古代マヤ文明「赤の女王」が奇跡の来日! 特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」が九州で開催中~大阪へ巡回

文=杉浦みな子

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    メキシコの古代文明の遺産が日本に上陸! 東京・上野を経て九州、大阪でホンモノの歴史と出会える。

    「赤の女王」が九州にいる!

     35もの世界遺産を有する南米の国、メキシコ。特に世界的な人気を誇るのが、紀元前1200年頃から紀元後16世紀までメソアメリカ一帯で栄えた「マヤ」など、おなじみ古代文明の遺跡群である。この「マヤ」に加え、「アステカ」と「テオティワカン」も含めた代表的なメキシコ古代文明を取り上げた展覧会が九州国立博物館で2023年12月10日まで開催中だ。

     現地では、メキシコ国内の主要博物館から厳選した古代メキシコの至宝約140件を公開。紀元前1500年頃にメキシコ湾岸部に興った文明「オルメカ」時代からの出土品が展示され、王権や神々の概念など、その後に興るメキシコ古代文明に通底するさまざまな要素を辿ることができる。

     特に見どころとなるのは、「マヤ」の文化的発展と王朝史を紐解く展示。ここでは、王朝美術の傑作と名高い「赤の女王のマスク」をはじめとする王妃の墓の出土品が本邦初公開される。そのほかにも、未だ民族や言語が解明されていない謎多き都市国家「テオティワカン」の3つのピラミッド、湖上の首都テノチティトランを有した文明「アステカ」の大神殿など、メキシコの代表的な古代遺跡を映像や臨場感あふれる再現展示で体験できる。

     なおこの展覧会は2023年9月まで上野の国立博物館で開催されていたもの。その後、九州に巡回している。しかし驚くべきことに、九州ではなんと「赤の女王」が動き出したという情報もあるのだ。

    動く「赤の女王」が会場で見られるかも?
    赤の女王のマスク・冠・首飾り/マヤ文明、7世紀後半/バレンケ13号神殿から出土。このマスクをはじめとする品々を身につけていた墓の主は、マヤの代表的な都市国家パレンケの黄金時代を築いたパカル王の妃であった可能性が指摘されている。
    アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館蔵 ©Secretaría de Cultura-INAH-MEX. Foto:Michel Zabé
    96文字の石板/マヤ文明、783年/パレンケ、王宮の塔付近から出土。パカル王以来の歴代の王が即位したことが刻まれた書跡碑文。
    アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館蔵 ©Secretaría de Cultura-INAH-MEX
    死のディスク石彫/テオティワカン文明、300〜550年/テオティワカン、太陽のピラミッド、太陽の広場から出土。地平線に沈んだ夜の太陽を表すとされる作品。メキシコ先住民の世界観では、太陽は沈んだ=死んだのち、東から再生する=夜明けと信じられていた。
    メキシコ国立人類学博物館蔵 ©Secretaría de Cultura-INAH-MEX. Archivo Digital de las Colecciones del Museo Nacional de
    Antropología. INAH-CANON
    人の心臓形ペンダント/アステカ文明、1486〜1502年/テンプロ・マヨール、埋納石室174から出土。神への捧げ物として、古代メキシコでは大変珍しかった金を使用して作られた作品。心臓は生命力の象徴。このほか、神々にまつわるモチーフの金製品が多数展示されている。
    テンプロ・マヨール博物館蔵 ©Secretaría de Cultura-INAH-MEX. Museo del Templo Mayor
    嵐の神の壁画/テオティワカン文明、350〜550年/テオティワカン、サクアラから出土。テオティワカンでは、集合式住居郡や公共建造物、儀礼施設に色彩豊かな壁画が多く描かれていた。
    メキシコ国立人類学博物館蔵 ©Secretaría de Cultura-INAH-MEX. Archivo Digital de las Colecciones del Museo Nacional de Antropología. INAH-CANON
    トラロク神の壺/アステカ文明、1440〜69年/テンプロ・マヨール、埋納石室56から出土。雨の神であるトラロクを象った壺で、雨と豊穣を祈願する思いが込められている。トラロク神はメソアメリカで最も重要視された神で、多くの祈りや供え物、生贄が捧げられた。
    テンプロ・マヨール博物館蔵 ©Secretaría de Cultura-INAH-MEX. Museo del Templo Mayor

    九州に続いて大阪へも巡回!

     九州国立博物館での展示は残り1か月を切っているので、九州地方の方は急いで駆けつけてほしい。その後、2024年2月から大阪会場も巡回する。

    <九州会場>
    2023年10月3日(火)〜12月10日(日)
    九州国立博物館
    午前9:30〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
    毎週金・土曜日は午後8時まで夜間開館(入館は午後7時30分まで)
    月曜休館

    <大阪会場>
    2024年2月6日(火)〜5月6日(月・振休)
    国立国際美術館

    展覧会公式サイト
    https://mexico2023.exhibit.jp/

    杉浦みな子

    オーディオビジュアルや家電にまつわる情報サイトの編集・記者・ライター職を経て、現在はフリーランスで活動中。
    音楽&映画鑑賞と読書が好きで、自称:事件ルポ評論家、日課は麻雀…と、なかなか趣味が定まらないオタク系ミーハー。

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