ホーミーのような「ビッグフットの咆哮」の録音に成功! 喉の奥を震わせる声で何かを訴えている?
雪深いカナダの山奥に響きわたる無気味な咆哮。映像が公開されると、同様の声を聞いたという体験談が次々と登場する事態に発展している。やはりビッグフットの雄叫びだったのか――!?
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文=大槻ケンヂ イラスト=チビル松村
webムーの連載コラムが本誌に登場! 医者から「オカルトという病」を宣告され、無事に社会復帰した男・大槻ケンヂの奇妙な日常を語ります。
40年も昔の話だが僕の高校生活は暗かった。校外ではバンドを組みライブなどを行っていたが、高校では趣味の合う友人を作ることができず、教室でいつもぽつんとひとりでいた。ボーっとするか、それこそ「ムー」を読んでやり過ごした。オカルト好きも校内にはいなかった。自称霊感少年とかエスパーのひとりもいたなら友だちになれたかもしれなかったがいなかった。
あ……でもひとり「俺、長州力になら勝てる」といっていたやつがいた。思い出した。〝オッタク〞というアダ名の同級生があるとき「大槻、プロレス好きだよな」と話しかけてきて「俺、長州力になら勝てるんだ」といい出したのだ。
「え? 長州力に?」「ああ楽勝だ」「でも長州力だぜ? 強いよ」「長州のリキラリアットって技、腕をL字形にして突進してくるだろ? そのとき俺が真っすぐ腕を前に出せば俺の拳はラリアットより先に長州の顔面をヒットする。長州はたまらず失神、俺は勝つ」
真顔で必勝法を語るオッタクを見て、「ああダメだ。俺の高校生活はろくなもんじゃない。もう諦めて、家で『ムー』の総力特集を読もう、そうするしかない」と絶望感に捉われて自主早退してチャリで学校を抜け出したりした。
学校へは自転車で通っていた。新設校で1年生のときはまだ校舎が完成していなかったため、練馬のはずれにある他校の間借り校舎までチャリをころがした。これがけっこうな距離だ。都内とはいえ高架の下などは人気のない道が続くこともあり、これから友人の少ない淋しい学校へ行く身としては、さらに憂鬱な気持ちとなる長い道のりなのであった。来る日も来る日もその道を往復していたのだが、あるとき、僕はその途中で異様な爆音を聞いた。
★この続きは二見書房から発売の書籍「医者にオカルトを止められた男」でお楽しみください。
https://www.futami.co.jp/book/6281
(月刊ムー2024年8月号より)
大槻ケンヂ
1966年生まれ。ロックミュージシャン、筋肉少女帯、特撮、オケミスなどで活動。超常現象ビリーバーの沼からエンタメ派に這い上がり、UFOを愛した過去を抱く。
筋肉少女帯最新アルバム『君だけが憶えている映画』特撮ライブBlu-ray「TOKUSATSUリベンジャーズ」発売中。
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