ハワイ神話の小人族メネフネはムー大陸の末裔か? ポリネシア各地の遺跡と小さな人類の謎
南洋に伝わる、小さきものの神話。それは伝説のムー大陸と、消えた古代人類を結ぶ存在かもしれない。
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文=遠野そら 協力=コナミデジタルエンタテインメント
六大陸を縦横無尽にかけめぐる人気ゲーム「桃太郎電鉄ワールド」に新たなエリアが追加された。それはなんと、本誌にもゆかりのあの大陸だった!
突如、海が盛り上がり、火山の噴火とともに、太平洋に巨大な大陸が現れた! かつてジェームズ・チャーチワードがその存在を指摘した、ムー大陸の浮上である。
もちろんこれは現実の話ではなく、ゲーム『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』(以下『桃鉄ワールド』)でのこと。すでに累計販売本数100万本を超える大ヒット作品の本作だが、11月14日に新マップ「ムー大陸浮上!」が追加されるというのだ。
『桃鉄ワールド』は、シリーズ初となる球体マップで再現された地球を舞台に、世界各地を巡るすごろくゲームである。各地の「駅」には名産品や産業、文化や歴史に基づいた「物件」があり、遊びながら世界の地図や地理を学ぶことができる。
それだけに今回の「ムー大陸」も、ただの空想ではない。太平洋各地に伝わる神話伝承からムー大陸の残り香を紐解き、ゲーム内に盛り込んである。ハワイやナン・マドール、イースター島など現存する地域がムー大陸と重なるため、『桃鉄ワールド』ではかつてなくリアルな地理感覚でムー大陸の神秘を体験的に知ることができるだろう。
そもそもムー大陸とは、今から約1万2000年前に海の底へと沈んだという伝説の大陸。現在のハワイ諸島から西はマリアナ諸島、南はポンペイ、トンガなどミクロネシア各諸島に東南端のイースター島にいたる地域をカバーする、東西8000キロ、南北5000キロの巨大な大陸であった。そこでは太陽神の化身である帝王ラ・ムーの統治のもと高度な文明が発展し、世界各地に植民地を築いていた。
だが、ある日、地下空洞のガスが爆発し、大陸は崩壊。一夜にして海底へその姿を消したとされる。
『桃鉄ワールド』で浮上するムー大陸は、巨大な活火山を中央に周囲を4つの島ゾーンで構成したマップになっている。ナーカル碑文にちなんだ「碑文クレープ屋」や、イースター島に伝わる謎の絵文字体系郡「ロンゴロンゴの壁」、ムー大陸滅亡の引き金となった地下空洞のガスから「地下空洞ガス会社」など、謎多きムー大陸ならではの要素が詰め込まれた内容だ。しかも各所に超古代文明のものと思しき奇妙な遺跡群や未知なる生物が潜んでおり、ミステリー探検のようなマップになっている。
特に注目すべきは謎の巨人「魔神ラ・ムー」だ。これはムー大陸の初代帝王であり太陽神として信仰されていたラ・ムーをモデルにしているのだが、気まぐれで大金をばらまいたり、災禍を招いたりと、プレイヤーの命運をわける存在となる。これまでの桃鉄ワールドとはまた違った展開を楽しめるのは間違いないだろう。
そして気になるのは、ムー大陸の行く末である。浮上した巨大大陸は、やはりまた海に沈んで幻となるのか……。その顚末は、ぜひ『桃鉄ワールド』をプレイして確かめていただきたい。
『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』
ニンテンドースイッチ用ゲーム
6930円(税込)/発売元:コナミデジタルエンタテインメント
新マップ「ムー大陸浮上!」アップデートは11月14日に配信開始予定。ゲームを持っていれば無料でダウンロードできる。
©さくまあきら ©Konami Digital Entertainment
公式サイト https://www.konami.com/games/momotetsu/world/
(月刊ムー 2024年12月号より)
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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