大学大学院教授で、専門は素粒子論。何と、あの映画『シン・ウルトラマン』の物理学監修にも当たられたという、驚くべき経歴の持ち主だ。本書は、自由な学風と世界トップレペルの研究で知られる天下の京都大学と、科学啓蒙書界の雄・ブルーバックスがタッグを組んで始動する「京大×ブルーバックス」シリーズの1冊。当然、そこには純度100パーセントの正統派物理学の知見が惜しみなく取り入れられている。本の帯にホログラムが使われているのも、またお洒落。志ある読者を物理学研究の世界に引きずり込む魅力に満ちた傑作である。

(月刊ムー 2026年07月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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