開けるな! 災いの扉、災いの箱/黒史郎・妖怪補遺々々
開くから〝災い〟があるのか? 災いが〝開かせる〟のか? 各地に伝わる、開けてはならないものを補遺々々しましたーー ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去ら
記事を読む
これを読めばヨーロッパがますます面白くなる、創作資料にも最適な「ケルト」入門書
「ケルト」と聞いたらどんなイメージを思い浮かべるだろう。『ガリア戦記』やアーサー王物語など、その言葉にはどこか幻想的で謎めいた存在、おとぎ話の世界を連想させるようなミステリアスな趣がある。
しかし、ケルト文化はキリスト教が布教する以前、紀元前後のヨーロッパに広く存在していたもので、近年では研究が進んで「ケルト」という概念そのものについての見直しも進んでいるのだ。
本書『ケルトの解剖図鑑』は、ケルト文化を「ケルト諸語文化」ととらえて、言語を基盤としてその歴史や神話、さらには考古学や美術といった分野にまで及ぶ多角的な視点から謎多きケルト文化の全体像を浮かび上がらせるもの。まさにケルトを解剖する図鑑なのだ。
構成は「ケルトとは何か」という基礎から説き起こしつつ、「ケルトの信仰と神話」「アーサー王伝説」についてもそれぞれ1章を設けて詳細に解説してくれている。
異界、妖精、守護聖人などについてもたっぷり触れられていて、創作の資料としても最適な一冊だ。イラストも豊富なので、ビジュアルをイメージしやすいのもうれしい。
女王エリザベス2世の逝去、新国王チャールズ3世の誕生でイギリスが注目を集める今、英国そして欧州のもうひとつの歴史、潮流としてのケルトを学んでみるのも面白いかもしれない。
『ケルトの解剖図鑑』(原聖著、1,680円+税、エクスナレッジ)
webムー編集部
関連記事
開けるな! 災いの扉、災いの箱/黒史郎・妖怪補遺々々
開くから〝災い〟があるのか? 災いが〝開かせる〟のか? 各地に伝わる、開けてはならないものを補遺々々しましたーー ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去ら
記事を読む
寝室に隕石が落ちてきた話など/南山宏のちょっと不思議な話
「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2024年11月号、第487回目の内容です。
記事を読む
あのウィークリーワールドニュース集大成!「世界は奇妙なことであふれてる」/ムー民のためのブックガイド
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
記事を読む
事故物件でコックリさん! 霊が教える「ヒロムの弱点」に衝撃!/”ヒロムー”プロジェクト&松原タニシ
新日本プロレスJr.ヘビー級王者・高橋ヒロムがムー的な体験=ム者修行で超人レスラーを目指す「ヒロムー・プロジェクト」。 今回は、事故物件住みます芸人の松原タニシさんの協力で「事故物件でコックリさんをす
記事を読む
おすすめ記事