ロンドン・テムズ川に潜む怪獣テッシーの頭部を激撮! “未知の巨大ヘビ”の存在を裏付ける証拠か
ロンドンの大都会を流れるテムズ川の水面に現れた、巨大ヘビとしか思えない謎の頭部――。未確認動物が本当に潜んでいたのか!?
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2020年1月号、第429回目の内容です。
心房細動に襲われて胸の激痛を訴えた米ネブラスカ州オマハの56歳の中年男性A(匿名)に、ラッキーな奇跡が起きた。
緊急搬送される途中で、救急車が路上の窪みにはまってガクンと激しく上下動した瞬間、はっと驚いたせいか、それまで毎分200回と異常に速かったAの心臓の動悸が、正常な回数に戻ったのだ。
2019年4月23日付「タイムズ」紙によれば、「自然が与えた〝電気ショック〟効果だろう」と救急病院の医師は説明している。
2018年7月26日付「デイリーテレグラフ」紙によれば、ESA(欧州宇宙機関)の火星探査機マーズエクスプレスが、南極氷冠の下約1.6キロ地点に、全長約20キロの細長い湖を発見した。
この発見によって火星の地表のすぐ下に、未知の生命体を発見できる可能性が大いに高まった。
地球の南極冠の約4キロ下に横たわる同じような水塊のヴォストーク湖では、すでに3500種を超える動植物が発見されている。
フィリピンはラパスのギルバート・サンチェス氏(47歳)は、街で喧嘩騒ぎがあったときに、銃で頭を撃たれそうになってから、(だれかが自分を殺しにくる!)という強迫観念に取り憑かれ、自宅近くに生えている高さ18メートルのココヤシの木に攀じ登ったきり二度と降りてこなくなった。
3年後の2017年10月11日、市当局の救助隊が降りるように説得したが、ギルバートはどうしても従おうとしなかったので、やむなく強制的に〝救助〟した。
その3年間、タバコも食事もトイレも樹上ですませ、必要なものはすべて母親のウィニフレーダさんが毎日定期的に届けてくれ、それをギルバートがロープで吊り上げる、という方法だったそうだ。
英スコットランド最大の都市グラスゴーはミルンギャビーのクローバーゴルフクラブで、2018年7月8日、シニアゴルファーのマイク・ハンロン(57歳)は、みごとホールインワンを達成した。
じつはハンロンは心臓病に苦しんで、交通事故死したレディング
出身の今は亡き名ゴルファー、生前やはりホールインワンを連発したベン・ペドリーをドナーとする心臓移植手術を受けていた。
奇縁というべきか、ハンロンの長男マイケル(20歳)も、同じ年同じ月のちょうど5日前に、同じゴルフ場の同じホールで、同じくホールインワンを出している。
アイルランド共和国カウンティ・オファリーの農場主Aさんは、飼育小屋の雌ヒツジの1頭が、ふつうは2匹か3匹なのに6匹もの子ヒツジをいっぺんに産み落としたので、びっくり仰天した。
またカウンティ・ウェストミートの農場主Bさんのところでは、5つ子の子ヒツジが誕生した。
専門家によると、どちらも確率は100万分の1ぐらいという。
一方、カウンティ・メヨーでは名前をベティブーという17歳の婆さん雌ヒツジが、毎年1匹ずつ、16匹の子ヒツジを連続出産した。
「まことに嘆かわしい事実だが、近年ヨーロッパ各地の河川や湖沼に、コカインやアンフェタミンやエクスタシーなどの違法ドラッグの成分が大量に溶け込むようになってきた。しかもその濃度は年々高まりつつあり、棲息する魚たちが深刻な健康被害に陥っている可能性が大いに懸念される」
イタリアはナポリのフェデリコ2世大の生物学者アンナ・カパルド教授率いる研究チームが、このほど斯界の権威ある専門誌「全体環境科学」最新号で、ショッキングな環境調査結果を発表した。
彼女の指摘によれば、水中に溶け込んだこれらの麻薬や違法薬物は、元を正せばヨーロッパ中の麻薬中毒者や隠れ使用者の体内から排泄された尿や便の含有物が、下水管経由で河川に流れ込んだ結果としか考えられないという。
中でも汚染の度合いが激しいのはイギリスの首都ロンドンを流れるテムズ川で、皮肉にもどういうわけか国会議事堂付近の流域の汚染度がひときわ高いそうだ。
2015年の時点で、EMCDDA(違法ドラッグ&麻薬中毒監視センター)の科学者たちは、ロンドンの下水道に毎日排水されるコカインの濃度が1000人当たり737ミリグラムと算出した。
そこでカパルド教授は、昔はヨーロッパ中のどの河川にもたくさん棲息していたヨーロッパウナギを使って実証実験を行なった。
汚染河川の含有量と同じ量のコカインを溶かした水槽とそうでないふつうの水槽に、それぞれ成体のウナギを10匹ずつ入れて、50日間観察すると、前者のウナギは後者より動きが活発化したものの、そのうちぐったり動かなくなった。
コカインに曝されたウナギを解剖してみると、麻薬はエラや皮膚はもちろん、脳髄や筋肉やほかの組織にも多量に蓄積され、骨格を支える筋肉はひどく傷んで、崩れたり腫れ上がったりしていた。
途中でコカインに曝したウナギを数匹だけ、汚染された水から引き離して通常の水中に移したが、筋肉の傷みや腫れが改善するまでにはそれから10日もかかった。
「この研究から明らかなのは、たとえコカインの濃度がいかに低かろうと、ヨーロッパウナギの骨格と筋肉の形成や生理機能は著しく阻害され、この生物種を潜在的な絶滅の危機に追い込んでいるという恐ろしい現実だ!」
ヨーロッパウナギは北大西洋のサルガッソ海で産卵・繁殖するとされるが、ヨーロッパ大陸の河川を遡上するウナギの稚魚幼魚は、1980年代に比べて90 パーセントも大激減したため、現在ではIUCN(国際自然保護連合)が作成した絶滅危惧種のレッドリストにも入れられている。
ちなみにわれわれが極上の蒲焼として珍重する二ホンウナギは、太平洋のマリアナ海域が産卵場らしいと、近年突き止められた。
こちらも漁獲量の激減で絶滅が危惧される。まさかコカイン汚染が原因のはずはないだろうが――
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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