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これを読めばヨーロッパがますます面白くなる、創作資料にも最適な「ケルト」入門書
「ケルト」と聞いたらどんなイメージを思い浮かべるだろう。『ガリア戦記』やアーサー王物語など、その言葉にはどこか幻想的で謎めいた存在、おとぎ話の世界を連想させるようなミステリアスな趣がある。
しかし、ケルト文化はキリスト教が布教する以前、紀元前後のヨーロッパに広く存在していたもので、近年では研究が進んで「ケルト」という概念そのものについての見直しも進んでいるのだ。
本書『ケルトの解剖図鑑』は、ケルト文化を「ケルト諸語文化」ととらえて、言語を基盤としてその歴史や神話、さらには考古学や美術といった分野にまで及ぶ多角的な視点から謎多きケルト文化の全体像を浮かび上がらせるもの。まさにケルトを解剖する図鑑なのだ。
構成は「ケルトとは何か」という基礎から説き起こしつつ、「ケルトの信仰と神話」「アーサー王伝説」についてもそれぞれ1章を設けて詳細に解説してくれている。
異界、妖精、守護聖人などについてもたっぷり触れられていて、創作の資料としても最適な一冊だ。イラストも豊富なので、ビジュアルをイメージしやすいのもうれしい。
女王エリザベス2世の逝去、新国王チャールズ3世の誕生でイギリスが注目を集める今、英国そして欧州のもうひとつの歴史、潮流としてのケルトを学んでみるのも面白いかもしれない。

『ケルトの解剖図鑑』(原聖著、1,680円+税、エクスナレッジ)
webムー編集部
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