第一番目の神にはなぜ神話がないのか? 「最初の神アメノミナカヌシ」/ムー民のためのブックガイド
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創作のネタさがしにも最適!
世界中、あらゆる地域で人々が語り継いできた神話。そこには美しい女神もいれば、凶暴な荒ぶる神、何をしでかすかわからない予測不能なトリックスターなど、強烈な個性をもったさまざまな神たちが登場し、活躍している。
そんな世界の神々から、気鋭の神話学者が主要100神をピックアップして解説する“神様ハンドブック”が誕生。著者はwebムーで「ジブリの神話性」についてたっぷり講義をしてくれた沖田瑞穂さんだ。
本書は、主神、戦神・英雄神、豊穣神、女神、技巧神・医神、トリックスター、死神、と神々の属性ごとに分類された七章で構成され、とりあげられる地域はインド、ギリシア、北欧、ケルト、エジプト、日本、中国、メソポタミア、さらにはインカに北アメリカ……と、まさに世界中を網羅したラインナップになっている。
神話では、遠く離れた国の神が不思議とよく似た性格をもっていることがあり、そんなところから神話の機能や、人間の根本的な心のはたらきがみえてくるかもしれない。虚実の不確かな情報が無限に氾濫するこの時代、信頼のおける著者がまとめた基本情報はとても重要。神話好きにはもちろん、創作のタネを求める人にもおすすめの一冊。
『世界の神々100』(沖田瑞穂著、税込1,034円、筑摩書房)
webムー編集部
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