物体は6次元の世界に存在し、私たちの世界は3次元に投影された影にすぎない!? 「準結晶」が説明する異次元のリアル
異次元や高次元という言葉はSFやオカルトではよく出てくる。ほとんどの場合、異世界という意味合いだ。一方、数学で使う高次元とは本当の高次元で、この世界とは関係のない、観念的なものだ。 では、高次元は現実
記事を読む
あたたかく、切なく、「尊い」、現代のおとぎ話集
会社帰りの熱帯魚店で人魚をみかけ、ついつい衝動買いしてしまった。通学路に落ちていた卵をあたためてみたら、ハーピーのひなが生まれた……。
先月発売されたコミックス『OLと人魚』は、おとぎ話に登場する美女と、ふつうの女性、少女とのふれあいを描いた7つの物語からなる短編集だ。
「熱帯魚ショップで人魚を買う」といわれるといかにもなファンタジー設定の作品のようだが、本書が放つ雰囲気は少々独特。この現実とほとんどかわらない日常のなかに、ごく当たり前に雪女や鬼の一族が隣り合っている、そんな世界観、距離感が全編を通して貫かれているのだ。
だから、何十年ぶりに出会った幼馴染みが天狗だった、といった理性で考えると一瞬「??」となるような導入も、ふしぎと違和感なく、すっと受けいれられてしまう。妖怪好きのムー民にも、ぜひおすすめしたい一冊だ。
各話それぞれの結末には、人の心のほの暗さや社会の切なさを感じさせるものもあって、全てがハッピーエンドとはいえない。だがその余韻も含めてじんわりと心にしみる、「尊い」物語たちなのだ。
『OLと人魚』(司馬舞著、税込903円、イースト・プレス)
webムー編集部
関連記事
物体は6次元の世界に存在し、私たちの世界は3次元に投影された影にすぎない!? 「準結晶」が説明する異次元のリアル
異次元や高次元という言葉はSFやオカルトではよく出てくる。ほとんどの場合、異世界という意味合いだ。一方、数学で使う高次元とは本当の高次元で、この世界とは関係のない、観念的なものだ。 では、高次元は現実
記事を読む
250年後に的中した「伝道師バスチャン4つの予言」とは? 今週のムー的ミステリーニュース!
8月9日~8月15日に世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!
記事を読む
忍者一族が文化庁管轄になるリアリティ! 現代忍者の任務と葛藤を描く「忍びの家」デイヴ・ボイル監督インタビュー
現代の忍者は、諜報や陰謀の実行役であり、忍びの伝統を受け継ぐ聖別された一族でもあるーー。リアリティあふれる現代忍者ドラマの奥行を監督にインタビューした。
記事を読む
15分の怪奇をじっくり味わえるショートホラー傑作『Midnight Scenes: The Highway』/藤川Q・ムー通
ゲーム雑誌「ファミ通」とのコラボで ムー的ゲームをお届け! 今月は短編SF小説の歓びをそのままにこの1本。
記事を読む
おすすめ記事