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保江邦夫/加藤久弦 著
神に近づくためのメソッド「神體道」を語る
神體道とは何か? それは「神の御姿に似せて創られたはずの我々の身体や精神に巣くうこの地上での人生の錆を完全に落とし、生まれたままの天使の如きピカピカの身体の動きとキラキラの心を取り戻すための、心と體を磨いて神に近づくための唯一のメソッド」。本書は、この神體道を巡るふたりの達人の熱い対談集。
本書の著者の保江邦夫氏は、本欄でもつとにおなじみの日本を代表する理論物理学者。もうひとりの加藤久弦氏は、何というか、武芸百般に通じる格闘家である一方で、「縄結い」と称される、いわゆる「緊縛」に似た活動にも精通されている方である。さらには危機的状況になると「皮膚が空間と溶け合う瞑想状態」に入ったり、「アカシックレコードのある世界」で超能力を獲得したりしたこともあるという。現在は「靭トレ協会」の師範を務めておられる。
この「靭トレ」というのは、加藤氏考案の独自の鍛錬法で、「靭帯をしならせ誘発させる」動きを特徴とする。「縄結い」もその一環らしい。
このような一連の行法に(何とこの対談中に、思いつきで)「神體道」という名称を与えたのが、だれあろう保江氏ご本人なのだった(しかも対談中に登録申請までしてしまう)。
とにかくトレーニングから悟りまで、聖的な話から性的な話まで、さまざまな話題が飛び出すのだが、対談形式なのでするすると読める。人体(靭帯、そして神體)に関する認識を一変させてしまう必読書だ。

(月刊ムー 2026年05月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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